種村有菜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ最終巻。
相模に殺されたと思っていたセルシアとトキをアクセスが発見したことがきっかけで、フィンが堕天使となった本当の理由が明かされます。フィンはアクセスに正直な気持ちを告げ、この世から消え去ることを選ぼうとしますが、アクセスたちはそんなフィンを救おうと力を合わせます。
そこへ、大天使リルが姿を現わし、まろんは神のもとへと召還されます。神は、アダムとイヴが去ってしまった神の寂しさが魔王を生み出したという事実をまろんに語ります。やがて魔王は、まろんに託された神の最後の力を奪おうと、稚空を人質にとってまろんに決闘を申し込んできます。まろんは魔王の提案を受け入れて稚空を取り戻し、ようやく彼に本当の気持ちを告げることになります。そして決闘の日、彼女が戦う相手となったのは、誰にも心を許すことのなかった彼女自身でした。
エピローグでは、まろんと稚空、都と水無月の子どもとして、フィンとアクセスの2人が人間界に再生したことが描かれています。
最後の最後でストーリーがかなり大がかりなものに広がっていますが、まろんと稚空、フィンとアクセスの心情はブレることなくきれいに結末がついており、安心して結末まで読むことができました。 -
Posted by ブクログ
稚空に誘われて遊園地に出かけたまろんは、そこでフィンにまつわる秘密を聞かされることになります。じつはアクセスではなくフィンの方が、魔王の手先だというのです。
フィンのことを信じたいと願うまろんは、直接フィンに真相を確かめますが、彼女の祈りも空しく、フィンは堕天使の本性を現わします。
フィンが堕天使となったのは、人間を殺すという、天界における最大の禁忌を犯したためでした。かつて準天使として人間界に降り立ったフィンは、天使の姿を見ることができ、聖水を作り出すことができる久ヶ原相模(くがはら・さがみ)という人間と出会います。聖水の力で多くの人間を救いたいという相模に近づいていくフィンですが、やがて彼女は、相模が妹の魚月(なつき)を犠牲に供することで、聖水を作っていたことを知ってしまいます。しかも、フィンが魚月の生まれ変わった姿だったのです。フィンは力を暴発させて多くの人間を死なせてしまい、天界を追放される決定が下されますが、そんな彼女に魔王が誘いの声をかけ、フィンは堕天使となって生きていく道を選んだのでした。
フィンは、神の力を持って生まれ変わり続けるジャンヌの魂を破壊するという命を受けて、まろんの心に深い傷を負わせるために、彼女に接近したのです。フィンの正体を知ったまろんは、これまで唯一心を許せる相手だと信じてきたフィンの裏切りに傷つきますが、稚空はそんな彼女を絶対に裏切らないで、ずっと支え続けようと決意します。
物語も佳境にさしかかったところですが、最後にまろんの意識がジャンヌ・ダルクの時代に飛ばされてしまうことになります。次巻では、物語の背景が明らかになる展開となっていくのでしょうか。