雨瀬シオリのレビュー一覧
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今回も、どのエピソードも良かった。特に好きだったのはゲーム依存の青年が、スマホをなくしたことで居場所の無さ・やることの無さに気づき、労働の価値を考えるエピソード。私もスマホ無くしたらやること無さすぎて不安すぎてやってられないだろうなと、心当たりがありすぎた。
あとヤングケアラーの高校生が、言葉や自分の本音に気づくエピソードもよかった。優しい子ほど真面目な子ほど、陥りやすい状況だよね。
アーレント「現代人には「余暇」が増えすぎた。」余暇は労働で得た富を消費する事にしか使われないから、頑張って働いたお金は暇つぶしのために消費されるだけ
人の心とは自分で思っている以上に”言葉”というもので大きく揺れ動いてしまう。細やかな感情表現の言葉を使わないと、どんどん細やかな心の揺らぎを感じられなくなっていく...
言葉の乱れとは要するに語彙の無さ
耐性は訓練で身につく。「これ位なら出来たな」この達成感が人間を強くしてくれる。”自分はどこまでなら耐えられるのか”自分の研究を積極的に行って欲しいですね... -
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ネタバレ喫煙行為も人によっては自傷行為の一種かも、
という話、なるほどと思った。
LINEグループから抜けたらやはりいじめられてしまう。
それについての議論を倫理の授業でディベート形式で行うことになるが、このシーンが素晴らしかった。
倫理はとても大事だけれど、それがわかったところでうまく生きられるわけではない。
いち子ちゃんは悲しい思い出になってしまったかもしれないが
あとになって先生の誠実さや闇に思い至るのではなかろうか。
みんな、倫理で学んだことを
先生との過去のエピソードも良かった。
人間は変わっていないのに正義は時代の流れで変わっていくというのも
納得するものがあった。 -
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高柳の闇が深く、彼自身に迫る話が多かった。自問し、悩み、矛盾を抱えていると自覚しているところが、人として、主人公キャラクターとして、とても好き。第3巻までで登場してきた生徒たちの、話し合いと卒業。そして新たな学年。
リストカットした生徒の根本的原因を探ろうとすると、彼らにとって敵になってしまう。「正しいこと」を説き続けてきたけど、「報われない」と感じる高柳。
いち子の告白を断って、扉の前に座り込むラストシーンが印象的だった。
高柳「教えたい 倫理がとても大事な事で それがたとえ分かってもうまくなんて生きられない そんな愚かな人間の愛し方を... 自分自身の愛し方を...」
恩師との2人旅。
恩師「”正義”には流行がある。「流行に乗る」ってのは「流れに乗って流されてる」だけ。」前時代的な性差の話と、高柳の恋人の話。恩師曰く、教師は「話さなくちゃいけない。自分なりの考えをしっかりと決めて人に触れ、教え、教えられる仕事...」「確固たる自分を見つける為に」この仕事をえらんだのか?
ネクタイをつけたくないXジェンダーの生徒も出てきて、これからジェンダーと倫理のことも扱ってくれるのかな?高柳の過去も気になるし、ますます面白くなってきたと思う巻でした。
“信念を持った一人の人間は、自分の利害にしか興味のない99人の人間と同等の社会的力を持つ”ミル -
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ジュダさんの存在がすごく気になって好きだった。また登場してほしい。
何のために勉強するのか、生徒の努力をきちんと認めてあげた上で、「自分のために」勉強する必要性を押し付けがましくなく説ける大人に私もなりたい。
真実の自分のあり方についての考え方、実存主義が気になったので後で調べる。
ジュダ「アンタとこうして口論する事だけが、俺がしてる唯一の倫理的なこと...。」
高柳「”対話”が哲学そのもので、その哲学がこの世の全ての学問を生んだ...。人間は”対話”を経て成長してきた。」
“おせっかいな人で悪意を持たないものはいない”フランシス・ベーコン
“他者への没頭は、それが支援であれ妨害であれ、愛情であれ憎悪であれ、つまるところ自分から逃げる為の手段である” ホッファー -
Posted by ブクログ
NHKのよるドラで放送されていたのが素敵だったので、原作購入。
絵のタッチがちょっと苦手なのだけど、高柳の無愛想で暗くどこか不気味な雰囲気がよく分かる。
あとがきが一番胸に響いた。作者のおばさんが鬱病で自殺。付箋だらけの倫理の教科書と、神様と対話する形式の日記が遺品として残されていたと。
倫理って確かに社会で役に立たないし、私も高校の時楽しく学んだけど、もう何も覚えていない。でも、生きていくうえでは、生きることを考えるうえでは、命を救うくらい重要な意味を持つこともある。
楽しみに読み進めたいと思います。
“誰もが自分の視野の限界を世界の視野の限界だと思っている”ショーペンハウアー
“不安は自由のめまいだ”キルケゴール -
Posted by ブクログ
マンガもドラマも見ていないので、代わりに一読。
倫理を体系的に理解するには『正義の教室』の方が分かりやすかったが、こちらはストーリー寄り。倫理教師・高柳によって、生徒一人ひとりが悩みに向き合うことになる姿が学園ドラマっぽい。
確かに、倫理は「学ばなくても将来ほぼ困ることはない」が、高校生という多感な時期に学んだことは自分自身の糧にもなった気がする。
印象に残った言葉
・ショーペンハウワー
我々は他人と同じようになるために、厳しい自己放棄によって自身の四分の三を棄てねばならない
・キルケゴール(実存主義)
誰もが顔も名前も失った“匿名の人”になっている -
購入済み
倫理学「してる」と言える
「あること」ではなく「あるべき」を学ぶ。
しかしその「べき」は本当に正しいのか、とても悩むことがある。その「べき」は本当は絶対的なものではなく、その場その場での選択的なものなんだろう。哲学では人間存在の根本原理を考えるが、倫理学ではその人間がどう繋がり、存在していくかと未来志向的に考える。
それを考えられる作品だなと思う。 -
購入済み
松かげに憩う1
試し読みさせて貰ったら大変面白かったので購入、しかし周旋向きな伊藤が割と暗めなキャラクターで驚いたり、
松蔭先生に関わった人達がどう描かれるのか楽しみです -
Posted by ブクログ
ネタバレ勉強は受験勉強だけでなく、「これはなんだろう」
と思ったものを調べる事も勉強。
本当にそのとおりで、本来勉強は楽しいことなのに
受験や試験の為の勉強は追い詰められて息苦しくて、とても勿体無いと思う。
母親が子供の前で父親を「駄目な人」と言うし
良かれと思ってのことなのはわかるが
こどもの意見を尊重しないしで、十分毒親だと思う。
グループLINE、自分はうざい派。
入りたくないが、必要な連絡も時々は来るとなると中々抜けにくい。
「なんで入らないの」とみんなに訊かれるから、入らないほうが面倒くさいというの、よくわかる。
日本は農耕民族だから、村を作って協力する
まるで社会主義のような集団の生き方をしてきた
というのは納得がいった。
個人主義が輸入されるまで、日本はそういった生き方をしてきた。
どちらが良いというのではなくて、バランスの問題だと思う。
個人主義も全体主義も、要は度を過ぎてはいけないということなのだろう。
確かにその集団に愛があり過ぎれば、結束を乱すものは邪魔者として排除したくもなりそう。
いじめに発展しない結束力はある程度受容すべきという先生。
同調じゃなく受容というのはちょっと難しい。
ある程度の判断基準も個人差がありそうだ。
どうすればより多くの幸福が手に入るのか考えることが倫理というのが、なるほどと思った。