つげ義春のレビュー一覧

  • ねじ式 1

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    つげ義春先生の短編集。
    夢日記から出来た事もあり幻想小説を絵にしたような漫画です。
    とても不気味で、救いがなく不安感が伝わってきます。
    繊細な感性で成り立っているびっくりするほど芯が細い漫画。
    コレを理解するのはきっと私には絶対むりであろう。
    しかしとても惹きつけられます。
    それだけ内容が素晴らしいのです。

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    2011年09月06日
  • 新版 貧困旅行記

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    数ヶ月ぶりに出会う良本!すごいおもしろい!
    マンガ家が書いたエッセイなのに、つげ義春なのに、こんなにおもしろいとは予想できなかった。
    殿堂入りです。

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    2010年10月30日
  • ねじ式 1

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    すごくすき、全部すき、
    でもねじ式、チーコ、少年が特にすき。
    なんかもう独特の世界。
    ずっと鍵穴から覗いていたい。

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    2010年05月30日
  • ねじ式 1

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    「ねじ式」「ゲンセンカン主人」「ヨシボーの犯罪」「チーコ」「初茸がり」「噂の武士」「長八の宿」が好き。
    ゲンセンカンはいろんな解釈ができそうで気になる・・・あとこの作品、間のとり方が映画みたいでいいです。特に前世について語り合ってるシーン。影の使い方に凄味がある。

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    2010年05月28日
  • 新版 貧困旅行記

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    ちょうどインドのラダックを真冬に旅している時に読んでいた本。寒さと貧困さが身に沁みてなかなか読み進まなかったが、ネパールでまったり過ごしていた時に読んだらとても痛快だった。なによりも昭和のしなびた温泉街の写真が貴重だった。原風景は、今やほとんど残ってない。

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    2010年05月25日
  • 無能の人・日の戯れ

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    今の時代こそ・・・つげ義春。
    「無能の人」の主人公に共感できる所がある自分って・・・。
    商業主義丸出しのマンガが多い昨今、つげ作品は受けないかもしれないけど、永遠に読まれていくべき作品だと思います。

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    2010年03月26日
  • 義男の青春・別離

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    朝目が覚めると
    今日は外がひどくふくらんでいるようだった

    外が家のなかに侵入してくる



    5歳で父親を亡くしたつげ義春。

    「がまんしてくれよな タクワンしかないんだよ」


    すざましい貧しさで、さらには母親の再婚相手が作中では
    本当に酷い人で、
    とても不幸な環境で育ったのだなと感じました。

    さらにひどい赤面恐怖症だったつげ義春は、
    小学6年生の時、運動会で多くの観客の前で走るのを恐れ
    足の裏をカミソリで切ったそうです。

    今の時代なら、
    きっと心の病気だ、と病院にいけたのでしょうけど、

    小学校卒業後メッキ工場で働き、
    ろくなものも食えず、

    おまけに外は空襲が頻繁に起こるような環境で

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    2009年10月07日
  • 新版 つげ義春とぼく

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    びっくりした。
    マンガよりもすごいじゃないか・・・と思ってしまった。
    マンガは作品で洗練されてるから、比べるのも、間違ってるだろうけど。

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    2009年10月04日
  • ねじ式 1

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    これと「赤い花」の文庫が出たときの衝撃と喜びは忘れません。つげ作品って、やたら分厚い作品集ばっかりで(当時)、コレクターズアイテムみたいだったから、
    「これで人にもすすめられる!!」って嬉しかったな。つぎはマンガ家残酷物語を
    どっか文庫にしてくだされば・・・是非!!
    「そうだった、ぼくは淡々としていなければならないのだ・・・君は子どものくせに命の恩人だ」
    数あるセリフはほとんどそらで言えますが、どうしてもこのセリフがいちばん惹かれる。
    ちくしょう、目医者ばかりではないか!!

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    2016年11月15日
  • 紅い花 1

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    収録作品は「ねじ式」よりも濃密で好きだったりします。
    奇妙な家族との共同?生活「李さん一家」田舎の村でのドタバタ騒ぎ「西部田村事件」
    各地の情景や方言、情緒溢れる人間模様を綴る旅シリーズを読んでるとまるでその地にいるかのよう。
    中でも退廃的な昭和エロティックが炸裂する「やなぎや主人」がお薦め。

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    2009年10月04日
  • 新版 貧困旅行記

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    淡々とした良い文章で、ほのぼの。金銭的には「貧困」でも時間的にはとっても「贅沢」!電車に揺られながら読みたい一冊。

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    2009年10月04日
  • 紅い花 1

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    この間「美大生って皆つげ義春好きだよね〜〜」って、イヤミを言われた気がするのですが、好きですヨ!最高デスヨ!

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    2009年10月04日
  • つげ義春日記

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    人間らしい生活が赤裸々に描かれた日記。「あー分かる。自分もそうだったよな。」と人間の闇の部分を言語化してくれるつげさん、さすがです。これを読むと将来への不安なんてちっぽけなものに感じる。

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    2024年07月20日
  • ねじ式 1

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    ずいぶん前から知っていて、ずっと気になっていたのですが、ようやく読むことができました。
    今までに読んだことのないマンガでした。
    支離滅裂なようで、すごく意味がありそうな作品ばかりです。エログロナンセンスという感じでも、絵はエロチックではないんですよね。
    でも、精神的な不健全さが満載で、クセになります。

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    2024年04月14日
  • 無能の人・日の戯れ

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    落ちぶれた人たちの侘しくて虚しい淡々とした話。でも、所々に出てくる台詞、コマがめちゃくちゃ心に刺さる。
    つげ義春先生の描く後ろ姿の哀愁の漂い方が半端無い。この漫画ほど効果線の垂れ線(どんより線)が魅力的な作品もないんじゃないかと思う。
    心に刺さる台詞、傍にメモして心に留めておきたいくらい、良い。
    ★…4.5

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    2024年02月16日
  • つげ義春日記

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    大阪の古書店で購入
    不安神経症に悩まされるつげ氏の独白には、こちらにも影響を及ぼしそうな何かがあった。

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    2024年02月07日
  • 無能の人・日の戯れ

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    漫画を読むのは久しぶり。正直に言うと気持ちが悪い絵なのだが、これがなかなかどうして奥が深いのだ。
    主人公はまともな仕事を持たない、さえない中年男性(妻子持ち)。短編はそれぞれ、オチすらない。なのにこの奇妙な心地よさはなぜか。
    主人公の本職は売れない漫画家だが、川原で拾った石を売ろうとし、奥さんのパートで養ってもらっている。著者本人を描いたものではないかともいわれる。
    この男性は人生に対するモチベーションも全くなく、当然貧乏なのだが、嫌味が無いので共感できたりする。他の登場人物も痛々しくむなしい。時代は昭和だと思うが、八王子の描かれ方には笑った。
    役に立たない人でもこうして暮らしていかれたという

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    2023年07月11日
  • つげ義春大全 第十九巻 無能の人 別離

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    「別離」が最近見た映画「アイズワイドシャット」
    の印象と重なった。
    本書に載っている話は読み終わった後
    なんとも言えない気持ちになる物が多かった。
    また、読み返す機会があれば
    是非読み返したい。

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    2023年01月08日
  • 蟻地獄・枯野の宿

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    3.5


    ねじ式 などからつげ義春を知った為、初めこの作品群が同じつげ義春なのかと疑うほど画風も作風も違っていて、巻末の解説を読んでそれが貸本業の依頼に基づいて描かれた為である事が理解出来た。

    つげ義春と言えばシュールな作風というイメージが付いてしまっていたが、この方色んな作風、画風で描けるとても幅広い技術を持った作家なのだなと頻りに感心し通しである。

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    2022年10月24日
  • 新版 貧困旅行記

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    つげ義春『新版 貧困旅行記』新潮文庫。

    社会に縛られることを好まず、それでいてあり得ない妄想を抱く臆病で小心者の著者が昭和の時代に主に温泉地を巡った貧乏旅行記。

    多数のレトロな写真と共に様々な所を訪れた旅行の顛末が味わい深い文章で綴られる。

    漫画や小説を書くということは自身の身と心を削る大変な仕事なのだろうか。昔の漫画家や小説家には突然失踪したり、蒸発したりという例が、まま有ってように思う。

    昭和の旅行と言ったら鄙びた温泉。東京ネズミーランドもリゾート地も無い時代で、海外旅行も庶民には高嶺の花。そんな時代に鉄道やバスを使って誰も知り合いの居ない土地に行き、ゆっくり過ぎる時間を過ごすのも

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    2022年04月26日