清家雪子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1巻を読んで、あまりにも続きが気になったので買ってきちゃいました。
1巻を読んでの予想では、大学に入ってから小学生の頃の地元(豪徳寺)を歩いていると、二人が偶然すれ違って・・・的なハッピーエンドになると思ってました。
でも、実際はそんなことなくて、思ってたよりずっと切ない感じでした。
遠野も明里も大人になっていって、遠野は誰と付き合っても心の片隅で明里を探し続けてて、明里はしっかりと自分の足で歩いていって遠野の事を大切な思い出としてこれからも生きていく。
遠野が過去の恋愛を引きずってて悪いってわけじゃなくて、だからと言って明里が悪いってわけでも無くて。
自然な事なんだと思うけど・・・ -
Posted by ブクログ
完結。
主人公、どんだけ過去引っ張ってんすか。
…と言いたいところではあるけど、大なり小なり共感しかねないというか。
貴樹はモテではあるが、根っこは非モテだけに憎めないというか。
ま、ある種のロマンでファンタジーであり、それこそが新海誠の良いトコロでもあるのです。
あと、第二章に後日談をつけてしっかりフォローしてくれたのは良かった。
締めの期待感も気持ちよく読後感もいい感じ。
新海誠が過去の作品で追い続けてきた「心の距離」の集大成的作品と言っていい「秒速5センチメートル」。
映画、小説、このコミックと是非セットで楽しんでいただきたい作品。 -
Posted by ブクログ
実写版の公開にあわせ、アプリで第1巻分が無料解放されており、続きも気になったため、本作を置いている近所の漫画喫茶を探し、読んだ。
新海誠の初期の代表作『秒速5センチメートル』のコミック版の下巻。映画の第3話「秒速5センチメートル」をベースに、補完するエピソードや映画では描かれなかった"花苗"のその後が展開されている。
実写版の鑑賞前に読んだことを後悔するレベルの名作だった(オリジナル展開が良すぎて、実写版でこれを越えられる気がしない)。
純粋な恋心を失ってしまい、いつしか自分の感情や本心すらも見えなくなってしまった主人公・貴樹の描写が見事で、同世代の自分も共感しつつ、 -
Posted by ブクログ
実写版の公開にあわせて、原作アニメ版を観た流れで、SNSでフォローしている映画アカウントの方がオススメしていて気になり、読んだ。
新海誠監督の原点と言えるアニメ映画『秒速5センチメートル』のコミック版。映画の公開から3年後に連載された本作では、物語の空白を埋めるようなサブエピソードが追加。第1巻では原作の第1話『桜花抄』と第2話『コスモナウト』を中心に、キャラクターの心情や背景がより克明に描写されている。
映画では1時間という作品尺ゆえに、悪く言えば「ダイジェスト的」、よく言えば「余白のある」物語だった"秒速5センチメートル"だが、オリジナル要素のおかげで、より分かりや