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Posted by ブクログ
最後の「無能の人」を除けば、短編の漫画集。
【退屈な部屋】
日常と離れるために、偽名を使って、外にアパートを借りる。が、妻に気づかれる。妻は怒るでもなく、部屋を掃除してくれ、また、住むことが出来るように、整えてくれる。
それは、新たな、退屈な日常となる。
【魚石】
つげ義春の、旅行記によく出てくる、相模原のT君から譲り受けた、いかにもインチキくさい石の話。
【日の戯れ】
これも、つげ義春の随筆旅行記によく登場する、妻がでてくる。随筆旅行記には、妻は写真でも登場するが、小さい写真なので、顔までは分からない。この漫画に描かれている妻は、なかなか魅力的。つげ夫妻は、仲が良かったのだろう。
【散歩の日々】
これも、なんの変哲もない日常。この作品には、つげ義春の子供が登場する。随筆にも登場する、正助君だろう。
【池袋百点会】
近くの喫茶店の看板娘の福ちゃんの話。
本当に、何でもない話なのだけれども、つげ義春の絵と共に描かれると、ついつい読み進めてしまう。福ちゃんが魅力的なのは、つげ義春が、そう感じていたから。
【隣りの女】
安保闘争の話が物語の中に出てくるので、1950年代の後半の話か?つげ義春は、1937年生まれということなので、おおよそ20歳近辺の時の話。
【無能の人】
生産的であることを拒否しているような暮らし方。つげ義春本人に、こういう要素があり、それを自分で分かっていて、こういう作品を描いたのだろう。
Posted by ブクログ
久々に読み反してみた。
今、様々なコトが上手くいっていないのかな?少しだけ、現実と距離を置きたい時期なのかな?
たぶん、「ユトリ世代」が読んでも、特に何も感じないのでは(?)と思う。
行きつけの喫茶店でコーヒーのツケが出来たり、近所の米屋の支払いが滞っても何とかなった時代の話。
やらなきゃならないコト、やるべきコトは解っているのに、他人、特に奥さんや、知人といった、近親者に言われると天の邪鬼になってしまう。
学生時代、テスト前に
「勉強しなくてイイの?」
「今しようと思ったんだよ」
しかし、机に向かって、漫画を読む。
結果、テストの成績は……。
コレと同じコト。
つげ義春作品は「芸術漫画」などといった括りがなされているが、そんな敷居を高くする必要などないのでは。
言うなれば、ちょっと、文学チックなトコロがある、昭和エロス漂う、マイナー良質漫画でしょう。
などと言う自分、アフターつげ世代、『ガロ』誌は最後期数年の読者だったりする。
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