ジョン ル カレのレビュー一覧

  • スクールボーイ閣下 下

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    ネタバレ

    読んでいて小説の世界にずっぽり浸れるのが、心地よい。ウェスタビーのクズヒーローぶりが、ちと不愉快。描き方がうまいから文句をつける気はないんだが、でも女の視点から見ると、ひとりよがりだな。

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    2017年03月04日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    最後の最後で真実が明らかに。こんな世界が、実際に存在したのか、現在もあるのか…。人が信用できなくなりそう。

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    2016年12月04日
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕

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    映画を観たからこそ読み通せた、私の読解力を超える小説でした。
    いりくんだ設定、持って回った表現、目を凝らせども霞の向こうの真実。
    挫折せずに読めたものの味わえたとは到底言えません。
    でもだからこそスパイ小説を読んだという気にもなります。
    スパイの生きる世界が単純明快では仕事になりませんよね。

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    2016年11月11日
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕

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    読み難いと思うところ多々あり。で、長い間放置していた。映画を観ていなかったら更に読み難かったと思う。

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    2016年06月18日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    ティンカー、テイラー…を読んだ時、人物を覚えて追うのに必死だったけど、これは登場人物も少ないし心理描写が多いから読みやすかった。
    派手なシーンはないんだけども、これからどうなっちゃうの?というドキドキ、ハラハラするストーリーです。ただ、勧善懲悪・最強の主人公!みたいな爽快感はないかな…。

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    2016年05月02日
  • スマイリーと仲間たち

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    ネタバレ

    スマイリー三部作の終わり!
    やっと大物カーラの秘密を見つけて直接対決。
    今回ばかりはスマイリーが重い腰を上げて動き回ります。
    読んでるこっちは「やっとカーラをギャフンと言わせるぞ!」と思っても、そうはいかないのがこのシリーズの素敵なところ。
    はっきり勝敗がついたはずなのに、ラストは何とも言えない。
    スマイリーは自分の人生を狂わせた男を捕まえたけど、それは幸せに結びつかない。
    カーラの描写も良かった。
    くたびれた普通の中年男なんだよね。得体の知れない、恐ろしいほど策略家なロシアの超大物が。

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    2015年12月26日
  • スクールボーイ閣下 下

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    ネタバレ

    上巻での点が次々と線に。
    どんどんジェリーやスマイリーを取り囲む状況が明らかになった。
    でも状況が複雑でどうすれば解決、といえるのかさっぱり。
    ギリギリの精神状態のジェリー、とうとう任務を捨て美女と逃走。
    あんなにタフなスパイだったのに、崩れ始めるとあっという間だなあ。
    スマイリーの敵は他国だけじゃない。カズンズへの対応で割れる英国政府。アメリカの力は絶大ですもんね…。

    個人的にはドレイクとネルソンの兄弟愛にしんみり。
    あんな権力を持った大人になったのに、支えになるのはお互いだけで、危険を冒しても会おうとするんだなあ。
    それだけにラストはやりきれない。
    ジェリーの最期も、はぐれ狼の哀れな最期

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    2015年12月26日
  • スクールボーイ閣下 上

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    前作が面白かったので^^
    今回の主役はほぼジェリー。
    香港を中心としたアジアでの、スパイ風冒険活劇って感じ。
    異国の怪しい雰囲気や謎の美女の登場も相まって映画を観てるみたい。

    上下巻に分かれた大ボリューム。
    最初の方はなんでこんな場面が?と疑問に思うことだらけ。
    負けずに読み進めると、全く関係ないと思えた事柄がゆっくり繋がっていく。
    得体のしれないドレイク・コウは一体何をしているのか?
    いじめられっぱなしのスマイリー始めサーカスの皆さんはこの状況をどうするの?
    下巻も即購入しました!

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    2015年12月26日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    個人と組織、というのがやはり命題なのか。諜報戦に限らず、個人は全体の動きに噛み殺されるのが常だが、そんなの間違ってる、ということを逆説的に提示した作品。人を人とは思わない冷徹な作戦を組み上げるプロット力と、登場人物に血を 通わせる描写力の両方を持った作家がル・カレで、今回はその実力を純粋に発揮したものだと思う。

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    2015年06月19日
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕

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    読むのに時間を要する文章だった。回想と現在に隔たりがなく、スマイリーは夢と現のあいだをさ迷うようにもぐらのジェラルドを追う。欺き、戦い続けるスパイにおいて自分と敵の境界はどこにあるのか。思想が意味を持たないならば、なぜ同じ人間で争わなければならないのか。スマイリーはコントロールではなかった。彼はカーラに自分を重ね、ジェラルドを憎むことができなかった。

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    2015年06月18日
  • 繊細な真実

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    もし日本で高名な人気作家が日本を舞台にこんなシチュエーションの小説を発表したら、現政権下では、出版社に圧力がかけられるかも。ル・カレの小説はもうスパイエンタメの範疇を脱している。日本にトビーやキットのような良心と勇気を併せ持つ外交官が存在するだろうか。

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    2015年03月08日
  • スクールボーイ閣下 上

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    最初の方は何がなんだかよくわからないとこも多いし、文章もよく読まないとなんのこと言ってるの?ってとこもあったり、登場人物も前作より増えて人間関係を覚えるのも大変だったけどそれを越えて、後半に入ると物語がすっとはいってくるようになって断然面白くなった。
    だいぶ話が本格的に動き出した感じなので下巻が楽しみ。

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    2015年01月31日
  • 繊細な真実

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    ル・カレってジャンルでいうとスパイ小説、エスピオナージュなんだけど必ず主人公の恋愛の要素が含まれていて(で、それがダメダメだったりして)少し切なくなるよね。

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    2015年01月15日
  • 繊細な真実

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    風采も人柄も問題はないが、思いやり溢れる優しい妻と、冷静沈着で親思いの娘のほかに、これといった能力、職歴は持ち合わせていない外務省職員キットは退職を目前に控えていた。人妻との火遊びがやめられない外交官トビーは三十代。持ち前の器量と上司の推挽もあって順調に出世街道を上っていた。本来出会うべくもない二人の男が、功を焦る閣外大臣の計画を機に、互いの人生を交差することになる。それは平凡な男二人にとって運命を狂わせる一大転機となるものだった。

    イラク戦争が世間を騒がしていた頃。外務省職員のキットは、閣外大臣のファーガスン・クインに秘密任務を命じられる。ポールという変名でジブラルタルに赴き、アルカイダの

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    2015年01月04日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    非常に面白かったです。物凄く遠くから回り込んで少しづつ近寄って行くような展開で前半は何をしているかよく見えて来ないので面白く有りませんでしたが、ページをめくる毎に物語に吸い寄せられて…敵の敵は味方みたいな話だけど、終盤、一番遠くにいる人物が一番大きな絵を描いているのが見えて来出した所なんて、無茶苦茶オモシロイです。殺伐とした暴力が横行するのではなく、敵味方と云えど利害関係こそで動いているんだなぁ〜って感心させられてしまいました。もう50年ほど前の本ですが翻訳も良くてとても読みやすかったです。

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    2014年10月03日
  • スマイリーと仲間たち

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    ネタバレ

    再読。数年のことだけど間をおいたことで感想が
    変わるのは、作品の深みのおかげでしょうね。
    今回は、奥さんのアンに何だか同情。スマイリーのような
    徹底した思索とそれを誠実に作業として実現する能力は、
    尊敬に値するけれど、一緒に暮らすのは大変そう!
    (以下、三部作を順に読まない人にはネタバレかな)
    だからと言って、まんまと仕組まれた不倫に応じるのも
    おばかさん。

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    2014年09月14日
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕

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    ネタバレ

    映画『裏切りのサーカス』を観て、これは是非とも原作も読まなくては!と思い読み始めましたが…やはり前半は難しい…というか現在と過去が行ったり来たりする場面が多いから気を抜いてると「え?今なんの話?」となる。
    人物も多く、専門用語も多いから何が何やら…となる人が多いというのもうなずける。
    私は先に映画を二回観ていたのでストーリー展開とかはある程度わかっていたからなんとかついていけたけど、観てなかったら投げ出してた気がしてならない。
    といいつつも、真ん中あたりまでは読むのが辛く感じるとこもあり300ページくらいまでは放置したりまた読み始めたりで何ヶ月かかかった。
    しかし、300ページからは1日半で読

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    2014年04月29日
  • スクールボーイ閣下 下

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    本の分厚さ以上の読み応えです。
    スマイリー三部作の中核を成す作品であり、最も、いわゆるスパイ小説っぽい作品かもしれません。
    当時の世界情勢に漂う緊張感が痛いほど伝わります。

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    2014年02月14日
  • 誰よりも狙われた男

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    ネタバレ

    ル・カレは二度読め。一度目は話(ストーリー)の筋を追うために。二度目は話を存分に楽しむために。ストーリーを展開してゆく上で提供される人名、地名、所属庁名等々の情報量が尋常でなく、一度読んだだけでは、それを追うのに必死で、なかなか物語を味わうところまで行かないからだ。ただ、作者も歳をとったせいか、小説の構成自体は以前と比べるとシンプルになってきている。時間の流れが前後するにしても小幅だし、視点の交代も限られている。素直に読んでゆけばサスペンスフルな展開を楽しむことができるように書かれている。もし、ル・カレを読むという特別な期待を持たないのなら。

    スパイ小説の名手、ジョン・ル・カレも八十歳をすぎ

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    2014年01月18日
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕

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    三人称視点のミステリかな?
    主人公ジョージ・スマイリーがサーカス内にいると思われるソ連のもぐらを過去の資料を元に探していくストーリー。
    淡々と進む話だけど、ここぞという時の描写すごい個人的には好きです。
    一言も喋ることがない敵カーラの存在感。
    今後のシリーズでどうなっていくのか楽しみです。

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    2013年06月24日