前野ウルド浩太郎のレビュー一覧

  • 孤独なバッタが群れるとき~『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1~

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    筆者の初著作。2作目の「バッタを倒しにアフリカへ」が大ヒットしたので新書化されたエピソード1。

    バッタについて真摯に立ち向かっている事が伝わってくる一冊。筆者がファーブルに惹かれたように本書も研究職の魅力を伝えてくれる。気をてらった内容が流石に一作目は少ないので好感を持って読める。

    こういった科学本は笑いと真面目な研究の部分のバランスが難しい。本書は二冊セットでちょうど良い味付けのように思われる。

    本書の最終章のモーリタニアのフィールドワークからあのベストセラーを産んだ企画に携わった方々の慧眼も素晴らしい。

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    2022年07月14日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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    気軽に読める虫の話

    バッタ等の昆虫が苦手な方にも読みやすい内容。研究結果や論文の内容にはあまり触れていないが、その分素人にも分かりやすく楽しめる作品になっている。
    馬鹿馬鹿しくも夢を追いかける筆者に感動を覚える良い本でした。
    お勧めです。

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    2022年05月30日
  • ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ

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    ネタバレ

    p310
    便宜を図ってもらう特別な行為を日本人は編み出していた。そう「お近づきのしるし」だ。調査部隊にプレゼント送って親密になり、その見返りとしてバッタ情報を受け取るのだ。

    (研究は、地道な人付き合いから始まるのだな…)


    p375
    夢を語るのは恥ずかしいけど、夢を周りに打ち明けると思わぬ形で助けてもらえたりして流れが良い方向に向かっていく気がする。夢を叶える最大の秘訣は、夢を語ることだったのかなと、今気づく。

    p378
    ラマダンとは、物や人に頼らずとも幸せを感じるために編み出された、知恵の結晶なのではなかろうか。

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    2022年02月19日
  • ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ

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    研究者という人達の苦労とか喜びがよくわかる本。著者の書き方もあるのだろうけど、周りの人達がみんな魅力的だった。

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    2020年09月21日
  • ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ

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    語注とルビつきで子どもにも読める!ということだがそれはどうかな、大人が気楽に読む本。構成や文の読みやすさ、その後が知りたくなる度は☆5
    読んだ直後にバッタの研究で他国グループが大発見したとニュースを見てしまった。コータロー大丈夫か!ファーブル昆虫記やソロモンの指環が好きな人は楽しめる本。

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    2020年09月12日
  • ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ

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    ジャケット的にヤバそうな人物かと思ったが、個性的ではあるもののマジめな研究者だと感心した。アフリカでの体験は中東やアジアに似た傾向もあるが、刺激的で面白い。東海大学出版会のフィールドの生物学も執筆されているとのこと。 最後に筆者も語っている通り、サバクトビバッタの新発見や生態についてもっと書いてほしかった。全体的にヒューマンな内容で終わってしまっている。
    2020年にアフリカから中東にかけてバッタが大量発生して世界的な問題となっており、筆者の活躍の場も広がっていることと想像。

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    2020年08月20日
  • フィールドの生物学9 孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生

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    生物図鑑を読んでいると、生態が明らかでない種の数に驚かされる。
    メジャーな生物ですら専門書が出版されていないことも多く、
    カニとワタリガニの生態の違い、タコとイカの進化系統、カバの亜種など、
    さほど専門的でないことですら詳しく調べようとすると苦労する。

    では、そもそも生物を理解するためには何が必要とされるのか。
    遺伝子やゲノム、分子生物学的な装置や手法に頼らずとも、出来ることは山とある。

    例えばバッタ。
    脱皮回数を記録し、体長を計測し、触覚の節を数え、数ミリの卵のサイズをノギスで測る。
    もちろん闇雲に繰り返すのではなく、飼育密度、エサ、部屋の明るさを変え。
    さらには卵黄を減らしたり、蛍光塗

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    2018年12月24日
  • フィールドの生物学9 孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生

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     『バッタを倒しにアフリカへ』という新書がけっこう売れているらしいです。それは,昆虫学者の研究物語なのに,まるで,冒険物語のように読めるからでしょう。
     新書版では,文字通りアフリカへ行ったときのことが書かれているわけですが,本書の方は,前野ウルド浩太郎氏が,昆虫学者として独り立ちしようともがいている期間のことが書かれています。もちろん,新書版とは違う専門的な研究の部分も詳しく書かれています。
     かといって,そんなに難しい内容ではありませんし,新書版で魅せた著者の軽快な文章の片鱗も感じられて,こういうタイプの本にしては,読みやすくなっていると思います。

     帯には「必読! 今話題の『バッタを倒

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    2017年12月10日
  • フィールドの生物学9 孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生

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    バッタを倒しにアフリカへ、から遡って読みました。本当にこの人の文章が大好きです。一番のツボはポスドクになり少し余裕をかましてクラブにハマり、夜のアゲハを追い求め研究が疎かになりそうになったくだり。しかもこの後オールでクラブで踊り狂った経験を活かし、砂漠でのフィールドワークで朝までバッタを追いかける体力を培ったあたりも転んでもタダでは起きない研究者魂を感じられ好感度大。好きな事に向かって全力投球の熱を注げるパッションがある人生は見てる(読んでる)だけで元気が出るのだ。

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    2017年09月13日
  • フィールドの生物学9 孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生

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    サバクトビバッタの研究者の、学生時代から現在に至るまでの記録。生物学の知識がまったくなくても楽しめる。研究者がどのように研究するのか、どのように物を考えるのかがなんとなくわかった。この著者はなぜこんなにバッタに熱中できるんだろう?ひとつのものに集中し、長く継続して取り込めるのは、純粋にすごいと思う。この本は、そんなちょっと変態的なバッタ愛が面白い。

    修士の頃の試行錯誤やアフリカに行くあたりのエピソードが面白かった。後半になると、更に熱くなる。

    バッタが混み合いによって孤独相・群生相へと相変化し、見た目もまったく別の物になることはこの本で知った。昔テレビでバッタ大量発生の映像を見たが、そのバ

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    2015年08月24日
  • フィールドの生物学9 孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生

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    サバクトビバッタの研究について。そして著者の学者としての成長物語にもなっている。
    言動にちょっと驚きながらも感動した。
    何をやるにしても、「本人の熱意」と「自然から学ぶこと」「人とのつながり」の大切さを再確認。
    著者は大発生するバッタを絶滅させるのが目的ではないという。
    確かに。地球上のどんなものにも役割はあるはず。
    ところで大発生したバッタを捕獲して食用には出来ないのだろうか?

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    2014年11月04日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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    バッタの生態を追いかけることに命をかけた人。

    バッタの話以外にも普段の暮らしや、研究の苦労など知れて面白かった。

    サクサク読めるし、気軽に読める本

    どの世界でも見せ方や、取り組み方が大切だとわかった

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    2025年08月15日
  • 孤独なバッタが群れるとき~『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1~

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    「バッタを倒しにアフリカへ」のエピソード1。
    バッタを倒しにが面白かったので読んでみました。

    バッタ多めです。
    特にバッタが好きな訳ではないので、バッタ部分はただ文字を辿って行くだけで全然内容は理解できませんでしたが、モーリタニアに渡るまでや渡った直ぐのエピソードが綴られていて面白かったです。

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    2025年07月28日
  • バッタを倒すぜ アフリカで

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    『バッタを倒しにアフリカへ』が面白く、答え合わせのように読みました。
    想像より長かったけれど、こちらも面白かった。長い時間を感じました。

    研究者の生活ってあまりリアルに知らなかったのですが、地道な積み重ねと、時間がかかるものなのね。さらにはそれが実るかわからず、直接の収益にもならない…頭が上がりません。

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    2025年07月22日
  • バッタを倒すぜ アフリカで

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    バッタの研究者である著者が西アフリカのモーリタニアやモロッコ、アメリカ、フランスを飛び回って論文を発表するまでの10年以上にわたる体験記。

    尋常ではない苦労をしているんだろうけど、軽妙な語りとバッタに対する熱い思い、強烈な異文化紹介によって気楽に読める。

    ネットで紹介されていたので興味を持って読んでみた。

    って、読んでみたら、本作「バッタを倒すぜアフリカで」は「バッタを倒しにアフリカへ」の続編だった。たぶんネットで紹介されていたのは前作。間違えた。名前が似ていてややこしい。前作読んでいないのでどうしようかと思ったけど、続編といっても話がつながっているわけではないっぽく、スピンオフ的な内容

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    2025年04月26日
  • 孤独なバッタが群れるとき~『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1~

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    あれ、この本、東海大出版で出ていた(らしい)やつだな、『バッタを倒しに〜』でモーリタニアのフィールド初日の様子はここにかいてある、と説明されていたな、と思い、手に取る。
    ※その時点では、表紙のキャラクター(!⁇!)には気づいてなかった。
    読み始めてから、作者のまえがきに納得。
    たしかに本書はこってり味。素人あてに広く浅く読みやすい作風だった『バッタを倒しに〜』とは対照的だった。

    でも本人が、疑問、実験の手順を考える、師匠に相談、思いつき、実験、結果、考察、師匠に相談、工夫、実験、考察、と繰り返す様子が本当にたのしそう。
    相変わらずユーモアあふれ、チャレンジ精神も旺盛、そして謙虚。
    研究者とは

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    2023年04月30日
  • 孤独なバッタが群れるとき~『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1~

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    コッテリアッサリ論争に従い、快速・読み飛ばしコースを選択!
    最初は頑張っていたけれど実験データ難しい…
    途中から斜め読みハイパーで進めました。

    とは言えやはり面白いところは面白い。
    高校で習った生物が、本当に生きた法則として自然界で成立する様が分かるのはわくわくした。

    虫好き高校生、是非読もう。

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    2022年10月15日
  • バッタを倒しにアフリカへ

    ネタバレ 購入済み

    作者のバッタにかける情熱が凄い

    研究者という仕事の過酷さを知ったが、作者自身がユーモラスな方で、内容が重すぎずサクサク読めてしまった。
    研究者として絶体絶命な状況であっても、どうにかして現地で研究を続けられるよう考えて、乗り越えられるのが凄い。発想力も凄い。

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    2022年06月11日