奥乃桜子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ企業の知財部の若手女子社員を主人公にしたシリーズ三作目。
特許というなかなか一般には馴染みのない題材を分かりやすく料理して、しかもお仕事小説らしく一発逆転のドンデン返しもある良いシリーズ。
だいぶ仕事に慣れてしっかりしてきた彼女。
上司との関係も進展するかと思われたのだけど、その上司が親会社に戻ることになってしまう。
そのタイミングで彼女にとって最悪の案件が持ち上がってというお話。
途中からこれはこの巻で終わらないなあと思ったら案の定、解決は次巻に持ち越しと言う初めてのパターンだった。
パテント・トロール側の男のクズっぽさに逆にこれからの大逆転への期待値が増す^^
いやあ次巻が楽しみ -
Posted by ブクログ
集英社オレンジ文庫はライト文芸を謳うレーベル。表紙からも窺えるように内容的にはライトノベルである。
お仕事小説の一種であるが、舞台が中堅飲料会社の知的財産部という点が目新しい。知的財産=知財というのは、財産的な価値がある情報であって、形をもたないもの、例えば発明やデザイン(意匠)を指す。製品開発などから得られたそうした無形の財産を、「これは当社が発明しました」と権利化し、他社との競合がないか留意し、他社が自社の権利を侵害しているようなら警告するといった業務にあたる。地味といえば地味、お堅いといえばお堅い。
本作、ドラマ化もされていてそちらを先に見た。視聴率はさほど高いとは言えないまま終わったよ