奥乃桜子のレビュー一覧
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集英社オレンジ文庫はライト文芸を謳うレーベル。表紙からも窺えるように内容的にはライトノベルである。
お仕事小説の一種であるが、舞台が中堅飲料会社の知的財産部という点が目新しい。知的財産=知財というのは、財産的な価値がある情報であって、形をもたないもの、例えば発明やデザイン(意匠)を指す。製品開発などから得られたそうした無形の財産を、「これは当社が発明しました」と権利化し、他社との競合がないか留意し、他社が自社の権利を侵害しているようなら警告するといった業務にあたる。地味といえば地味、お堅いといえばお堅い。
本作、ドラマ化もされていてそちらを先に見た。視聴率はさほど高いとは言えないまま終わったよ -
Posted by ブクログ
前々から題名が気になっていて(題名自体に「それってパクリじゃないですか?」って言いたくなる…)、いざ読み始めると面白くてこのゴールデンウィークの初日ですぐ読み終えてしまった。まず冊子の絵に惹かれるし、北脇さんと藤崎さんの駆け引きが面白くて次から次へとページをめくる手が止まらないし、自分が学校で情報1を学んでいることもあってすごく勉強になる本でもあった。
私は探求(究)に重きをおいている高校に通っており、仲間とのグループワークやディスカッションをする毎日を送っている。まだ学校が始まって1ヶ月ほどだが、他人は自分の思うように動いてくれるものではないと痛感しているところだ。そういう生活を送っている -
Posted by ブクログ
斎庭の面々の人となりが感じられる番外編。
那緒と綾芽の絆にまつわる話が、最後には素敵な思い出話になっていたのがホロッときます。
厳格な大君の素の一面だったり、ピリ辛だけど任せて見守ってくれる高子達だったり。
二藍の素が感じられるエピソードには、綾芽を思う気持ちや信頼感が深化してるなと感じられるのもニヤリとします。
そして何よりも物申しの能力や春宮妃という立場にあぐらをかかず、二藍の隣に立つ自分がどう有りたいか、何が足りないのかを知り努力をする綾芽だからこそ、斎庭の面々も見守って育てようとしてくれるのだろな。
あれは最後が気になる終わり方…
次巻か楽しみです。 -
Posted by ブクログ
知財、知的財産というものは奥が深い。
特許については全くの素人だが、本書に出てくる著作権、商標権、不正競争防止法、パロディ、パクリ…
ああどれもこれも現在進行形で学んでいる最中!
本書はネットの法務担当者おすすめ本で見つけたものだ。
知財とは、誰にでも権利が発生しうるし、誰でも違反する可能性がある。
そしてそこにビジネスが絡んできたら…。
最終的には、経営判断という部分があって、学問上の在り方とは違うことが多々ある。
そこが難しい点でもあり、やりがいでもある。
175頁、パロディ会社の人たちが善良だとか、自社商品が会社を救ったので思い入れがあるとか、そんなのビジネスの前には関係ない、という趣 -
Posted by ブクログ
ネタバレ実体のある神を招きもてなすことで国が成り立っている世界で、友の死の真相を探るために神をもてなす場である宮殿の斎庭に女官として入った少女の物語。
いや、実にしっかりとした世界観のある良質なハイファンタジーだった。
ヒロインの出自の設定とか実に王道。
そして、物語もヒロインの成長物語の側面もあってこちらも王道だね。
彼女を導く王弟がなかなかいい味出している。
一見クールに見えて抱えているモノや思惑があっても次第にヒロインに惹かれていくところがむしろヒロイン以上にかわいい^^
友の死と外国の神に関する陰謀を巡るミステリー部分には何度も驚かされることがあった。
春宮の真相とか、これぞファンタジーと