前野ウルド浩太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
虫系の本と読むと、それまでに自分が抱いていたイメージが音を立てて崩れていくことも多いのだが、本書はその中でも群を抜いている。
サバクトビバッタ。その名の通り、サハラ砂漠などの砂漠や半砂漠地帯に生息しているバッタで、西アフリカから中東、東南アジアにかけて広く分布している。見た目は馴染みのあるトノサマバッタに似ているのだが、しばしば大発生して次々と農作物に破壊的な被害を及ぼす恐ろしい害虫なのだ。
そもそもバッタとは、ラテン語の「焼野原」を意味する言葉に語源を持つそうだ。バッタの卵は「時限爆弾」、農薬は「ケミカルウェポン」と呼ばれるくらい物々しい世界なのである。
人類とは長い付き合いがあり、聖 -
Posted by ブクログ
バッタのことを考えたのは小学校1年生ぶりかもしれない。土手で捕まえていたバッタのイメージとは違いすぎてびっくりした。バッタ、強すぎる。
筆者は多方面で常にハードモードだったろうに本文はコメディチックで読みやすい。友情・努力・希望が詰まった少年漫画のようなエッセイであった。わたしの中で「夢を追うってこういうことをいうんだなぁ」と、腑に落ちたというか、具体性を持って考えられるようになり、それだけでも読んでよかったと思える。
ここまで勇気と覚悟を注げるライフワークががない身としては羨ましい。
出版日をみたら10年ほど前の話だったので、現在どの程度研究が進んだのか、最新のバッタ危機事情も知りたくなった -
Posted by ブクログ
来年アフリカ遊びに行くってなって、なんかアフリカ関連の本ないかなーって思ってた時に手に取った本作。
発売当初にも結構注目されてて、表紙がインパクト強いからずっと気になってた実は笑
いいタイミングと思って手に取ってみたら、これまででいちばん読みやすい新書やった。
今度いくケニアではなく、モーリタニアがメインの舞台で、少し違いはあれど、アフリカの過酷な環境で戦う作者の姿はなかなか面白くてカッコよかった。
研究者の世界はまったく身近にないからさっぱりわからんけど、経歴もなしに飛んでいって、現地の人達に認められながら、協力も得てっていうのがすごい。
研究室の中とは一風変わった交渉術が役に立ったり(ヤ -
Posted by ブクログ
文庫本で読んたけれど、すごいボリュームでしたね。
気に入った部分は、どのページか分からないのでうろ覚えですが、
たまに人に『好きなことばかりできていいですね』と言われるが、【好きなことが仕事になるようにしている】【好きなことが何か世の役に立つようなところはないかと探して仕事として認めてもらう】
というような趣旨の事が書いてあったと思う。そう、好きなことを仕事にして食っていくにはこういう姿勢や努力は不可欠だと思う。最終的に、有名専門誌に論文が受理されて、いろんな賞を受賞できてめでたしめでたし。
40度を超える砂漠で何日も過ごしたり、そのなかでトビバッタを次々に解剖したり、色々な国の研究機関で仮説 -
Posted by ブクログ
相変わらず軽妙な書き口で、婚活失敗エピソードも豊富で、ネタには困らない!という感じなので、ふふふと笑いながら楽しく読みました。
こんなにも婚活の失敗について深く考察した方はいるのだろうか⁉️
さすが、研究者!と思わせる、納得の考察。
私なら海外着いて行きたし、日本にいたらいたで、自分の楽しみもあるし、私なんてどう⁉️と、ついつい言いたくなるぐらい前野さんが可愛く見えました。
でも、この考察といい、定職につかなきゃ結構できないと思ってたり、子育てのシュミレーションをすでにしてたり、真面目が過ぎるんじゃないですか⁉️
きっと敗因はこの真面目さ…な気もしました。 -
Posted by ブクログ
前作までもバッタの話だけじゃ無くて、本筋じゃない話も面白かったからついつい購入(ティジャニとの珍道中が好きです)
最近Abema TVで放送されてるRAPSTAR2025を観てて、ペインをポジティブに変換するのはヒップホップなアティチュードだと気づかされたんだけど、前野さんもめちゃヒップホップな気がした。(サービス精神が旺盛なのかもだけど)恋愛の失敗談って人に話したくないものだけど、それを面白おかしく表現して世界に発信しているという点で。
読み進めてると前野さんはモテてないわけじゃ無くて、モテてるんだけどガッついてない時に限ってチャンスがあって、ガッついてる時ほどノーチャンスという、、これま -
Posted by ブクログ
虫好きな我が子と、著者の姿がどこか重なりこの本を手に取りました。
研究者としてバッタを愛し、情熱のままにアフリカの地へ向かう著者。過酷な環境の中でも、バッタへのまっすぐな思いと、研究への誇りがユーモアを交えて描かれており、とても読みやすい一冊でした。
虫の話にとどまらず、「好きなことをとことん追いかける」ことの素晴らしさや、夢を形にするまでの道のりの厳しさも伝わってきます。虫好きな私の子どもにも、いつかこんなふうに情熱を持って生きてほしい――そんな気持ちになりました。
読み終えたあと、子どもに「サバクトビバッタの本を読んだよ」と話をしたところ、バッタカビ(寄生するカビの一種)について詳し -
Posted by ブクログ
「バッタを倒しにアフリカへ」を読み、続けて「バッタを倒すぜアフリカで」を読んだあとに読みました。読む順番的にどうだったかは難しいところですが、前に2冊読んだことが功を奏して、若干、斜め読みでしたが内容は理解できた思います。前2冊と明らかに違うところは、より学術書的であることだと思います。難しさもありますが、箸休めのようなコラムが入れているなど読みやすくなるように工夫していると思います。著者が子どもころ夢中になって読んだ「ファーブル昆虫記」のような昆虫(昆虫の面白さや不思議さ等)を深掘りしていくような楽しさは感じられました。昆虫が大好きな子ども達に読んでもらいたいですね。