いとうひろしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ぼくが いまより ずっと あかちゃんに ちかく、
おじいちゃんが いまより ずっと げんきだった ころ
ぼくと おじいちゃんは まいにちのように
おさんぽを たのしんでいました」(2ページ)
この本には、おじいちゃんと男の子が出てくる。
おじいちゃんとの散歩の中で、男の子は様々なことを学んでいく。
しかし、それらはおじいちゃんから直接教えてもらうわけではない。
おじいちゃんの生き方、周りに溢れる文字、車…。
男の子自身の感性が世界に触れ、時間をかけて吸収していくことで男の子は成長していく。
この本の中で、おじいちゃんが男の子に伝える言葉はたった1つなのだ。
世代の離れた2人が同じ時を刻む