つげ義春日記

つげ義春日記

1,353円 (税込)

6pt

4.1

伝説の漫画家が私生活の苦闘を描いた幻の日記、待望の初文庫化。
昭和50年代、結婚し長男も誕生して一家をかまえた漫画家つげ義春は、寡作ながらも「ねじ式」「紅い花」など評価の高い作品群が次々と文庫化され、人気を博す。生活上の安定こそ得たが、新作の執筆は思うように進まず、将来への不安、育児の苦労、妻の闘病と自身の心身の不調など人生の尽きぬ悩みに向き合う日々を、私小説さながら赤裸々に、真率かつユーモア漂う筆致で描いた日記文学の名篇。解説・松田哲夫。

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つげ義春日記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年04月06日

    昭和50年=1975年、子供が生まれ、入籍。作品が文庫化し儲かる。
    昭和52年=1977年、マキ、癌手術。家の問題。
    昭和55年=1980年、不安神経症の診断。森田療法。

    といった、いわば「「ガロ」以降」の私生活を、1983年から「小説現代」に連載した、というか、売ったというか。
    子が生まれて5年...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月07日

    大阪の古書店で購入
    不安神経症に悩まされるつげ氏の独白には、こちらにも影響を及ぼしそうな何かがあった。

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    Posted by ブクログ 2020年08月23日

    長男誕生前後は微笑ましい場面もあったが、その後は育児の苦労に加えて妻の癌、自身の不安神経症など雲行きはどんどん怪しくなり、下降の一途。そんな状態を、ここまで書くかというくらい赤裸々に綴る。でも、悲惨な私小説を読んだという読後感がない。それが、つげによる日記文学の妙味。
    そして、松田哲夫による秀逸な巻...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月01日

    講談社文芸文庫のありがた味の一つが詳細な年譜だと思っているが、本作も日記本体と併せて読むと、正に私小説作家の作品を読んだ感覚を味わえる。

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    Posted by ブクログ 2020年04月11日

    つげ義春の昭和50年から55年にかけての日記。文庫本ブームで収入が増え子供もできる一方、妻の癌に始まり自身の不安神経症の発症といった波乱の日々?を淡々と妻や周りの人間への不満を吐き散らかしながら記したもの。
    基本、漫画のイメージそのままの神経質というか「気にしぃ」な人だったんだな。
    解説によると奥さ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月20日

    つげ義春 日記 昭和50年(38才)〜昭和55年(43才)

    常に不安で心細く頼りない自分、辛うじて生きてきた自分を赤裸々に綴っている日記〜癌への不安や不安神経症に悩まされる日々、奥さんへの愚痴 が多め


    著者は 自身と同じ境遇、気質を持つ人を慰め、勇気づけるために この本を出したように思う。...続きを読む

    0
    ネタバレ購入済み

    つげ義春好きなら

    2021年11月21日

    かなりボリュームがあるので、つげ義春さん好きの人なら買って損はないかと思う。「無能の人」のようなユーモアは、ほとんどなく、生活の事と不安神経症(今ならパニック障害と診断されるはず)の事が書かれている。

    #癒やされる #切ない

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