新川直司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ社会人になって漫画を読むのもなんですが、この巻は何回読んでも公生や凪の想いが真っ直ぐに伝わって来て胸が熱くなります。仕事・趣味などなど、何かを頑張っている人が読めば背中を押してもらえる様な、おすすめの巻です。
本の最初では、1巻同様に過去のトラウマに引き戻されそうな公生の話が描かれます。ただ、この9巻では1巻とは違って凪や渡、宮園かをりと会うことで、今までとは異なる考えを導き出すことになります。私もつい何でも無理って言いがちなんですが、この話でも出てくる”無理かどうか 女の子が教えてくれるさ”という渡の言葉は毎度のごとく胸に刺さります。
公生の話も描かれる一方で、この巻の主役は凪です。凪になります。
話を読み進めると、凪がとある発表会に出るために猛烈にピアノの練習をする中で、ふと緊張の糸が途切れ泣き崩れる場面が今度は出て来ます。表舞台に立つのが怖いと塞ぎ込む凪に、瀬戸先生が座り込んで次の言葉をかけます。
”怖いのは あんたが一生懸命練習したから”
なるほどそうか、と素直に思いました。禿げるほど努力した結果を周りに見せるのは怖いものなんだ、と。それはそういうものとした上で、”ありったけの君で”向き合えばいい、と。そういうことなのか、と納得しました。
そんなこんなで公生と凪が発表会に臨む場面が訪れますが、ここもまた見せ方がしっかりできていて、凪の想いを描く所々で公生の顔が挟まれます。”またその背中を追いかけさせて 私のヒーロー”という凪の想いを演奏に乗せるページに、同時に公生の描写も入っていて、凪の心情描写には公生の想いも強く入り込んでいるんだなと感じさせます。そんな二人の想いを乗せた演奏が終わった後の凪の心の言葉にも大きな変化が見られていて、心がとても温まります。
そんな凪との連弾を終えた公生も、この本の最後では今までと異なる行動・言葉を宮園かをりに見せる様になります。1巻からこれまでの経験がこれほどまでに公生を変えたのかと思うと、またまた胸も目頭も熱くなります。
4話構成が起承転結かのごとく、とてもまとまりのある巻になっているので、今までの巻の中でもおすすめの巻かなと思います。 -
購入済み
第一歩
初めて主人公とヒロインが一緒に演奏をするシーンがあり,このシーンがとても良い.音楽を漫画で表すことはとても難しいと思うがそれを感じさせないほど音楽の描写に没入感があります.
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Posted by ブクログ
JKFBインターリーグ決勝、興蓮館戦の熾烈な対決が描かれた10巻である。
前半中に数的不利となる激しい展開の中、後半から10人で逆襲に臨むワラビーズの闘志むき出しの姿と、それに対する興蓮館の女王に相応しい戦いぶりは手に汗握るものがあった。
スコアが目まぐるしく動く物語は見応えがあって、それでいて興蓮館のカツオの目論む壮大な「ジャパンオリジナル」の夢と、その夢に触発された凡庸なプレイヤーだった来栖の姿は印象深い。
「フットボールは犠牲だ」と言い切る深津監督とともに、両陣営の監督にスポットが当たった巻だったと言ってもいいかもしれない。
深津の戦術、この強さを活かす戦術変更の肝となる表紙の彼女、周防の活躍ぶりとその思いなども大きなところだった。
今回も文句なしに星五つ。前半から後半にかけてが収録された合間の巻だが、白熱した試合展開は本当に面白いの一言である。
中でも、カツオのジャパンオリジナルを語った「チェンジオブペースが出来なくて何が悪い」から始まる168Pで一コマに描かれた提言は、読むべき価値のある発言だろう。
この開き直りをこそ、実際の世界でも期待したいものである。