つげ義春のレビュー一覧

  • 新版 貧困旅行記

    Posted by ブクログ

    つげ義春がわざわざさびれた村のボロい宿に泊る旅を綴った旅行記。

    なんとも後ろ向きな性格と勝手な空想がニヤリと楽しい。。
    比較的近場が多く,ちょっとだけ実際に行ってみたくなる。

    0
    2011年03月01日
  • 新版 貧困旅行記

    Posted by ブクログ

    文章に雰囲気がある。エッセイなのに小説を読んでいるような不思議な感覚。
    日常と非日常の境目。虚実の境目。
    もしかしたらその境目を辿る違和感がつげ作品の魅力なのかな。
    地元の知った土地も登場したので面白く読めた。

    0
    2012年01月23日
  • 新版 貧困旅行記

    Posted by ブクログ

    「この本、すっごく面白いですよ…」

    とマスター云われて読んでいたのが左の書籍。図らずもつげ義春さんの本のレビューを続けることになってしまった。行きつけの居酒屋のマスターはつげ義春のファンであり、店内の書棚には何冊かつげさんの本が陳列されている。先日はその中から「貧困旅行記」(晶文社刊)なる一冊をお借りして読み終わったところである。

    確かに面白い。「蒸発旅日記」という第1章の書き出しでは、九州に旅行したときのことを記しているのだが、一面識も無かった九州の女性と結婚して九州に住み着くつもりであるということが書かれていて、緩くだが驚かされる。嘘か冗談かと思いつつも、つげさんの旅日記の記述には気負

    0
    2010年12月05日
  • 新版 つげ義春とぼく

    Posted by ブクログ

    貧困旅行記に続き、いい!
    何に惹きつけられているのかまだ分かりませんが、とにかく、つげ義春との出会いは今年一番でしょう。

    0
    2011年03月06日
  • ねじ式 1

    Posted by ブクログ

    1つの物語の中でも、話があっちにこっちにフラフラします。でも、すごく緊張感があって、一貫性はあるのかな??
    ハマると抜け出せない感じ。

    0
    2010年10月17日
  • ねじ式 1

    Posted by ブクログ

    この人の作風はこの人でなければ描けないであろう。
    どこか文学的なにおいに誘われてつい読んでしまう。
    メメクラゲ。

    0
    2010年07月14日
  • 無能の人・日の戯れ

    Posted by ブクログ

    何度でも読み返したい。書店で働いていて文庫の補充をしていたら、どうしても買わなきゃいけないような気がしてきて購入。電車の中で読んで落ち込みさえもした。他の作品も買おう。

    0
    2010年04月27日
  • ねじ式 1

    Posted by ブクログ

    結構危険

    読後、目に入るあらゆるモノに不安を感じる。

    そして後、怠惰の波に飲み込まれる…

    途中、水木しげる先生の本を読んでいたんだっけ?、と甘い錯覚に酔わされる…

    0
    2010年03月21日
  • 義男の青春・別離

    Posted by ブクログ

    ひとつ前に読んだ『無能の人・日の戯れ』より好き。
    たぶん、“夢”(寝て見る方)を感じさせる短編が、
    いくつか収録されているからだと思う。

    あまりに現実過ぎる話より、
    地に足が付いていないこれらの話に惹かれる。

    だけど、どの話も、基本的に夢なんだか現実なんだか・・
    という曖昧さはあるんですがね。

    0
    2009年11月03日
  • 無能の人・日の戯れ

    Posted by ブクログ

    虫けらってどんな虫?役に立たない虫のことだよ。なんでそんなことを聞くんだ。母ちゃんが父ちゃんのことを虫けらだって言ってたよ。そうだね父ちゃんは虫けらだね。

    0
    2009年10月04日
  • 新版 貧困旅行記

    Posted by ブクログ

    古い写真を見ると、古い時代に出会いたくなる。
    古いことは好い事だ、と、ぼくは今を否定したくなる。
    非日常であること、それが快楽だった。

    つげ義春の、そのどうしようもない放浪癖。
    漫画で見せる特有の世界感は、ダメ男の世界に
    いやおうなしに、ぼくを引きずり込んで行く。
    ダラダラと、鄙びた物憂げな風景を、意味もでたらめに
    カメラ片手いつまでも歩いてゆきたい、と。

    彼は鉱泉宿を求める。陰鬱な空気に辟易しながらも
    やがて快楽と妄想の世界に飲まれて行く。
    振り返れば、それは喜びだった。
    そうして彼の作品は作られて行く。
    本当の、そして最高のサブカル的リアリズム。

    貧困旅行・・・いいなぁ。

    0
    2009年10月04日
  • 新版 貧困旅行記

    Posted by ブクログ

    できごとやその場の感想を並べていったような淡々とした文体で、行間に意外性があっておもしろい。実際の旅とはそういうものだろう。

    「猫町紀行」に書かれてあるような、迷ってみたい感覚、異世界に来てみたい感覚に共感した。

    0
    2010年03月03日
  • 新版 つげ義春とぼく

    Posted by ブクログ

    ひなびた地方の温泉地をめぐる旅日記と、観た夢を回想したものなどが抄録されている。
    ちょっと、特異な味わいがあるというか、つげ作品やつげ義春ワールドを
    知らないと絶対に読めない本だろう。
    特に夢日記は、つげ作品の原点というか、なるほどこの夢があの作品の元になったのかと
    オーバラップすることしきり。但しヒトの夢なんて、本来真面目によむものじゃないわけだから
    読んでいて、憂鬱な気分になるかもしれない。

    0
    2009年10月04日
  • 新版 つげ義春とぼく

    Posted by ブクログ

    つげ氏の旅日記(国内旅行記),夢日記(夢のメモ),回想記と,幾つかのイラストレーションなどをまとめた作品。読後も本の表題の意味が判然としないのはともかくとして,内容は,つげファンにとってたいへん興味深いものだろう。夢日記と回想記に収録されているエピソードの幾つかは漫画化されているので(注:本書に収録されてはいないが),素材がどのように作品化されるのか,その過程を思い浮かべるのにも適している。

    0
    2009年10月04日
  • 無能の人・日の戯れ

    Posted by ブクログ

     大学の授業で取り上げられ、興味を持って読んでみた。わくわくして第一話を読むと「なんと退屈な!」と肩透かしを食らったようだった。現代漫画に浸かった人間からすれば、違和感がするのも無理ない。それでも少し我慢して読み進むにつれ、じわじわとつげの世界にハマっていった…。
     1960年代の日本、それも地方田舎の風景、人間…すべてが泥臭く、洗練されず、未完成である。現代なら、全国どこへ行っても同じような風景がコピーされているが、この漫画には、かように便利で整理整頓された風景など、ない。つげが恐らく自分で旅をして出会ったであろう風景は、生々しくも、大変風通しがいい。「著者の主張やテーマ」云々が押し付けられ

    0
    2010年12月27日
  • 新版 貧困旅行記

    Posted by ブクログ

    つげ氏のプライベートや思考の過程,ちょっとした嗜好や趣味に触れるという意味では,漫画より雄弁かもしれない.漫画ほどアナーキーな世界観は押し出していない.写真も多く,気軽に楽しめます.

    0
    2009年10月04日
  • 新版 貧困旅行記

    Posted by ブクログ

    のっけから蒸発話で筆者は九州へファンの女性を頼り現実逃避の旅の始まり。かと思えばそんな話は最初だけで家族や友人を連れ立って鄙びた趣ある宿を泊まり歩くエピソードが主。
    旅先で夢想に耽り、ゆく土地で鉱泉宿でも開こうかと現実味のない計画を思いつく。筆者のふわふわした落ち着かない浮遊感が読んでいて心地良い。
    今では失われつつある日本の旅情豊かな景色を朴訥とした文章で書いてあるので肩肘張らずに読みやすい。
    自分も腰を据えて旅行記モノが読める歳になったかと思うと複雑な思いでもある。

    0
    2009年10月04日
  • 無能の人・日の戯れ

    Posted by ブクログ

    今なお絶大な人気を保ち、映画化もされているつげ義春の作品集。
    『池袋百点会』は映画化したら絶対面白いと思うんだけどな。

    0
    2009年10月04日
  • 新版 つげ義春とぼく

    Posted by ブクログ

    10代の頃、つげ義春にハマリ手を出した一冊。つげ大先生の頭の中を拝見できるワンダフルな日記は読む価値ありです。

    0
    2009年10月04日
  • つげ義春日記

    Posted by ブクログ

    村井 理子
    本を読んだら散歩に行こう
    を読み、読んだ本。
    まさに個人的な記録。長男正助が産まれ、妻マキの子宮がんなどにより神経症、胃痛に悩む様子が毎日のように描かれている。
    読んでいてこちらまできつい。昭和50年前後の話だが、あんなにのんきな時代だったのかな。

    0
    2024年11月13日