清家雪子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“「そのために君は自ら望んで心を病んでるんだろう?」
「望んでません
おれは健康になりたい…」
「ほんとうの君は健康体なんだよ
それをわざわざその太く立派な神経の保護膜を削ぎ落とし
剥き出しにしてぶるぶる震えさせている
自ら望んでそうしているんだ 壊れたいから壊れ」
「白さん やめてください」”[P.41]
ぞくりとする表紙。
裏の少年かわいいなーと思ったら白さんだった。しかも作中じゃ怖い。
朔のいじったテレビがタイムマシン的な役割を果たしたの?
ナツメの印税でちょっと笑った。あの猫ちゃんは……。
“「はぁーん…また酔って絡んで殴られたんだね…
君はほんと破滅的だね…おれとよく似てるよね… -
Posted by ブクログ
“「今のなし!
なしなし!詩なんてもう書きません」
「そうなの?」
「書きませんよ
こんなの考えてるから頭がおかしくなっていくんです
それに日々退屈で世がなべて事もなさすぎて
おれはもう昔みたいにぽかーんと気絶して息をすうはあすうはあ繰り返すばかりです
何の気力もわかない…
そういうことを手紙で訴えたのに 訴えたのにあなたは返事をよこさない
おれはもう神経が…衰弱する一方で…はぁん…」”[P.12]
蟲師目当てで買ったアフタヌーンで一目惚れした作品。
不思議な世界観に、気持ちいいくらいに狂ってる人達が出て来て、何を言ってるかたまに分からない(小声)ところがたいへん好き。
表紙花びら食むってる