前野ウルド浩太郎のレビュー一覧
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虫系の本と読むと、それまでに自分が抱いていたイメージが音を立てて崩れていくことも多いのだが、本書はその中でも群を抜いている。
サバクトビバッタ。その名の通り、サハラ砂漠などの砂漠や半砂漠地帯に生息しているバッタで、西アフリカから中東、東南アジアにかけて広く分布している。見た目は馴染みのあるトノサマバッタに似ているのだが、しばしば大発生して次々と農作物に破壊的な被害を及ぼす恐ろしい害虫なのだ。
そもそもバッタとは、ラテン語の「焼野原」を意味する言葉に語源を持つそうだ。バッタの卵は「時限爆弾」、農薬は「ケミカルウェポン」と呼ばれるくらい物々しい世界なのである。
人類とは長い付き合いがあり、聖 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み応え(厚み?)があって面白かった。
バッタの生態も興味深かったし、読みやすい文体も前作同様で、楽しい時間だった。読む時間がなかなかとれず、2ヶ月ぐらいかかってしまったのは私の個人的な事情。。
ティジャニの章は声を出して笑いながら読んだ。
本筋ではないとは思いつつ、ティジャニとのやりとりが一番好き。
最後に、ティジャニがバッタアレルギーになってしまったというオチがうけた。
著者のバッタの論文を読んでみたいという好奇心に駆られるが、多分理解できないのだろうなあ。。。
この研究の先にどのようにバッタの退治に応用、転用していくのか気になるので、研究についての続編を望みます。
彼が研究を続け、著 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「バッタを倒しにアフリカへ」の続編。研究の成果として論文発表が叶ったとのことで、前作で書かれなかった当時の研究の仮説、データ集めの手法や結果、コロナ禍の研究・論文執筆や発表にまつわる壮絶な苦労についても詳しく書かれていて、ああ!これが読みたかった奴だ!となった。研究ってこういう感じなんだなあ。想像以上にストレスやプレッシャーが多そうで、自分なら潰れているだろうと尊敬の念が湧く。著者の研究が報われる結果となって本当に良かった。
研究だけでなくアフリカ、フランス、モロッコなどでの暮らしの話や前作でも活躍した運転士兼便利屋兼親友のティジャニの話などもたっぷりあって面白い。ティジャニ、ついに子供に著者 -
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった。
残念なことは、作者の物語はこれ以前にもあり、この後も続く、ということ。バッタと奮闘する人生のうち、アフリカで過ごしたほんの3年ほどを切り取った記録。
理系の人間なのに、と言ったら失礼だと思うが、読みやすい文章とわかりやすい状況説明、テンポの良い文体で、時には思わず声を出して感嘆しながら読んだ。夢中で、というほど集中して読破したわけではないけれど、隙間時間に楽しむには十分な冒険譚(?)なので、本屋で彼の著書を見つければまた買ってしまうと思う。
個人的には具体的なバッタの生態や詳しい研究内容などももっと知りたく、バッタを倒して完結してほしかったけど、世界でまだバッタ問題が解決し