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近代詩歌俳句、と聞いてみなさんは誰を思い浮かべるでしょうか。正岡子規?与謝野晶子?中原中也? そもそも学校の授業では、近代文学そのものに接する時間をそう長くは持てなかった方も多いかもしれません。
本作は、□街(詩歌の「し」・短歌の「か」・俳句の「く」で「しかくがい」!)という近代日本のような架空の街に住む、萩原朔太郎や北原白秋、室生犀星、三好達治、正岡子規などの詩人や作家本人ではなく作品イメージをもとに創作されたキャラクターたちが、詩を作ったり、作れなくて苦しんだり、街はずれの丘の上にある天上松にかかっている身元不明の縊死体を見つけて検証したり考察したりしながら、ひいては文学と戦争の関係が匂わされたりする、詩歌俳句ファンタジーマンガです。読んでいて次から次へとジェットコースターのように話題が転換していくので、支離滅裂なようにも見えますが、史実とフィクションのバランスが非常に絶妙で、読み進めずにはいられないほど先が気になるのです!
キャラクターとして登場する詩人に全集があればすべて読んでいるという作者の知識がふんだんに生かされた本作、すべての文学少年少女&元文学少年少女必読の書です! 作中にちりばめられたいろいろな作品が気になった方は、それぞれの詩人の詩集なども是非ご一緒にどうぞ。
Posted by ブクログ 2023年10月18日
戦争と愛国心。日本人は確かに情でしかものを語れないのかもしれない。俳句や短歌の世界でも、事実を並べ立てて韻律を整えてポンと出してくる素人さんが結構いて、こんなのは観察日記だ、と突っぱねられているのを見たことがある。自分の感情の動きをすくい取って表現しなさいと幼い頃から教わっているから、戦争という事実...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月01日
"犀 だいじょうぶだよ
言葉は現実を覆すことはできないけど
同じ夢はみせられるよ"
核心に近づいているような気がしてもよくわからなくて。
言葉と絵に良くも悪くもくらくらとさせられる。
"「兄さん
巻き戻してもまた9月1日は来ますよ
1940年もまた来るんですよ」
「...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月26日
詩人たちへの戦争責任。高校の授業できいたことある、光太郎は、戦争賛美者だったとか。
時代に流されただけだと思うけれど、影響力あるから、その責任は大きいのかもしれない。
でも、責任とれ、と言われても、どうとっていいか、わかんないよねー。
ただ、こんな過去があったと、世に知らしめることはすべきだと思う...続きを読む
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