前野ウルド浩太郎のレビュー一覧
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『バッタを倒しにアフリカへ』の続編。表紙の緑の人が2人に増えている。
前作では論文発表されていないという理由であまり触れられていなかった研究内容(サバクトビバッタの繁殖行動)について、今作ではかなりのページを割いて説明されている。当然バッタの写真も多く、虫嫌いの私は極力薄目で読み進める。
長年にわたる研究成果が実を結び、いよいよ次作は博士自身の婚活の話だ。実はいちばんこれが読みたいんだよね。
ちなみに表紙の緑の人No.2は、モーリタニアにおけるバッタ博士の運転手なのだが、前作から珍エピソードに事欠かない。読者からの人気も高いようで、今作ではまるまる一章が彼に捧げられている。
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Posted by ブクログ
昔表紙だけは見ていたが読んだことがなかったのでこれを機に読んだもの。モーリタニアとかいうなかなか治安も悪そうな国でサバクトビバッタの研究に全力を投じる著者がなかなかかっこいい。
特に、「現場と実験室との間には大きな溝があり、求められていることと実際にやられていることには大きな食い違いがある」というババ所長の言葉が印象に残る。
実務をするにあたって、それがしんどいから勉強に逃げる、という選択肢を取りがちな私であるが、机上の空論を捏ね繰り回すことに終始しては、いかに解決方法を振り翳して当て嵌めてみても当然に本質を見失う。
面倒くさがらずに現場に赴き、その現場で何が生じているのかを目視で確認し、事情 -
Posted by ブクログ
著者の前野はサバクトビバッタの求愛・交尾行動を研究する昆虫学者である。その前野が、昆虫ではなく、自分の求愛活動、すなわち自分の恋愛と婚活の失敗を振り返り、今後に向けた分析を行うのがこの本の内容である。昆虫学者が恋愛・婚活を分析するわけなので、学問的に得るところは正直、一切ない。にもかかわらずなぜこの本を読んだかと言えば、私が前野のファンだからである。前野はバッタの研究に関する新書を三冊書いている。私はそれらを全部読み、その人柄に惚れ込んだ。
最もプライベートな部分を正直に晒したこの本は、前野ファンにとってマストである。実際、この本は前野の自分語りであり、前野に興味がない人には全く面白くない。し -
Posted by ブクログ
あれ、この本、東海大出版で出ていた(らしい)やつだな、『バッタを倒しに〜』でモーリタニアのフィールド初日の様子はここにかいてある、と説明されていたな、と思い、手に取る。
※その時点では、表紙のキャラクター(!⁇!)には気づいてなかった。
読み始めてから、作者のまえがきに納得。
たしかに本書はこってり味。素人あてに広く浅く読みやすい作風だった『バッタを倒しに〜』とは対照的だった。
でも本人が、疑問、実験の手順を考える、師匠に相談、思いつき、実験、結果、考察、師匠に相談、工夫、実験、考察、と繰り返す様子が本当にたのしそう。
相変わらずユーモアあふれ、チャレンジ精神も旺盛、そして謙虚。
研究者とは -
ネタバレ 購入済み
作者のバッタにかける情熱が凄い
研究者という仕事の過酷さを知ったが、作者自身がユーモラスな方で、内容が重すぎずサクサク読めてしまった。
研究者として絶体絶命な状況であっても、どうにかして現地で研究を続けられるよう考えて、乗り越えられるのが凄い。発想力も凄い。