前野ウルド浩太郎のレビュー一覧

  • フィールドの生物学9 孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生

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    バッタの中でもサバクトビバッタに限定した本です。

    サバクトビバッタが大発生して農作物にダメージを与えるので、その防除を最終目的として、生態の研究や実験の記録になっています。

    難しい単語も良く出てくるのですが、著者のユニークな性格があらわれている面白い話も随所に挟まれていて最後まで素人の私でも楽しく読むことが出来ました。

    この方のブログは力の抜ける面白さなので一読あれ。

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    2013年02月20日
  • フィールドの生物学9 孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生

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    サバクトビバッタの研究を始めたばかりの修士学生の頃から始まって、博士課程、そしてフィールドワーカーとして旅立っていくまでのエッセイ・・・とも読めるし、どんなリサーチクエスチョンのもと、どんな実験計画を立てて、どう調べたのか、という「研究計画」の勉強にも良い。

    冒頭は読みづらかったのだが、これは著者の書き癖のせいか、私が虫嫌いだからなのか・・・。後半はわくわくしながら読んだ。

    著者とともに、研究への情熱とわくわく感を共有した。

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    2013年02月05日
  • フィールドの生物学9 孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生

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    バッタに「食べられたい」と熱望した少年がサバクトビバッタの研究者になり、アフリカのバッタ研究の先導者になろうと決意するまでが描かれた少年の成長譚。笑える学術書。真に面白いと思える対象を得ることのできた、得るための才能に恵まれた著者の胸熱くなる物語。いや~、面白かった。ぜひ、モーリタニアでの続編を期待。今後ともブログを楽しみにしていきたい。

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    2012年12月12日
  • フィールドの生物学9 孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生

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    虫系の本と読むと、それまでに自分が抱いていたイメージが音を立てて崩れていくことも多いのだが、本書はその中でも群を抜いている。

    サバクトビバッタ。その名の通り、サハラ砂漠などの砂漠や半砂漠地帯に生息しているバッタで、西アフリカから中東、東南アジアにかけて広く分布している。見た目は馴染みのあるトノサマバッタに似ているのだが、しばしば大発生して次々と農作物に破壊的な被害を及ぼす恐ろしい害虫なのだ。

    そもそもバッタとは、ラテン語の「焼野原」を意味する言葉に語源を持つそうだ。バッタの卵は「時限爆弾」、農薬は「ケミカルウェポン」と呼ばれるくらい物々しい世界なのである。

    人類とは長い付き合いがあり、聖

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    2012年11月24日
  • バッタ博士の異常な愛情~恋愛と婚活の失敗学~

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    相変わらず軽妙な書き口で、婚活失敗エピソードも豊富で、ネタには困らない!という感じなので、ふふふと笑いながら楽しく読みました。
    こんなにも婚活の失敗について深く考察した方はいるのだろうか⁉️
    さすが、研究者!と思わせる、納得の考察。
    私なら海外着いて行きたし、日本にいたらいたで、自分の楽しみもあるし、私なんてどう⁉️と、ついつい言いたくなるぐらい前野さんが可愛く見えました。
    でも、この考察といい、定職につかなきゃ結構できないと思ってたり、子育てのシュミレーションをすでにしてたり、真面目が過ぎるんじゃないですか⁉️
    きっと敗因はこの真面目さ…な気もしました。

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    2025年12月02日
  • バッタ博士の異常な愛情~恋愛と婚活の失敗学~

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    前作までもバッタの話だけじゃ無くて、本筋じゃない話も面白かったからついつい購入(ティジャニとの珍道中が好きです)
    最近Abema TVで放送されてるRAPSTAR2025を観てて、ペインをポジティブに変換するのはヒップホップなアティチュードだと気づかされたんだけど、前野さんもめちゃヒップホップな気がした。(サービス精神が旺盛なのかもだけど)恋愛の失敗談って人に話したくないものだけど、それを面白おかしく表現して世界に発信しているという点で。

    読み進めてると前野さんはモテてないわけじゃ無くて、モテてるんだけどガッついてない時に限ってチャンスがあって、ガッついてる時ほどノーチャンスという、、これま

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    2025年11月25日
  • バッタ博士の異常な愛情~恋愛と婚活の失敗学~

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    いったい何を読まされてるんだ?
    というのが読後の率直な感想だ。書籍でしか知らないウルドさんの婚活、恋愛模様がひたすら書かれている。

    ただそんな超プライベートなことを読ませるのはウルドさんの筆力によるところが大きいし、会ったことないけど彼の魅力的な人間性のおかげで彼の恋愛遍歴を辿るに従って恋愛をアドバイスするような友だちになったように錯覚する。

    これまでの著作はハッピーエンドで終わっていたけど、今回は残念ながらそうではない。心からウルドさんの婚活の成就を願いたくなる。

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    2025年11月24日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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    研究者が食べていくのは大変だと聞いていたが、そんな境遇でも勇気と工夫で人生を切り開いていく作者の生き方がにじみ出ている。
    どうも、「楽しいこと優先」する自分の友人のようで、親しみが湧く。
    続編『バッタを倒すぜ アフリカで』も読むことにしよう。

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    2025年11月23日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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    ギャグはむしろ苦手なのだが
    この人のは、
    ポジティブとエネルギーの発露
    がはちゃめちゃなユーモア
    という感じで面白い
    研究の話が載っている本も刊行されたようなので、
    そちらも読みたい

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    2025年11月20日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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    記念すべき100冊目!
    バッタ研究の為にアフリカへ行った昆虫学者のエッセイでした。
    ユニークな人で、読んでいて楽しかったと同時に、研究の難しさや、モーリタニアの文化、お金の問題など様々知ることが出来ました。

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    2025年10月26日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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    ユーモラスなエッセイ
    思わずフフと笑いが漏れる
    「バッタに食べられたい」、音速の貴公子、人格者の(ババとして知られていた)エッベ所長(誰?)、ハロウとユーロウとの別れ
    運に見放されたり挫折や障害は多けれど、人には恵まれてる
    本人の人柄だろうな、言葉もわからん異国で挑戦し続けて熱意めちゃすご

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    2025年10月26日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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    虫好きな我が子と、著者の姿がどこか重なりこの本を手に取りました。

    研究者としてバッタを愛し、情熱のままにアフリカの地へ向かう著者。過酷な環境の中でも、バッタへのまっすぐな思いと、研究への誇りがユーモアを交えて描かれており、とても読みやすい一冊でした。

    虫の話にとどまらず、「好きなことをとことん追いかける」ことの素晴らしさや、夢を形にするまでの道のりの厳しさも伝わってきます。虫好きな私の子どもにも、いつかこんなふうに情熱を持って生きてほしい――そんな気持ちになりました。

    読み終えたあと、子どもに「サバクトビバッタの本を読んだよ」と話をしたところ、バッタカビ(寄生するカビの一種)について詳し

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    2025年10月25日
  • 孤独なバッタが群れるとき~『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1~

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    「バッタを倒しにアフリカへ」を読み、続けて「バッタを倒すぜアフリカで」を読んだあとに読みました。読む順番的にどうだったかは難しいところですが、前に2冊読んだことが功を奏して、若干、斜め読みでしたが内容は理解できた思います。前2冊と明らかに違うところは、より学術書的であることだと思います。難しさもありますが、箸休めのようなコラムが入れているなど読みやすくなるように工夫していると思います。著者が子どもころ夢中になって読んだ「ファーブル昆虫記」のような昆虫(昆虫の面白さや不思議さ等)を深掘りしていくような楽しさは感じられました。昆虫が大好きな子ども達に読んでもらいたいですね。

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    2025年10月21日
  • 孤独なバッタが群れるとき~『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1~

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    大ボリューム。
    バッタ博士の研究を、かなり詳細に知ることができる。
    深く掘り下げられたデータだから、パッと理解はできないが、
    それでも素人を想定して書いてくださっているので、気合を入れればなんとか分かる。
    (自分が普段仕事で論文を読むからかもしれないが

    個人的には、グラフが非常にわかりやすくて、参考になった。
    自分が作成するグラフに取り入れたい要素たくさんあり。

    散布図の点の数から、バッタ博士の情熱を感じた。

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    2025年10月16日
  • バッタを倒すぜ アフリカで

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    ネタバレ

    アフリカに生息するサバクトビバッタの謎に迫る、バッタアレルギーなのにバッタ狂いという訳が分からないバッタ研究者の右往左往ノンフィクション研究紀行(研究内容は真面目)続編??。

    ・面白かった点
    今回バッタの生態説明が結構あったんだけど、それが柔軟すぎて感心した。孤独相⇔群生相の話は知ってたけど、孤独相の時は単為生殖できて、群生相の時は雌雄別居からの交尾スポット利用とか、日々変わる状況に適応しまくりで手強すぎて研究対象にしたくなるのちょっと分かる気がした。
    あと砂漠の過酷な環境故に研究されてこなかったのも分かる。日本で酷暑36度(湿度の問題もあると思うけど)ですら具合悪くなるのに、東北出身で40

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    2025年10月11日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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    バッタに魅せられてアフリカのモーリタニアでサバクトビバッタの研究にのめりこむ自称バッタ博士・前野ウルド浩太郎さんが、七転び八起きの年月をつづった本である。ちなみに、ウルドとはモーリタニアで○○の子孫を意味する尊称で、バッタ研究所の所長さんが名づけてくれたそうだ。ファーブルに憧れて昆虫学を志し、一か八かでアフリカへ単身渡った。干ばつでバッタがいないという悪運に見舞われるが、代わってゴミムシダマシを対象にして前を向く。さらに、途中で無収入になるという苦境に陥るも、かえってそれを売りにしてプロジェクト資金獲得の激戦を勝ちぬいてゆく。研究の内容よりも、研究者の生き様を描いた本として興味深かった。

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    2025年10月10日
  • バッタを倒すぜ アフリカで

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    「バッタを倒しにアフリカへ」の続編。
    前回は論文発表前ということもあり研究内容を詳細に明記できなかったみたいだが、今回は600ページ程の分厚さで専門的な話からモーリタニアのご当地話、当書名物といっても過言ではないティジャニ等の魅力あふれるエピソードが盛り沢山だった。
    バッタの研究に関しては全くの未知の世界であり全部を理解できたわけではないが、それでも機知に富んだ文章のおかげで挫折することなく驚き満載で楽しめた。
    新書だが、エッセイに近い感覚で読み進められる。

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    2025年10月08日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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    国は違えど同じ西アフリカで働いた経験を待つ人間としてあるある(時間通りに物事が進まない、お金が絡んだ時の現地の人たちの「逞しさ」等々)が面白かった。
    ただ時々出てくる著者の昭和じみたジェンダー意識の現れが気になった…。

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    2025年10月03日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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    ふざけた表紙。笑
    こういうのすべってるの多いんよなぁと思いつつレビューが好評で手に取った

    研究者が自身の研究のプロセス(苦悩)を執筆した書籍はきっと珍しくはないのだけど、ショウリョウバッタくらいしか知らない私は、ウルドさんの情熱とユーモアと群生なるバッタを知ることができ手に取って良かったと思う。
    世界の飢饉問題の原因は様々あることを知った。でもバッタも駆虫するより共生できるようになればいいなぁ

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    2025年09月14日
  • バッタを倒しにアフリカへ

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     小さい頃に描いた夢を大人になっても、追い続ける。
    何度も苦境に立たされても、それでも立ち上がる姿がかっこよかった。
    ただ、バッタに食べられたいというのは常軌を逸している。

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    2025年08月29日