清家雪子のレビュー一覧

  • 月に吠えらんねえ(1)

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    重い。漫画なのに読むのに数日を要しました。
    国文かじったおかげでネタとか一部の詩とかは解るのですが、朔太郎こんなに重かったっけ?などと考え中。
    雰囲気に飲み込まれます。
    体力ないと読み返しは無理かもしれません。

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    2015年06月08日
  • 月に吠えらんねえ(3)

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    3巻では、室生犀星、石川啄木らがそれぞれ時空を超えて少女と恋(?)に落ちる。淡々と描かれているのに、なぜかせつない。相変わらず狂った世界なのに、だんだんそれが心地よくなるから不思議。

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    2015年05月21日
  • 月に吠えらんねえ(2)

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    本文中の詩は実はナナメ読みしかしていないけれど、雰囲気を感じるだけでも面白い作品。
    主人公の朔太郎はほんとに狂ってる。好き。

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    2015年05月21日
  • 月に吠えらんねえ(3)

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    "犀 だいじょうぶだよ
    言葉は現実を覆すことはできないけど
    同じ夢はみせられるよ"

    核心に近づいているような気がしてもよくわからなくて。
    言葉と絵に良くも悪くもくらくらとさせられる。

    "「兄さん
    巻き戻してもまた9月1日は来ますよ
    1940年もまた来るんですよ」
    「それでも
    何度も 何度も巻き戻して やり直したら
    違うところに行けるかもしれない」"

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    2015年05月01日
  • 月に吠えらんねえ(3)

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    ネタバレ

    詩人たちへの戦争責任。高校の授業できいたことある、光太郎は、戦争賛美者だったとか。 
    時代に流されただけだと思うけれど、影響力あるから、その責任は大きいのかもしれない。
    でも、責任とれ、と言われても、どうとっていいか、わかんないよねー。
    ただ、こんな過去があったと、世に知らしめることはすべきだと思う。
    繰り返すべきでは、ないと思うし。

    ・・・で、まだまだ続くのよね?

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    2015年04月26日
  • 月に吠えらんねえ(2)

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    1巻は探り探り読んだ感じだけど、この巻で一気に引き込まれた。色恋沙汰と大戦の凄惨さ等々が入り交じり、時代やら精神世界やらを行ったり来たりと目まぐるしい。
    そして安定の朔。病みに病んで狂ってるけど時々的を得た事を言う。けどやっぱり狂ってる。
    空襲の中、敗戦を経験した作家と日本の敗戦を知らない作家(正確には作風を擬人化した者)が集まっているシーンが感慨深い。

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    2015年03月08日
  • まじめな時間(2)

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    お母さんが蘭子に
    一紗のことを話しているシーンで
    ボロボロ泣いちゃった。

    蘭子は本当にいい子
    いてくれてよかったな

    玉男はいまいちよくわかんなかったけど
    みんなハッピーで良かったのかな(^^♪

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    2014年11月20日
  • まじめな時間(1)

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    なんだか不思議なおはなし

    いきなり死んじゃうと
    あぁなっちゃうだろうなぁ
    頭ではわかってても
    整理できない

    想像でしかないけど

    死後の世界はこんな風なのかなって思いながら読んでた

    でも蘭子ちゃんからしたら
    すっごく怖いし迷惑だよな~

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    2015年06月13日
  • まじめな時間(1)

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    物語でしか伝えられないことってある。

    いくら具体的に文字で書いても伝わらないことを表していると思った。
    8ページに渡る悲しみの表現は買う価値があると思う。

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    2014年11月17日
  • 月に吠えらんねえ(2)

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    “「そのために君は自ら望んで心を病んでるんだろう?」
    「望んでません
    おれは健康になりたい…」
    「ほんとうの君は健康体なんだよ
    それをわざわざその太く立派な神経の保護膜を削ぎ落とし
    剥き出しにしてぶるぶる震えさせている
    自ら望んでそうしているんだ 壊れたいから壊れ」
    「白さん やめてください」”[P.41]

    ぞくりとする表紙。
    裏の少年かわいいなーと思ったら白さんだった。しかも作中じゃ怖い。
    朔のいじったテレビがタイムマシン的な役割を果たしたの?
    ナツメの印税でちょっと笑った。あの猫ちゃんは……。

    “「はぁーん…また酔って絡んで殴られたんだね…
    君はほんと破滅的だね…おれとよく似てるよね…

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    2014年10月28日
  • 月に吠えらんねえ(1)

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    ネタバレ

    幻想的で病的で、狂気にひっぱられるような漫画。作者の思入れも元となった詩の読み込みもはんぱなくて、独特の世界観とストーリーがくせになる。朔の病みっぷりが滑稽なほどでかわいそうだが笑えた。

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    2014年10月25日
  • 月に吠えらんねえ(1)

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    作家にとって、居心地が良かったのは、明治~昭和初期なのかな、と空想する。
    □街に住まわせて、さらに居心地よくさせたのが、このマンガ。
    正直、この時代の作家の本なんて読んでないし、教科書でしか知らないけれど。
    朔太郎のダメなおぼっちゃま風な感じが良いね。白秋の非否人ぶりが良い。もう一人の行方不明者の今後が気になる。

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    2017年06月24日
  • 秒速5センチメートル(1)

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    小学生の恋愛なんて今思えばかわいいものだけど、当時は小学生なりに一生懸命恋愛してたなーと思います。普通なら次の恋愛に移っていくんでしょうが、主人公はそれが出来ないくらい相手を好きになってしまったんですかね。

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    2014年07月03日
  • 月に吠えらんねえ(1)

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    想像よりもホラーっぽい部分や幻想(妄想?)っぽい部分があったが、とても面白かった。
    朔太郎を主人公に、彼の周囲にいた近代詩人、歌人たちが描かれているが「え?こんな人?」と驚くような解釈もあり、新鮮で良かった。
    (個人的には、シキの弟子二人の闘いがツボすぎた、あんなマッチョな歌人いないって、笑)
    近代詩人のエピソードを知る者同士で、これをテキストに読書会でもしたら盛り上がりそうだ。
    一巻目ということもあってか、伏線的で、今ひとつ明らかでない部分もあり(サイの顔も含め)先の展開が楽しみ。

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    2014年06月27日
  • 月に吠えらんねえ(1)

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    詩人は時代やら何やらを切り取るのですよ。登場人物達がいよいよ静かにだが確実に狂気を発揮する(作品的な意味で)のは二巻に持ち越しか。

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    2014年05月27日
  • 月に吠えらんねえ(1)

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    ネタバレ

    近代文学もっと嗜んでおけばもっと楽しめただろうな…!
    でも文学家の歪んだ精神世界は見ていて好きです。

    好き嫌いは分かれると思います。

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    2014年05月25日
  • 月に吠えらんねえ(1)

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    耽美趣味のフォロワーさんがオススメされていたので買ってしまったこの本。ものすごく好き嫌いが分かれそうな本だと思いますが、私は何故か好きでした。
    朔太郎といえば学生時代に猫町を読んだきりで、だけど猫町を読んだときの「なんだか怖い」イメージは間違っていなかったのかなと。
    あと人でなし色男の白秋先生が!まさか郷里の偉人がこんなとこでこんなキャラになっているとは(笑)個人的にはそれだけでも買った甲斐がありました。

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    2014年05月22日
  • 月に吠えらんねえ(1)

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    文学ネタのマンガはストレイドッグ含め複数読んでいるが、こんなに笑えるのはない。
    近代詩歌もっとちゃんと読んでおけば良かったと後悔することしきり。
    これ、どのくらいのリテラシーがあると面白いのかよく分からない。私は半分くらいの作家の名前は知っていて、残りは有名な作品をいくつか読んだくらい。
    まあ朔太郎がヒドイ(笑)
    朔太郎の娘さんの父の話も読んだことあって、イメージはあるけど。
    これからあの詩が生まれるのかとか、色々考えてしまう。
    そんな読み方しなくても面白いのかは分からぬ。

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    2014年05月06日
  • 月に吠えらんねえ(1)

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    “「今のなし!
    なしなし!詩なんてもう書きません」
    「そうなの?」
    「書きませんよ
    こんなの考えてるから頭がおかしくなっていくんです
    それに日々退屈で世がなべて事もなさすぎて
    おれはもう昔みたいにぽかーんと気絶して息をすうはあすうはあ繰り返すばかりです
    何の気力もわかない…
    そういうことを手紙で訴えたのに 訴えたのにあなたは返事をよこさない
    おれはもう神経が…衰弱する一方で…はぁん…」”[P.12]

    蟲師目当てで買ったアフタヌーンで一目惚れした作品。
    不思議な世界観に、気持ちいいくらいに狂ってる人達が出て来て、何を言ってるかたまに分からない(小声)ところがたいへん好き。
    表紙花びら食むってる

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    2014年04月26日
  • 秒速5センチメートル(2)

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    一巻に引き続き。
    こちらでは映画では登場しない「現在のあかり」がちょっとだけ登場しますね。それだけでも大分救われたような気持ちになりました…
    それから映画のラストよりもちょっと先の事も描かれていますね。
    映画を見て私のように放心状態になってしまった方は是非この漫画を読む事をオススメします。

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    2014年01月06日