ジョン ル カレのレビュー一覧

  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    スパイ小説の金字塔と言うことで読んでみた。諜報部員の生々しい現実とスパイ情報部員の中にも普通の人間と同じ血の通った人間味のあるストーリーが具体的にリアルに描かれている。物語を通して情報部員の裏に潜む非情な世界とスパイの特殊な使命と悲劇が描かれている。スパイ物として非常に面白い物語であります。

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    2021年06月17日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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     先日亡くなられたスパイ小説の大家ジョン・ル・カレの代表作の一つだ。僕の生まれる前年に発表されている、すでに古典といってもいいのではないか。

     現代のスパイ小説を読みなれていると、本作に出てくる人物は純朴に映る。遂行される作戦も単純で遂行されるスピードも牧歌的だ。どんでん返しのあるストーリーだが、ひねりがなくストレート。そう、夏目漱石の心を読んでいるような印象で、まさに古典的名作だ。

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    2021年04月25日
  • スマイリーと仲間たち

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    ネタバレ

    決着がついた、ということに驚いた。「スクールボーイ閣下」の終わり方を思えばむべなるかな、とも思うが、終わりのない──既にグレートではないにしろ──ゲームなのだと思っていた。
    第一部の敗北は最後までスマイリーを打ちのめしており、読者もその苦い響きを忘れることができない。それでも、カーラの敗北はスマイリーの敗北であり、だから来るな!撃て!と思わずにはいられない。
    全編を通して、最早世界の主役ではない英国、という感覚が見えるところがあり、その傲慢な自意識も面白かった。
    シリーズが進むほど読みやすくなる作品。

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    2020年10月03日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    ネタバレ

    30年ぶりくらいに再読。
    ほぼ覚えていなかった。
    ただ、後味の悪い作品だった記憶があったが、読み返してやっぱり読後最悪。
    しかし、これがスパイ小説の神髄なんだろうな。
    善悪の区別もない、因果応報もない。
    何ともやるせない。

    三分の二程度、法廷への場面までは、やや冗長。
    しかし、ラスト三分の一でのスリリングな展開は見事すぎる。
    それまでのストーリーの必要性もここで頷ける。

    そういえば、東ドイツという国があったのだなあ…
    と、当時はこんなひどい話もあったのかもしれないなあ…
    と、今もあるのかもしれないが…
    と、感慨に沈む。

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    2019年12月18日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    スパイ小説の古典的名作。
    WW2後の東西冷戦時のベルリン、ロンドンを舞台にイギリス諜報部のスパイを描いている。

    時代のせいか、ちょっとわかりにくい箇所が多いと感じたが、後半の疾走感や緊迫感はさすがと感じた。ジョン・ル・カレ氏の作品は初めて読んだが、他も読んでみたいと思う。

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    2018年10月18日
  • 繊細な真実

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    ネタバレ

    やや翻訳調が気になったが展開の面白さでカバー。一般人が巻き込まれて活躍する、というような無理な設定はなく、リアリティの延長線上でのストーリー展開。シリアスの中にもどこかユーモラスなテイストもありつつラストシーンは不思議な読後感だった。

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    2018年10月05日
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕

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    「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(ジョン・ル・カレ : 村上博基 訳)を読んだ。
    久しぶりに読んだけど、今回はすごく長く感じたなぁ。
    三部作と呼ばれてあと二作品あるんだけどそれらは読んでないよな。買ったけど読まなかった長〜いリストのうちの二冊だなきっと。さあどうする。

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    2018年07月06日
  • ナイト・マネジャー 上

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    先にトム・ヒドルストンが主演の海外ドラマを見て、原作を読んでみようと思いました。ジョン・ル・カレだし。
    ですが、、まあ結末を知っているからかもしれませんが、小説が冗長に思えて・・
    あと、訳文がちょっと好きじゃないというのもあって、途中で読むのをやめてしまいました。
    話自体はすごく面白いし、ドラマでは描ききれていないいろんな背景などもありそうだったので、小説で理解したかったのですが・・・

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    2017年04月12日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    ネタバレ

    スパイ小説の古典的代表作。

    イギリスのベテラン諜報員、アレックリーマスは敵対国の凄腕諜報員の手により、敵国内のスパイを皆殺しにされてしまい、失脚した。
    リーマスは個人的に復讐を誓い、非公式に敵対する諜報員を破滅させる作戦を上司と計画し、実行に移した。
    それは自らのキャリアを捨て、人生を代償にした作戦であった。

    スパイ映画なのにアクションはほぼ皆無。主人公もめちゃめちゃ強いわけでもない。
    そして、3/4読み終えるまで何が起きてるのかもよく分からない。
    ただし最後のネタが判ると、組織同士の恐ろしく複雑な騙し合いが恐ろしくなる。
    実際のスパイはこんなかんじなのかな?
    それにしても何もかも信じられ

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    2017年01月20日
  • スマイリーと仲間たち

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    スマイリー三部作完結編で、旧ソ連の宿敵〝カーラ〟との最終的決着までを描く。重厚な筆致は更に磨きが掛けられており、ル・カレ独自の世界がゆっくりと始動する。前作の漠然とした分かりにくさは消え、より引き締まった構成ではあるが、集中力を欠くと挫折しかねない。タイトル通り、物語はスマイリーに主軸を置いている。かつての仲間が犠牲となっていく非情な諜報戦のただ中で、老体に鞭打ちながら真相を求めて歩む孤独な後ろ姿は、影の存在でありつつも、自国他国問わず真っ先に国家の使い捨ての駒となるスパイの悲哀を物語っている。
    冷たい怒りを抑えつつも、或る瞬間には滲み出てしまう吐露に、終わりなき闘いの不毛ぶりが表れている。実

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    2016年11月30日
  • 繊細な真実

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    タイトルが内容を全て表現している。ある秘密作戦に関わった人たちの緊迫したやりとりが描かれる。これはスパイ小説・・か。ハリウッドアクション的な内容を期待すると完全に裏切られるが、それなりに緊迫感が合って面白かった。

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    2016年10月05日
  • ナイト・マネジャー 下

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    話の流れは理解できるけど、具体的に誰が何をしてどうなったかということは理解できてない。細部の確認よりもこの先どうなるのかが気になるので、細かいところは読み飛ばしてしまった。人がたくさんでてくるので名前と役職がややこしい。
    また読みなおそう。
    それに『ティンカーテイラーソルジャースパイ』のときも思ったけど、「高級官僚」と「情報機関の長」とかの関係も?
    もっとたくさん読まなきゃなあ。

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    2016年09月02日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    他の作品の評価見るに、ジョンルカレの作品では一番面白いんじゃなかろうか。「我らが背きしもの」とか割りと早い段階で挫折したし。
    そこまで場面の切り替えや登場人物の視点入れ替えは激しくない。ほとんどリーマス一人の視点に寄ってるから話が分かりやすい。のかもしれない。
    カーラは登場せず。変なリアリティあって何か凄い。TTSSよりこっちを映画にするべきでは?

    最後のネタバラシは外事警察を思い出させる。
    ラストは「人狼」みたいな感じ。まあ、そうなるよな……あの女が脱出出来た時点でそもそも存在している事がサーカスにとってのリスクだし。

    「はかがいかない」ってどこの方言なんですかね…

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    2016年12月18日
  • 誰よりも狙われた男

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    まず第一に、小なる者が大なる者に押し潰される悲劇という冷戦下でこそ描きやすかった物語を、「テロとの戦い」によって成立させたその手腕に脱帽。むしろこの結末は、テロという共通の敵と戦うはずの仲間内での内ゲバによって起こされたものであり、そんなことしてる場合じゃねえだろという思いがより一層悲劇を強める。強めるものの、いまいちキャラクターに感情移入できなくてまいった。やはり、ル・カレとの年齢差なのだろうか。それともキャラクターを示すシーンがあまりに繊細すぎたのだろうか。

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    2015年07月18日
  • 繊細な真実

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    最後はまた、読者にぽーんと投げて「さあどうぞ」
    どう取るかはその人次第。今回はそれほど「もうちょっと書いてほしかった」感はなかった。

    視点登場人物それぞれがしっかり別の人格でかき分けられていて、視点を持たない人物たちも魅力的な部分とすっごくやなぶぶんとあって、さすがだなあ。

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    2015年03月10日
  • 繊細な真実

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    スマイリーものしか読んだことなかったのですが、最近のものも面白いとは!驚きです。
    ただ、こういった状況は迷宮すぎてもやもやしてしまうのです。
    2度目に行きあった言葉・アノラック。あ、英語だったんだ…と。

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    2015年02月04日
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕

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    元英国情報機関の作者が書いただけあって、リアリズムというか、意外と地味というか、スパイの日常とはこういうものなのか。事件が表沙汰になった時点でミッション失敗な訳で。それでも、ヘマをすれば命にかかわるシビアな世界。オイラにはとてもじゃないけどムリな業界。

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    2013年08月21日
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕

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    ちょい、読みにくかったかな。ん?って何度も読み返したり。
    主語がわかりにくいとこが、いくつかあって…
    ま、電車の中での読書は、常に集中して読めんしな。
    けど、クライマックスは割りと淡々とした表現なのに、結構ハラハラしたなぁ。

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    2013年07月24日
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕

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    前半は単調でただただ辛かったけれど、後半に入ったら俄然おもしろくなってきた。先に映画を見てたせいで、ギラムの人物設定にちょっと違和感があったけど、なんかちょっとくたびれた感漂うギラムも悪くない(こっちが原作なのに)。あと、ジム・プリドーの最後の行動の理由がすっきりわかる。映画もよいけど、情報が詰まりに詰まって、人物の心中が(複雑ではあるけれど)文章でじっくり読み込めて、原作もいいなぁと思った。
    ただ惜しむらくは翻訳のセンスのなさ。ペンのインクを消すために『消しゴム』を使ったり、『ベルがチリンと鳴る』なんて言ったり、あとは『ステートメントを数センテンス』なんて書いてみたり、英語の比喩表現をそのま

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    2013年06月05日
  • スクールボーイ閣下 上

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    彼のしたことが組織にとってどれ程大きな衝撃だったのか…的なことが切々と来る序盤、なにやらごそごそしてる中盤、あれ、なんか動いた?な後半、ついに反撃か!?な最終数ページ。下巻へぐぐいと引き込む最終パラグラフは凶悪。

    世の中にてんでバラバラ散っているさまざまな記録、データを集め分析し推測し関連付けていく作業が地味だけどかっこよく思えてくる。

    あとスマイリーの描写が全体的にかわいい。スマイリーファンクラブができつつある模様。

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    2012年10月26日