ジョン ル カレのレビュー一覧
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ネタバレ『海外ミステリーマストリード100』より。
「ハニートラップ」の単語の出典元という興味深さ。
一小説で使った造語からこんな言葉の定着が起きるなんて凄い。
そんなにたくさんの人が読んだの?影響を受けた人が、同様な色んなとこで使ったから?
さて、内容は国際諜報物。
このジャンルには苦手意識があった。
ベースにある各国情報機関の腹の探り合い、騙し合いみたいなのにあまりわくわくしない。
裏の裏は表、最初の面はどっちで何回ひっくり返ったかだけのような気がするし、組織内でのパワーゲームも不毛で、追うものが覇権、そのエネルギーが野心てとこも萌えない。
そういう生き方に魅力を感じないから。
ところが本作、 -
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ちょっと忙しくてあんまり本が読めなかったな〜
なんて思ってあらためて確認したら、前の本を読み終えてから2日しかたってなかった
そういうことってあるよね
それにしても背中が痛い
これはもしかしてあれだろうか
あれの症状だろうか
伝説の奇病「背中痛い病」(ネーミングセンスが小学生)
はい、スマイリーである
イギリスが生んだ伝説のスパイ、ジョージ・スマイリーである
もちろんノンフィクションですが?
そして、スマイリーシリーズ最高傑作との呼び声高い『スクールボーイ閣下』を遂に
「スクールボーイ」とは小学生の意、デーモン閣下が小学生の時の話ではない
ネーミングセンスが小学生の人の話でもない
スマ -
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序文だけでもうすっかり心つかまれてしまった。
大人による、大人のための文章。
これよ、これ! こういうのが読みたかったのー! と、私の脳みそ含むからだ全部が喜んでいるのを感じた。
もともと、ミステリや探偵小説の類はあんまり好きじゃないから、ジョン・ル・カレの作品も「ナイロビの蜂」しか読んだことない。
でも、これまで読んだ推理小説は読んだ端から忘れていって、ほぼ頭の中に残っていないけど、「ナイロビの蜂」だけは、割と心の深いところに沈殿していて、読み終わった後もよく思い出します。
小説があんまり良かったので、映画もすぐ見たほど。(そして、映画も悪くはなかったけど、小説の方がだんぜん良かった)
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最後にびっくりですよ、えっこれで終わりなの⁈
まぁル・カレらしいと言えばらしいのですが…
でも最後は映像で来ますよ、皆さん
あの情景がリアルに浮かんできて、えーっ!となるので、色々長いですが頑張って読んでください
あと、次の「スマイリーと仲間たち」の中で、「ティンカー〜」から出ている(割と)主要キャラが出てこなくなるのは、この最後で××したからなのか!と分かるので、頑張って読んでください
TTSS映画版ではジェリーはスティーブン・グレアムが演じているのですが、この本ではイメージに合わないなーと(背低いし坊ちゃんぽくないし)
どなたかが、ジェラルド・バトラーで演って欲しいと書いていた -
購入済み
村上訳最高
スマイリーシリーズが好きだったので、あまりこちらには関心を持たなかったのですが、BBCのドラマが良かったので買ってみました
村上訳最高です。(すみません呼び捨てで)
始まりの雪のホテルからの描写も良かったですが、情報部でのやり取りが素晴らしく、おーこれこれ!と電車で身悶えしてしまいました
村上訳のTTSSがお好きな方は今すぐ読むべき -
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【罠にかかると知りながら】『寒い国から帰ってきたスパイ』,『テンィカー,テイラー,ソルジャー,スパイ』等の至極の諜報小説で知られるジョン・ル・カレが著した回顧録。自身も従事したスパイとしての活動から父親への葛藤した思いまで,謎の多かった著者の半生が明らかになっています。訳者は,推理小説の翻訳でも知られる加賀山卓朗。原題は,『The Pigeon Tunnel: Stories from My Life』。
極端に言えば,ジョン・ル・カレの小説をまったく読んだことがなくても十二分に面白い作品(ということは読んでいる場合は言わずもがなです)。描かれる内容そのものが興味深いのはもちろんのこと,そ -
購入済み
面白かったです。
スマイリーが褒めてある箇所にくるたびニヤニヤしてしまいました。
ギラム、今回は出ないのねと思っていたらいい所で出てきました。スマイリーにギラムが付いてないなんて有り得ないですもんね -
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スパイ小説と言えばフレデリック・フォーサイスと、本書の著者である
ジョン・ル・カレなんだよね、私にとっては。しかもふたりとも実際に
スパイだった。あ、フォーサイスは協力者だっけ。
私の中の2大巨匠のひとりでるジョン・ル・カレも既に85歳だそうだ。その
人の回想録だもの。読むでしょ、やっぱり。
時系列になっていないので「自伝」と捉えて読むと読み難さがあるが、
全38章のそれぞれが短編小説を読んでいるような感じだ。
小説の取材の過程であった人々のなかでもPLOのアラファト議長との
邂逅はまるで映画のよう。尚、アラファト議長のヒゲは柔らかく、ベビー
ローションの匂いがしたそう -
Posted by ブクログ
有名すぎるほどに有名な古典的スパイ小説。どうして今まで読まなかったのだろうか、というくらい。
今になって読んでみて、すごい、面白い、につきますね。
最初の方は人の名前とか、よくわからなくて、文体も理解しにくくて、私も年をとったな、名前覚えらんないや、と思っていました。他の人のレビュー見て、あ、私だじゃなかったのね、とちょっと安心。
さらにレビューでよく書かれていた映画の「裏切りのサーカス」もみました。私は原作を先に読んだので、ああこのシーンね、とわかったのですが、映画だけ見た人にはわからないことも多かったのでは。
若い頃に読めばそれはそれで面白かったでしょうが、今、読んでよかった。
組織 -
Posted by ブクログ
映画「裏切りのサーカス」を観てから読みました。
ストーリーの大まかな流れは同じだけど、原作のこちらの方がかなり濃密で複雑。
冷戦の知識がないので苦労しながら読み進めました。
面白い!
頭脳戦でスリリングで、緻密な描写は風景が見えるよう。
自分も一緒に相手の眉の動きや目線の行方を見てるような気持になった。
お陰で読むと疲れたけど(笑)
冷戦下のスパイは本当にこんなことしてたの?
情報をめぐる攻防戦がすごすぎる。
そしてピースが集まったら怒涛の終盤への流れ、
読む手が止まりません。
レビューでは翻訳が分かりにくいとの評判でしたが、読み進めるうちに慣れました。
ちょっと古臭く?感じる表現もあるけ