いとうひろしのレビュー一覧
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森のおくのほうに見える、知らない生き物。森のおくのほうからきこえるおたけび。いったいだれなんだろう。おさるの「ぼく」はこわかった。だから、会いにいくことにした。
「よくわからないと こわいんだね」と、ぼくは いいました。
「うん、うん」(P36)
「ちゃんと わかると、こわかったものも なーんだってことに なるかも しれないね」「うん、うん」(P38)
分からないからこわいことって、大人になってもある。ときには、「こわい」だけじゃなくて、「偏見(へんけん)」につながって、あいてをこうげきしてしまうことだってあったりもする。
分からないことを分かろうとしてみることの大切さが、すてきな物語 -
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ルラルさんの本棚には物語の本がいっぱい。
地面の裂け目から地底の世界へ行く本を読みはじめたルラルさんたち。
ねずみが穴を知っているというので…。
【ママ評価】★★★★
本棚というタイトルからインドアな内容を想像したけど、ワクワクする小さな冒険の話だった。
良い意味で期待を裏切られて面白かった。
シリーズの中では『ルラルさんのぼうえんきょう』に似てるかな。
子どもの頃に近所の行ったことのない場所へ行って冒険したことを思い出す。
子どもの自分からしたら「これはすごい探検だ!」とわくわくドキドキした、そんな感じ。
きっと誰しも小さな冒険をしたことがあって、ルラルさんたちに共感できるはず。
そして最 -
Posted by ブクログ
ルラルさんがおじいさんにもらった釣り竿。
一緒に釣りに行く約束をしていたけれど、おじいさんは天国へ行ってしまった。
そんな釣り竿を庭でふっていると…。
【ママ評価】★★★★
安定のルラルさんシリーズ4冊目。
だいたいパターンはわかってきたけど毎回新しく楽しく読める。
ルラルさんシリーズの絵本では絶妙に共感できるテーマが描かれている。
今回は「楽しみをとっておく」というテーマだと感じたけど、幼い子どもにはちょっと難しめ。
今楽しいことをやりたい、今美味しいものを食べたい…今を生きる幼い子にはなかなか難しい感情な気がする。
動物の仲間たちとルラルさんのバランスがちょうど良いと改めて感じた。
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