【感想・ネタバレ】バッタを倒すぜ アフリカでのレビュー

あらすじ

自分の婚活よりバッタの婚活!? 日本、モーリタニア、モロッコ、アメリカ、フランス――世界中を飛び回り、13年にわたり重ねてきたフィールドワークと実験は、食糧危機の原因となるバッタの大発生を防ぐ可能性を持っていた! 現実を舞台にした異世界転生ストーリー、ついにリブート! 新書大賞受賞、25万部突破の『バッタを倒しにアフリカへ』刊行から7年。画期的な研究内容がベールを脱ぐ。

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Posted by ブクログ

「バッタを倒しにアフリカへ」の続編。あいかわらずサバクトビバッタの研究を続けている著者。今回はバッタの婚活について調べる。集団別居をしているのではないかとの仮説のもと、その根拠となる証拠を集めていった結果、別居中は卵巣が生育過程にあること、卵巣が成熟したら、オスの団体の中にメスが入っていって交尾することなどを突き止める。
フランスでの実験では、オスとメスが一緒にいると、オスの性的アプローチの支配下に常時入れられてしまう為、普段は別居しているのではないかとの考察が得られる。
モーリタニア、モロッコ、フランスの美味しい食事なども紹介されていて楽しい。最後は論文アクセプトまでの道のりで、読んでいて心が痛かった。無事の掲載まことにおめでとうございます。

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2025年11月22日

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専門的な知識を説明しつつ、諸外国のルポや面白ネタを入れるなど文章が軽くて読みやすい
こういう本がもっと流行れば理系不人気も改善できるんじゃないかなと思った

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

相変わらずカラー写真がたっぷりだし文才ありすぎてさいこー!
まじでワクワクする!

〝Standing on the shoulders of giants〟が〝まじ先人リスペクト〟はわかりやすすぎる

シュークリームのシューってキャベツとか初耳
たしかに形似てるわ

ティジャニ話をぶち込むタイミングばっちしすぎ!
しかもティジャニの一人称がティジャニになってるのさいこーすぎる!かわいい!おなかいたい!
なんだよそのメルセデス!ふざけすぎ!やば!
これで30万とか基地外すぎ!あーおもろ
てかおうちの内装やばぁ!豪邸じゃん!

日本の若手研究者への(特に経済的な)支援システムの問題点はノーベル賞受賞者の誰かも言ってたような?
だから有望な研究者は支援が充実してる海外の大学とか研究所に流出しちゃう、みたいな
それは本当にもったいない

ペティコータローかわいい!!

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

新書とは思えない軽い筆致なのに、研究はちゃんと研究している。根気のいるフィールドワークや研究室での研究話。そして、今までのバッタ研究についてや、はたまた研究を手伝ってくれている人(ティジャニ)の話まで。この本の分厚さに買ったはいいものの、読み始めるのに抵抗があったけれど、読み始めたらあっという間だった。研究ってこんなに面白いんだな。

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2025年10月05日

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続編として前作に負けず最高に面白かったです! 
前作が大きな伏線となり、本作で種明かしがすごい熱い展開でしたね、学術書としてもすごく勉強になり、論文発表のドラマチックな過程が特に目が離せませんでした。
そのほかに現地でのエピソードやティジャニの話など、盛りだくさんでなかなか語りきれない大作でした。

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2025年10月05日

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アフリカのモーリタニアという土地での活動、サバクトビバッタの相変異、生物学者として研究を続けていくことの難しさなどの著者の経験は新鮮で興味深い内容だった。
過去の出来事を本音まてさらけだして書いており、非常に面白かった。
著者の渾身の論文も機会がある時に読んでみたいと思うが、まずはバッタを倒しにアフリカへを読んでみようかな。

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2025年09月28日

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バッタ第ニ弾です。
※第一弾はバッタを倒しにアフリカへ→読んだ

著者が何度も記載しているように学術書なので仕方ないですが、研究やその結果が多く、第一弾のような面白ばなしの割合が少ないように思えて読み進めました。
でも、最後の章のプラス思考の考え方が素晴らしく、自己啓発本としてもいけるやん。と思い、最後に評価がぐんと上がりました。

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2025年09月19日

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「バッタを倒しにアフリカへ」の続編であり、学術書でもある。子供のころ読んだ「ファーブル昆虫記」のように、サバクトビバッタの繁殖行動についての研究の場に、さも自分がいたかような臨場感を味わうことができる。606ページ、読み応えのある文量ではあるが、その臨場感と筆者の個性に惹かれ一気に読めてしまった。感想は一言、面白かった!で決まり。

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2025年09月14日

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『バッタを倒しにアフリカへ』の続編。新書なのに606ページ。一気呵成に読まないと、永遠に読み通せないかもしれない。
舞台は、モーリタニア、アメリカ、モロッコ、フランス、そして日本。ノリは正編と変わらないか、あるいはそれ以上、ノリノリ。
第2章はacridology(バッタ学)の研究史。ちゃんと「出エジプト記」から始まるが、そこはウルド、ちょっとおちゃらけが入る。(acridologyという単語、手元の英和辞書には載ってないよ!)
最後のほう(第9章)では、世界的なジャーナルへの投稿で奮闘。何度かのリジェクトののち、めでたくPNAS誌にアクセプト。
locust(バッタ)とgrasshopper(イナゴ)は違うんだということを再三言っている。ま、いくら言われても、相変異が違うだけで、シロウトには同じようなもんですけど。

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2025年09月04日

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バッタを倒すぜ アフリカで
2025.08.21

ユーモア溢れる筆者の研究の裏側記録。研究者を志す私にとって、ジャンルは違えど世界を跨いで異国の地で研究する様子が知れて面白かった。
バッタに着目しているので、想像しにくい調査の仕方もカラー画像によってわかりやすかったのですらすら読めたし、世界の生活の様子も知れたので興味深かった。
前編は読めていないので探して読みたい。

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2025年08月21日

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読み物として非常に面白かったです。
1作目に続いてユーモア溢れる読み応え抜群の作品で、読書苦手という人にもオススメできる本です!

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2025年07月26日

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前作が面白かったので、今回も楽しみにして読みました。
ティジャニいいキャラ。
バッタの実験に関する内容は、素人にも分かりやすく書かれてあって、有り難かった。
次回作も楽しみ!(ご本人のXで、次回作は婚活についてだと拝見しました)

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

手に取るもすぐ、…戻す?と固まってしまった。
ボリューム!
びっくりしてこれが続編だと、この時点で気付けなかった。

気が遠くなるデータ収集。論文執筆。
砂漠での、とんでもない苦労の数々。
全てを詰め込んで、この見た目の一冊に仕上げる著者のセンス。いいなぁ。

少々疲れてきた頃に、7章でティジャニさんの話が来て、おぉ!と思っていたら、「これを楽しく読んで終わりじゃ駄目だよ!」と牽制球が飛んできた。
見透かされてる。笑

論文執筆の話では、しみじみ大変な世界だなーと
ご苦労を労っていたら、次の見出しが
「同志農家よ敵を撃て」と来た。
流行りに乗っかるスタイルも良きですが、落差で風邪引くとはこういう事か。

そして最終章。
努力が実を結んだ報告は、幸せのお裾分けをしてもらった気分でした。報われて良かった。

長かったけれど何とか読み終えました。
軽い疲労感。
飛ばしてしまった前作はもうよしとして、もし続編出たらどうしようか、と悩んでしまう。
とにかく長い。凡人には長すぎるのですよ。
とは言いつつも、また読みたくなるんだろうなぁ。

まったく、、、読者を泣かすぜ、分厚さで。



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2025年06月17日

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今回も面白かった!
結構な厚みだけど、一気に読んでしまった。
研究成果がさらっと書かれてるけど、凄い話すぎて。
ティジャニさんの章が面白すぎて。
笑いながら知を高めた感じ。楽しい。

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2025年06月14日

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「バッタを倒しにアフリカへ」の続編。
ひまわりめろんさんのご忠告どおり、ものすごく分厚い!普通の新書本の倍くらいの厚さはあるんではなかろうか。全10章から成りますが、バッタ学の話あり、外国生活の話あり、論文の書き方や掲載されるまでの流れの話あり、はたまた前作でも活躍してた音速の貴公子ティジャニの章まであり、色々と盛りだくさん。幕の内弁当か大人のお子さまランチか…と言った感じです。
色んなものを一度に読みたい、著者先生の楽しい語り口の好きな方オススメです。

でも個人的にはせっかくのバッタ博士先生なので、もっとバッタの話も読みたかったです。また本だしてくれると嬉しいです。

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2025年06月11日

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筆者はアフリカの砂漠に生息する、サバクトビバッタというバッタを研究する研究者である。本書に書かれている経歴を見ると、弘前大学(学士)、茨城大学(修士)、神戸大学(博士)で学位を取得し、京都大学で特定助教を務めたのち、現職の国際農研で主任研究員を務めている。その間、アフリカやアメリカやフランスでも研究経験を持つというキャリアを有する本格的な研究者である。本書は、筆者オリジナルの、サバクトビバッタの「集団別居仮説」を10年がかりで研究し、見事、メジャーな学術誌に掲載され(それは、研究としての成功を意味する)たばかりではなく、学術関係の賞を受賞する(それは、筆者の研究が優れたものとして認められたことを意味する)までのあれやこれやを、ユーモアたっぷりに、時々学術的に綴った物語である。新書版ではあるが、600ページを超えるボリュームを誇るが、私にとっては非常に面白く、あっという間に読み終えてしまった。
私は65歳の誕生日の少し後に、大学院の経営学研究科に入り、今は大学院の2年生で、来年1月締切の修士論文の執筆に向けて研究活動を行っている。文系と理系という違いもあるし、私のような研究活動(と言えるかどうかというレベルであるが)を始めてやっと1年の、ほとんどアマチュアの域を脱しないビギナー研究者から見れば、研究者としてのメジャーなキャリアを積み、インターナショナルな研究を行い、メジャーな学術誌に掲載された論文を持つ筆者は、まさにプロの研究者であり、無条件でレスペクトする。
一方で、本書の学術的な側面以外の記述は、筆者の研究「活動」(外国で生活するという生活面での工夫や苦労を含め)を生き生きと描写していて、読んでいて本当に面白い。筆者は多くを冗談めかして書いているが、とんでもない苦労があったことだと思うし、本書の最後の方で、筆者の論文がメジャー学術誌にアクセプトされたり、学術的な賞を受けたりという部分は、感動してしまった。
普通の冒険的な活動を記した本としても面白いし、研究者の活動を知るのも面白いし、私にとっては、読んで良かったな、と思える1冊だった。

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2025年05月24日

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良かったところ。
まず、著者が夢のある仕事(昆虫学者)であること。
フィールドワークは、大変なことばかりと思われるが、そんな風に書かれていないこと。
ティジャニがいること。
※注 ティジャニとは、モーリタニアでのフィールドワークをサポートしてくれる頼れる?男性なのである。

良くなかったところ。
虫好きではないのに、ページをめくる手が止まらなかった。
600ページ超えの超大作だったこと。
表紙の仮装写真のインパクトが強すぎて、
これは続編です、という注意書きに気が付かず購入してしまったこと。

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2025年05月07日

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ネタバレ

 ここまでのボリュームの本を書かれては、☆は5つつけるしかない…

 前作も読んでいたが、その後の前野氏の七転八倒の研究がどのように進められたかが事細かに描きつくされる。

 条件がそろえば異常発生するバッタ。しかし通常の状態では捕まえることすら難しく、集団で着地している状態のバッタを見つけることはさらに難しい。しかも現場は気温40-50度に達する砂漠。動くことですぐ体力は削られ…

 そんな中、著者はふと、バッタが雄雌別々の集団を形成していることに気づく。そしてそれが発見へつながる。

 研究者が研究を進めるには、カネ(給与をもらえるか、研究費がつくか)、そして周囲との人間関係を築けるか(無理を言っても研究に協力してくれる人をどれだけつくるか)。

 学術書として十分な内容が含まれるがその発見に至る、サイドストーリーの方に多くの紙幅が割かれる。

 「データや論文は書いた時のまま残るがその時どう思ったか、という感情はどんどん薄まる」というのは至言。ここまで人情、感情に敏感な筆者でもそうなら…

 読むのが大変な分量だが最後に差し掛かると、「もっと別の話はないの?」と感じられる一書。

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アフリカに生息するサバクトビバッタの謎に迫る、バッタアレルギーなのにバッタ狂いという訳が分からないバッタ研究者の右往左往ノンフィクション研究紀行(研究内容は真面目)続編??。

・面白かった点
今回バッタの生態説明が結構あったんだけど、それが柔軟すぎて感心した。孤独相⇔群生相の話は知ってたけど、孤独相の時は単為生殖できて、群生相の時は雌雄別居からの交尾スポット利用とか、日々変わる状況に適応しまくりで手強すぎて研究対象にしたくなるのちょっと分かる気がした。
あと砂漠の過酷な環境故に研究されてこなかったのも分かる。日本で酷暑36度(湿度の問題もあると思うけど)ですら具合悪くなるのに、東北出身で40度を超すサハラ砂漠に身を置こうとか本当ーーに酔狂だと思う。

・よくなかった点
よくなくはないのだけど、「研究成果を発表したい!」と「研究中のあれこれを披露したい!」と「面白いって言ってほしい!」が溢れまくって「ちょっと落ち着いてくれ」といいたくなる。「どこが面白かった?」と聞かれた時に情報過多でちょっと困る。これでも相当削ったらしいし、このまねできない情熱が面白さの源泉なので難しいところではあるけど。

<総評>
謎の解明は端緒についたばかりだけど、身も心も金も時間も捧げてできた研究結果が日の目を見られたのは本当にめでたい。パーマネントな定職も得られてますますめでたい。あとは人間のパートナーを見つけるだけ、っていうか婚活本が次に出るらしい。「そんな寄り道してる場合かーい」とツッコみたくなる衝動と「この人から見た婚活ってどうなってるんだろう」と怖いもの見たさでうずうずするのとで複雑。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

「バッタを倒しにアフリカへ」の続編。
前回は論文発表前ということもあり研究内容を詳細に明記できなかったみたいだが、今回は600ページ程の分厚さで専門的な話からモーリタニアのご当地話、当書名物といっても過言ではないティジャニ等の魅力あふれるエピソードが盛り沢山だった。
バッタの研究に関しては全くの未知の世界であり全部を理解できたわけではないが、それでも機知に富んだ文章のおかげで挫折することなく驚き満載で楽しめた。
新書だが、エッセイに近い感覚で読み進められる。

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

600ページの大物で、ながーい休憩を挟んでいたので、読み始めてから1年経っていました
途中からでも読みやすく、隙間時間に読むのに適しているのではないでしょうか

前作が面白かったため、今回も手に取ったわけですが、研究に関する詳細が述べられていて、こちらも面白かったです。

途中からお金大丈夫なの!?と勝手に心配が募りましたので、今後も気になる書籍があれば買いたいと思います笑

10年という時間をかけて、研究に勤しむ姿には大変感銘をうけました。私は研究者の卵ですが、前野さんが見た景色を私も見てみたいと思わせてくれました。本書では、研究のトラブルや、論文執筆の過程を面白おかしく書いてくださっていますが、きっと想像を絶するような苦悩があったのだと思います。それでもここまでタフに取り組まれていることに尊敬します。この2作は私にとってのバイブル本です。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

「バッタを倒しにアフリカへ」の続編。前作同様、研究パートと日常パートを行ったり来たりする形で書かれている。

研究パートでは、バッタ(サバクトビバッタ)の生理・生態的特性の解説や、論文執筆の苦労が描かれる。前作よりも専門的な内容に触れているが、イラストも交えながら分かりやすく書かれているためすっと頭に入ってくる。

日常パートは、著者が研究のため訪れる様々な国の文化や、旅先で出会った人々の話がメインとなる。登場人物のキャラが立っており、軽妙な語り口で読んでいて面白い。

感想として、自分の知識・経験を総動員し、人生をかけて研究を行う著者の姿に感銘を受けた。著者のような人々が過去何百年、何千年に亘って科学の歴史を紡いできたからこそ、現代の私たちがそれを学問として享受し、未来へとバトンを渡していけるのだと感じた。また、他人との繋がりというものの大切さについても、しみじみと感じた。「情けは人の為ならず」というが、他人に優しくすることが回り回って自分の利益になる、というのは世界共通なのだと思った。

あと、表紙でバッタのコスプレしてたのお前だったんかい!

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

前作の「バッタを倒しにアフリカに」の続編。
バッタを倒しに〜が面白かったので読んでみました。

前作の詳しいエピソードやティジャニの事も面白かった。バッタの事も素人でも分かりやすかった。

終盤の怒涛の論文執筆からのハッピーエンド。
すごく良かったです。
思ったよりボリュームがあったけど、面白く読めました。

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2025年08月06日

Posted by ブクログ

バッタに関する学術書でありながらも良質なビジネス書であり、最高の自己啓発本。
前作でファンになった人に嬉しいティジャニの章もあります!
もちろん著者のことも前よりさらに好きになりました♡

3章くらいまで難しいけど、そこを乗り越えて〜

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2025年06月30日

Posted by ブクログ

前作以上に知的にもエンタメとしても面白い。
前作は著者の活躍後面白くて、砂漠のバッタ以外研究内容がわからなかった。
砂漠飛びバッタの大発生のニュースを見て、前野さんも頑張っているだろうと思ったが、今回研究内容がわかってよかった。
一人の若手研究者の成功事例としても読める。
若手研究者の話というと貧乏とか不安定、大変しか言われないが、著者のように楽しく成功する人もいることがわかって、研究者冥利だなあと思う。
最後に、著者の婚活がうまくいったのが心配だ。

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2025年06月17日

Posted by ブクログ

著者・前野さんは、バッタの研究を人生のすべてとする熱血昆虫学者。彼が「バッタに食べられたい」という謎の野望を胸に、単身アフリカ・モーリタニアへ渡る様子は、まるで冒険譚。しかも本人は至って本気なのだから笑うしかないな。

現地の研究所での奮闘は壮絶そのもの。「ティジャニ」という現地スタッフとの予想外すぎるやりとり。

一方で、これはれっきとした学術本。昆虫学の現場がいかに過酷で、そして世界的にどれほど重要なテーマであるかを、ユーモアたっぷりに、でも決して軽くはなく描ききっているのです。

ただし注意点が一つ…
虫が苦手な人は覚悟してください。
リアルなバッタ描写がてんこ盛りで、うっかり「ぎゃっ」と声が出るかも。でも、そんなあなたもページをめくるうちに、バッタの魅力にちょっとだけ目覚めてしまうかもしれません(笑)。

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

「新書」なのに606ページ!1作目から今までのご活躍に拍手を送ります。この本の印税でさらなる研究費が得られますように。

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2025年05月22日

Posted by ブクログ

ウルド先生、ついに大々的に論文発表できてうれしいよ、私達が。
前作は論文発表前に刊行されていたので彼が取り組んでいる研究の深いところにはほとんど触れられてなかったけれど、今作ではがっつり説明してくれていてありがたい。バッタの集団別居のメカニズムも面白いし、研究の過程で彼が過ごした国の話、人々の話も相変わらず面白い。あと研究者が論文を書く過程も丁寧に書いてくれていて興味深い。やっぱりなんていうか、著名な研究者ってバイタリティの塊なんだろうな…と思いながら読んだ。婚活も頑張ってほしい。

●あらすじ
アフリカで研究を始めてはや13年。ようやく極秘裏に進めていたメインの研究成果を論文発表することができ、学術的要素をふんだんに盛り込んだ本を執筆できる準備が整った。
そのメインの研究とは、サバクトビバッタの繁殖行動について調査したものだ。具体的には、バッタの雌雄がいかにして出会い、結ばれ、産卵しているのか、その一連のプロセスを明ら かにしたものである。研究者として、論文発表前の研究成果を公の場で書き記すことは控えるがのがしきたりのため、これまで執筆することはできなかった。(「まえがき」より)
日本、モーリタニア、アメリカ、モロッコ、フランス――世界中を飛び回ってのフィールドワークと実験は、深刻な食糧危機の原因となるバッタの大量発生を防ぐ可能性を持っていた! 画期的な研究内容がいよいよベールを脱ぐ。
(光文社HPより引用)

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

『バッタを倒しにアフリカへ』が面白く、答え合わせのように読みました。
想像より長かったけれど、こちらも面白かった。長い時間を感じました。

研究者の生活ってあまりリアルに知らなかったのですが、地道な積み重ねと、時間がかかるものなのね。さらにはそれが実るかわからず、直接の収益にもならない…頭が上がりません。

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2025年07月22日

Posted by ブクログ

バッタの研究者である著者が西アフリカのモーリタニアやモロッコ、アメリカ、フランスを飛び回って論文を発表するまでの10年以上にわたる体験記。

尋常ではない苦労をしているんだろうけど、軽妙な語りとバッタに対する熱い思い、強烈な異文化紹介によって気楽に読める。

ネットで紹介されていたので興味を持って読んでみた。

って、読んでみたら、本作「バッタを倒すぜアフリカで」は「バッタを倒しにアフリカへ」の続編だった。たぶんネットで紹介されていたのは前作。間違えた。名前が似ていてややこしい。前作読んでいないのでどうしようかと思ったけど、続編といっても話がつながっているわけではないっぽく、スピンオフ的な内容らしいので読むことにした。

前作はどうだったのかなあ。読んでいるうちに、どう、おもしろいでしょ、という著者の圧が強くて引いてしまった。「これから、前作でも大好評だった、みんなが大好きなティジャニ(登場人物)について書くから楽しんで!」「脱線しちゃってごめんね。さ、本題に戻るからついてきて」

講演なんかもしているらしいので、直接聞いたら面白いのかもしれない。

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2025年04月26日

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