【感想・ネタバレ】それってパクリじゃないですか? 3 ~新米知的財産部員のお仕事~のレビュー

あらすじ

中堅飲料メーカー「月夜野ドリンク」知的財産部の一員として経験を積んできた亜季。北脇とも「思いを贈り合える理想の上司と部下」になれたと喜んだのも束の間。なぜか北脇が厳しく接してくるようになり、亜季は戸惑っていた。そんな折、最近、飲料事業から撤退した会社「今宮食品」が自社特許の買い取りを打診してきたが、その金額は法外なもので…。すでに対策済みで問題ないはずだが、高額な買い取り価格を提示してきた理由は? 警戒しつつも静観していると今宮食品は、月夜野が自社特許を侵害している可能性があるとして多数の取引先に通達をしてきたのだった。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

前半はちょっと無理のある展開なのでは?などと思いながら読んだが、後半から急速に面白くなった。次巻に続く終わり方で次まで待ちきれない!
中国などのパクリ商品が取り締まられない理由が分かって面白かった。確かに海外展開する予定が無いのに他国での特許を取得し保持し続けるのは、あまりにもコストがかかりすぎてビジネスとして成立しないのだろう。
主人公が窮地に立たされ、北脇がヒーローとなって救いに来る展開は胸熱。次巻ではぜひ悪役を完膚なきまでに叩きのめして欲しい。ラブコメ的な展開ももう少しあると嬉しい。

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2023年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

波瀾万丈の第3巻。
藤崎と北脇の関係もだいぶ温まってきたというのに、北脇は親会社に帰任し、その後に月夜野ドリンクをゆるがす事件が起き、藤崎が窮地に陥るという流れです。
ピンチに追い込まれて、そこから逆転するというのがこのシリーズのパターンではありますが、さすがに今回はどうやって挽回するのか……と思って残りページも気にする間もなく読み進めていたら(電子書籍で)、いいところで「次巻へ続く」。
なんてこったいと思っていたら、嬉しいことに今月中に第4巻が出るらしい。
楽しみに待ちたいと思います。
それにしても、瀬名は許セナいですな!

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2024年07月06日

Posted by ブクログ

大好きなシリーズ三作目。
今回もテンポ良く、楽しくお勉強できる上に、上司部下の関係もほんの少し進展?!
シリーズが続くようで嬉しい!

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

『それってパクリじゃないですか?』『それってパクリじゃないですか?2』の続編。

主人公・藤崎亜季は中堅飲料メーカー、月夜野ドリンクに勤める。元は開発部に配属されていたが、畑違いの知的財産(知財)部に異動となった。親会社から出向してきた上司、北脇の厳しい指導に悪戦苦闘。若干、抜けているところはあるものの、真面目でねばり強い性格を生かし、徐々に知財部員としての仕事にも慣れてきた。一見、冷たい北脇も、実は情に厚い面があり、また、亜季の頑張りも認めてきている様子だった。
だが、ここのところ、北脇の指導が急に厳しさを増しており、いろいろ考えて亜季は自信をなくしたり落ち込んだりである。

そんな折、月夜野は突然、別の小さな食品メーカー、今宮食品から、自社の特許を侵害しているとして、買取を求める申し出を受ける。今宮からの提示価格は法外なものだった。今宮は飲料事業からは撤退しており、いわば死蔵特許となっていたものだ。
月夜野の主力商品「緑のお茶屋さん」の製法は、確かにこの特許を侵害していると見られるのだが、北脇によれば、そもそも元の特許が無効と見なされる可能性が高いという。
こうした場合、企業間のやり取りとしては、まず話し合いがなされ、適当なところで落としどころを見つけるのが普通だという。訴訟になれば互いに費用も掛かり、また、消費者の評判など思わぬ傷を負う可能性があるからだ。
ただ、お互い、完全には手の内はわからない。今宮は月夜野が確かに特許を侵害しているという確証までは持っていないようだし、特許が無効と鑑定されるであろうことを今宮が認識しているかどうかもわからない。
ひとまず、買取の申し出を断った月夜野だが、事態は思わぬ展開を見せる。

北脇が亜季に厳しくしていたのには理由があった。なぜかがわかり、複雑な気持ちの亜季。
この辺りがラノベっぽいところで、読者から見れば2人の気持ちは見え見えなのに、当人同士はなかなか気づかないムズムズ展開。
仕事の上では自信満々に見える北脇だが、こと人間関係になると、意外に不器用なのだ。亜季ちゃん、もっと自信を持って!!

一方、仕事の面では、「緑のお茶屋さん」海賊版騒動といった別の事件も挟み、しばらく鳴りを潜めていた今宮が再び、月夜野に対して動きを見せてくる。
ビジネスの場合、多くは直感や感情論では動かない。何らかの目論見や勝算があっての動きのはずだ。
強気な今宮の背後には、どうやらパテント・トロールがいるらしいことがわかってくる。パテント・トロール(特許の怪物)とは、ライセンス料や和解金を得ることを目的に埋もれた特許を買いたたき、侵害などの名目で関係企業から高額の利益を得ようとするものである。彼らにとっては、特許は財産ではなく、いわば金儲けの手段である。
今宮をそそのかしたらしいパテント・トロール、総合発明企画には、亜季の学生時代の知り合い、瀬名がいた。亜季は自信家の瀬名にこっぴどく振られた過去があった。瀬名、そして総合発明企画は月夜野に魔の手を伸ばしてくる。亜季は、瀬名の仕掛けた罠にまんまと嵌り、難しい立場に追い込まれる。
落ち込む亜季だが、起死回生を掛け、1つの方法を思いつく。
さて、月夜野、反撃なるか。そして北脇と亜季のこれからはどうなる。
続きは次巻、完結編で。

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

まさかまさかの、、え?この終わり?
な展開でした。
でも人間関係に変化もあって、知財以外のところも楽しめました。

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2024年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知財の話はとても難しくて取っ付きにくいが、この話を読むとなんとなく身近に感じられるし面白い。今回も北脇と亜希は知財を巡るトラブルに巻き込まれるが、最初はちぐはぐだったこの2人が今はとても良いコンビになってる。北脇が亜希を信頼している感じが伝わってくる。亜希は北脇の事をヒーローだと思い、北脇も「藤崎さんは僕のヒーローだから」言った時はキュンとしました。そろそろラブコメの方の進展にも期待したいところ。結末が持ち越しなので早く次の巻を読みたい。

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

藤崎亜季が情報漏洩疑惑に巻き込まれる。

出向元の親会社に戻っていた北脇雅美は元部下の危機に立ち上がる。

パテント・トローンとの対決など、面白く、勉強になる。

起死回生の一打とは何か、奏功するのかは次巻に持ち越し。

藤崎さんの恋情がだだ漏れになりつつあるのが気になるが。

海外コピー商品を展開していた半グレ企業は、さらに絡んで来るのか。

盛り上がってきました。

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2023年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

企業の知財部の若手女子社員を主人公にしたシリーズ三作目。
特許というなかなか一般には馴染みのない題材を分かりやすく料理して、しかもお仕事小説らしく一発逆転のドンデン返しもある良いシリーズ。

だいぶ仕事に慣れてしっかりしてきた彼女。
上司との関係も進展するかと思われたのだけど、その上司が親会社に戻ることになってしまう。
そのタイミングで彼女にとって最悪の案件が持ち上がってというお話。

途中からこれはこの巻で終わらないなあと思ったら案の定、解決は次巻に持ち越しと言う初めてのパターンだった。
パテント・トロール側の男のクズっぽさに逆にこれからの大逆転への期待値が増す^^
いやあ次巻が楽しみ

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2023年10月22日

Posted by ブクログ

テレビドラマは見なかったが、読み物としては面白い。今回はお母さんがムチャ笑わせてくれる。で、最後何?終わらせろよ、話。あるいは、解決編も一緒に出せよ、出版社! まあ、それはさておき、今回のパテントに関する話もちゃんとしてて面白い。ただ、あそこまで相手がやるのはちょっとだね・・・

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2023年11月06日

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