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近代詩歌俳句、と聞いてみなさんは誰を思い浮かべるでしょうか。正岡子規?与謝野晶子?中原中也? そもそも学校の授業では、近代文学そのものに接する時間をそう長くは持てなかった方も多いかもしれません。
本作は、□街(詩歌の「し」・短歌の「か」・俳句の「く」で「しかくがい」!)という近代日本のような架空の街に住む、萩原朔太郎や北原白秋、室生犀星、三好達治、正岡子規などの詩人や作家本人ではなく作品イメージをもとに創作されたキャラクターたちが、詩を作ったり、作れなくて苦しんだり、街はずれの丘の上にある天上松にかかっている身元不明の縊死体を見つけて検証したり考察したりしながら、ひいては文学と戦争の関係が匂わされたりする、詩歌俳句ファンタジーマンガです。読んでいて次から次へとジェットコースターのように話題が転換していくので、支離滅裂なようにも見えますが、史実とフィクションのバランスが非常に絶妙で、読み進めずにはいられないほど先が気になるのです!
キャラクターとして登場する詩人に全集があればすべて読んでいるという作者の知識がふんだんに生かされた本作、すべての文学少年少女&元文学少年少女必読の書です! 作中にちりばめられたいろいろな作品が気になった方は、それぞれの詩人の詩集なども是非ご一緒にどうぞ。
Posted by ブクログ 2023年10月17日
戦争詩の影も見えてきましたね。
しかし本題は詩情と性欲問題。詩人にとって女とは詩情を与えてくれるモチーフでしかなく、栄養を吸い取るだけ吸い取って、ポイ捨てするのがまた快感なんですよね(怒らないで……)
しかしミッチーの気持ちもよくわかる。現実の女には違和感を感じ、本当は愛していないのではないか、肉体...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月08日
1巻は探り探り読んだ感じだけど、この巻で一気に引き込まれた。色恋沙汰と大戦の凄惨さ等々が入り交じり、時代やら精神世界やらを行ったり来たりと目まぐるしい。
そして安定の朔。病みに病んで狂ってるけど時々的を得た事を言う。けどやっぱり狂ってる。
空襲の中、敗戦を経験した作家と日本の敗戦を知らない作家(正確...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月28日
“「そのために君は自ら望んで心を病んでるんだろう?」
「望んでません
おれは健康になりたい…」
「ほんとうの君は健康体なんだよ
それをわざわざその太く立派な神経の保護膜を削ぎ落とし
剥き出しにしてぶるぶる震えさせている
自ら望んでそうしているんだ 壊れたいから壊れ」
「白さん やめてください」”[P...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月08日
内容は凄いんですが、取り上げた時代が申し訳ないながら個人的に嫌いな時代なので評価下げ。
硫黄島とかその他、日本が関わった最近の戦争中心です。
半銀河鉄道風にいろんな時代に跳んでる室生犀星(でいいのか、犀さん)。
どうでもいいですが、白さんも大概病んでいる。
大好きな「金魚」題材に使われたのは嬉しかっ...続きを読む
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