【感想・ネタバレ】蟻地獄・枯野の宿のレビュー

あらすじ

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ひどい砂嵐だった。観光客は砂漠の大きな穴にはまり、炎天下、水も食糧も尽きてしまう。そんな極限状況下の人間の本性を暴く「蟻地獄」……。遅筆の漫画家が一計を案じた。郊外に安い土地を買い、せめてのんびりくらしたい、と。だが、現実は彼の夢を許さない。逼迫した漫画家、その小さな挫折を描く「枯野の宿」……。貸本時代の作品を中心に17編収録。懐かしさ溢れるつげ漫画集第三弾!

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2021年07月22日

Posted by ブクログ

3.5


ねじ式 などからつげ義春を知った為、初めこの作品群が同じつげ義春なのかと疑うほど画風も作風も違っていて、巻末の解説を読んでそれが貸本業の依頼に基づいて描かれた為である事が理解出来た。

つげ義春と言えばシュールな作風というイメージが付いてしまっていたが、この方色んな作風、画風で描けるとても幅広い技術を持った作家なのだなと頻りに感心し通しである。

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2022年10月24日

Posted by ブクログ

相変わらずの傑作揃いですよ! 一読の価値アリ、です。

ヽ(・ω・)/ズコー

個人的には前半の作品群より後半の…つげ氏の魅力と言うか、作風と言いますか、氏独特の絵柄になってきた作品のが好きですねぇ…内容もSFだとかホラーだとかより僕はつげ氏の自伝的? な作品のが好きですねぇ…。

ええ、個人的には「ねじ式」より「無能の人」なんです、僕は…さようなら。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2015年08月25日

Posted by ブクログ

東京人2024年6月号のつげ義春特集を読んで、久しぶりにつげさんの漫画を読みたくなって、書棚から引っ張り出し再読。
貸本時代の作品を中心に17作を掲載。有名な「おばけ煙突」は陰鬱でラストも救いようがないが、人物たちの背景や表情が丁寧に描かれ、素晴らしい。
本書に掲載されている貸本時代の作品は、そういう感じの陰鬱系が多くを占める。読んでいて、気持ちが暗くなる。
「懐かしいひと」以降の4作は後期のものだが、一転して温かみがあってやさしい。特に印象に残るのは、「枯野の宿」。主人公が布団に入ったまま小舟に乗っている場面は、幻想的で素晴らしい。
佳作揃いの本書だが、上記のように割と暗めの作品が多い。ある程度彼のマンガを読んだ後で読むといいと思う。

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2024年05月20日

Posted by ブクログ

貸し本時代の手塚治虫ふうがメイン。
こちらはあまりぴんとこず。
ぽんと載せられた「懐かしい人」が傑作。

おばけ煙突/ある一夜/不思議な手紙/腹話術師/盲刀/穴/ねずみ/右舷の窓/西瓜酒/運命/不思議な絵/手錠/蟻地獄/懐かしいひと
リアリズムの宿/枯野の宿/会津の釣り宿

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2016年07月14日

Posted by ブクログ

貸本時代から癖のある作品描いてたんだな。
後半は作者の旅好きから発生しているのだろうが巻末の作品のブッツリ切れている感覚は芸術的なのか投げやりなのか元々こういう作家性なのかよく分からん。

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2014年08月16日

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