あらすじ
自分の婚活よりバッタの婚活!? 日本、モーリタニア、モロッコ、アメリカ、フランス――世界中を飛び回り、13年にわたり重ねてきたフィールドワークと実験は、食糧危機の原因となるバッタの大発生を防ぐ可能性を持っていた! 現実を舞台にした異世界転生ストーリー、ついにリブート! 新書大賞受賞、25万部突破の『バッタを倒しにアフリカへ』刊行から7年。画期的な研究内容がベールを脱ぐ。
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Posted by ブクログ
前に読んだバッタを倒しにアフリカへがとても面白かった+
自身の研究室での研究を思い出し、研究者への道を選んでいたら
どうなったんだろうなと色々と感慨深い思いを味わわせて頂いたので
本作も発売してから結構すぐ買っていたのですが
しばらく積ん読状態でやっと読み終えることが出来ました。
しかし読み始めれば600ページに迫る大作の本作もあっという間に読み終えましたし
今回はバッタの生態からバッタ学の歴史、そして著者の研究の細かい点から
馴染みのないモーリタニアの文化やアシスタントのティジャニのキャラクター
論文投稿のあれこれなど本当に盛り沢山の内容でした。
それにしても事実は小説より奇なりを地で行くような
本当に色々あったんだろうなと思いながらも
これらをよく記録しておいたなとその点も恐れ入りました。
著者はエンタメ資質に加えてやはり研究者としての資質も
持ち合わせているんですね。
なお前作では研究の細かい部分が論文発表前で全く触れられていなかったのですが
今回はお腹いっぱいになるくらい研究について触れられているのでスッキリしました。
当然バッタの研究について述べた本ではありますが
研究とはかくあるべきのような話が本当に分かりやすくそして面白く
書かれているので研究室に入る前の理系学生や研究室に所属したものの
どのように研究を進めていいやら悩んでいる学生なんかにもおすすめの本です。
私は著者と同年代ですが研究室時代にこの本に出会っていたら
研究者の道を選んでいたかもなと思います。
Posted by ブクログ
アフリカに生息するサバクトビバッタの謎に迫る、バッタアレルギーなのにバッタ狂いという訳が分からないバッタ研究者の右往左往ノンフィクション研究紀行(研究内容は真面目)続編??。
・面白かった点
今回バッタの生態説明が結構あったんだけど、それが柔軟すぎて感心した。孤独相⇔群生相の話は知ってたけど、孤独相の時は単為生殖できて、群生相の時は雌雄別居からの交尾スポット利用とか、日々変わる状況に適応しまくりで手強すぎて研究対象にしたくなるのちょっと分かる気がした。
あと砂漠の過酷な環境故に研究されてこなかったのも分かる。日本で酷暑36度(湿度の問題もあると思うけど)ですら具合悪くなるのに、東北出身で40度を超すサハラ砂漠に身を置こうとか本当ーーに酔狂だと思う。
・よくなかった点
よくなくはないのだけど、「研究成果を発表したい!」と「研究中のあれこれを披露したい!」と「面白いって言ってほしい!」が溢れまくって「ちょっと落ち着いてくれ」といいたくなる。「どこが面白かった?」と聞かれた時に情報過多でちょっと困る。これでも相当削ったらしいし、このまねできない情熱が面白さの源泉なので難しいところではあるけど。
<総評>
謎の解明は端緒についたばかりだけど、身も心も金も時間も捧げてできた研究結果が日の目を見られたのは本当にめでたい。パーマネントな定職も得られてますますめでたい。あとは人間のパートナーを見つけるだけ、っていうか婚活本が次に出るらしい。「そんな寄り道してる場合かーい」とツッコみたくなる衝動と「この人から見た婚活ってどうなってるんだろう」と怖いもの見たさでうずうずするのとで複雑。