本郷和人のレビュー一覧
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日本てどこまでいっても家族なんだな、と。家長制度が基本だったと言い切る。確かにそうだったんだろうね。日本史ではそうだ。なまじ才能で上下を決めるとかえって社会は乱れちゃう。
では、今はどうなのか。著者は「徳」を持ち出しているけど、現実は稼ぐ能力が最も尊ばれているよね。やれやれだな。Posted by ブクログ -
河出新書の前作「考える日本史」に続く、漢字一文字のお題から歴史を考えて行こうとする一冊。気軽に読めるが、自分で歴史を考えて行こうとするヒントが随所にあって、大変面白い。Posted by ブクログ
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今年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公明智光秀。光秀の出自や出世の謎を分析しながら、最後は、いろんな説や考え方のある本能寺の変の謎に迫る概論の一冊。大河ドラマ化をきっかけに、最近、改めて「明智光秀」という人物を学んでいる。この本は、光秀を通して、東京大学史料編纂所の本郷先生が史実を探る「日本史の楽し...続きを読むPosted by ブクログ
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歴史を語るには史料に基づくべきだが、史料の空白ともいえる事象が多くある。が歴史家はその空白をその他の明らかになっている事象を基に埋めて、通観すべきだ、という。
それに基づき、神話からの歴史、三種の神器、民衆、外交、戦い、恋愛事情などについて通観している。エッセイの趣。
2020.1.1発行Posted by ブクログ -
ボクたちが認識している日本のカタチって、明治になってから形作られたものなんだそうな。歴史を丁寧に読み解くと、いかに明治の人たち(権力者たち)が「日本はこういう国であってほしい」と考えながら国家形成してきたことになるのだという。でもホントにそうかな。偶然を言い繕う面がないとも言えないような。ちょっと恣...続きを読むPosted by ブクログ
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久しく大河ドラマは観ていなかったのですが、今年の主人公は「明智光秀」そして時代背景が織田信長の父親(信秀)や斎藤道三、今川義元、徳川家康の幼少時代に焦点が当たっていて、私の興味ある時代であるので、毎週楽しみにしています。
そんな時、歴史の面白さを教えてくれた、この本の著者である本郷氏が、明智光秀に...続きを読むPosted by ブクログ -
本郷先生が話してくれる歴史は、文句なく面白い。
が、これは編集方針なんだろうか?ビジネスで役立つ歴史のポイントみたいな項目が散りばめられているのが、かえってうざい。
編集方針に従って、編集者が受けると思う本を書かれるのではなく、本郷先生が面白いと思える本にして欲しかった。Posted by ブクログ -
昨年(2018)にこの本の著者が書かれている本に出会い、歴史の面白さを再認識させてもらいました。元々歴史は好きだったのですが、本郷氏の本に出合ってから益々、歴史を別の角度から楽しむことができるようになったと思います。
この本のテーマは、日本の階級社会はどのようにして生まれたか、について解説されてい...続きを読むPosted by ブクログ -
<目次>
序章 世襲から日本史を読み解く
第1章 古代日本ではなぜ科挙が採用されなかったか?
第2章 持統天皇はなぜ上皇になったのか?
第3章 鎌倉武士たちはなぜ養子を取ったか?
第4章 院家はいかに仏教界を牛耳ったか?
第5章 北条家はなぜ征夷大将軍にならなかったか?
第6章 後鳥...続きを読むPosted by ブクログ -
売れっ子の中世史研究者による歴史エッセイ的な本。学術的な検証は置いておき、「考えたこと」をつらつらと記している。あえて批判する気は無いし、こういう本もあっていいかなと思う。Posted by ブクログ