町屋良平のレビュー一覧

  • ぼくはきっとやさしい

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    半日ぐらいで一気に読んだ。
    理解は及んでないと思うし、感想らしい感想もないけど、いい感じの読書時間だったと思う。
    たぶん、3冊目の町屋さん

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    2022年11月03日
  • 青が破れる

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    ネタバレ

    “何かをかんじそうになったら、走るしかない”
    衝動、動機はいろいろあるけど誰しも頭の中がぐちゃぐちゃになって、それでも何かしないといけない。
    そんな瞬間があるなーということを読んでいて強く感じました。

    主人公にあたる秋吉は些細なことまで”思考”してしまう、いわゆる考えすぎてしまう節があって行動できない、そんな自分が嫌になる。程度は違うけど自分にもたまにそんなことがあるなーと感情移入してしまいました。

    対照ににするべきことを、するべきタイミングで行動に移せるハルオや梅生が秋吉と同じく羨ましい気持ちで眺めていたけど、小説のラストそんな2人にも抱えているものがあって、当たり前だけど誰しも大小の悩

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    2022年09月29日
  • ふたりでちょうど200%

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    読書開始日:2022年5月30日
    読書終了日:2022年6月2日
    所感
    自分ってどこにも無い、がテーマなのか。
    面白いけど難しい作品だった。
    度々仕事の話が出てきて、自分も身に覚えがある。
    仕事をしてる時の記憶が全く無い。
    かといって通勤前、通勤中、通勤後もあるかと言われれば、無い。
    1週間全てを思い返してみても、無い。
    無いというより、自分が過ごしたものとしての実感が無い。
    年を増すごとに、今しか、記憶が無い。
    今しか、記憶と自分が合わない。
    違和感。
    それを抱えながら過ごす。
    自律神経がズタズタになりながら進む。
    進んだ挙句が、菅。
    カメラを向けられる=役割を振られることで、逆に自然に振る

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    2022年06月05日
  • 1R1分34秒(新潮文庫)

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    強さとは優しさとは何か。オードリーの若林さんがボクサーをしたらこんな感じになるだろう。優しさと甘さに片足をツッコミ勝負に勝てない主人公。ウメキチとの出合いで変わっていく。

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    2022年02月23日
  • 青が破れる

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    読書開始日:2022年2月16日
    読書終了日:2022年2月18日
    所感
    【青が破れる】
    秋吉は、自分にしか矢印が向かない。自分が1番可愛いと思っている。
    だから夏澄のSOSも、ハルオの状況も、とう子の心理も分からない。そしてそのわからないという状況により茫洋する。浸る。
    そんな秋吉と関わろうとする人間は、恐らく自分に関心を向けられないことにどこか安らぎを覚えている。自らも無駄な関心を向けなくていいからだ。
    関心は嫌でも向いてしまう。とう子とハルオの関係がそうだ。とう子は確率で死ぬため他の関心ごとは捨てきれても、ハルオへの関心だけは捨て去らなかった。他を切り捨てただけに、その関心は強固になる。

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    2022年02月18日
  • 1R1分34秒(新潮文庫)

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    久々に、引き込まれる作品。一般人にとっては想像もできないボクサーの日常。その感情や、こだわりやこだわりのなさや、執着や無頓着やさまざまなものがリアリティを持って、生きている感じがしたんだと思う。文章もなんだかボクサーのダッキングを思わせる流れ方で、よかった。

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    2022年02月05日
  • 愛が嫌い

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    ネタバレ

    埼玉、少年期に過ごした昭和のマンション、元荒川、出版社勤務、男性、ゆううつ。
    条件を共有した三つの"かれ"は、もしかしたら同一人物でないのかもしれません。そのぐらい自己同一性を失ってしまったという暗喩なのかも。
    かれが語る言葉は、ぶつ切りになった時間の中を漂うように虚ろで幼く感じました。身体は新陳代謝されるのに、思考や感覚や記憶が代謝されないとは限らないよね?と問われた気がします。
    過去と現在と未来、昨日と今日と明日。
    実家と自宅と会社、家族と友人と恋人。
    ペルソナを使い分ける社会性のほうが、もしかすると不健全だなあと思います。記憶や関係性や、誰かに同化してしまえたら楽なのに・・・そんな自我の

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    2022年01月18日
  • 1R1分34秒(新潮文庫)

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     小心者の駆け出しボクサーの心情の推移を描く。
              ◇
     自分の才能への懐疑や負けることへの恐怖を小手先でごまかそうとしていた小心な「ぼく」だったが、ある日、先輩ボクサーのウメキチが「ぼく」のトレーナーに就任する。
     半信半疑でウメキチの組んだメニューをこなしていったところ……。
     2019年芥川賞受賞作品。

          * * * * *

     小心者のボクサーだったはずの「ぼく」が、ウメキチという先輩ボクサーとの出会いによって変わっていく様子が面白い。

     トレーナー・ウメキチのトレーニングメニュー。「ぼく」用に考えられたものではあるのだけれど、がむしゃらに取り組む気になれ

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    2022年01月18日
  • 1R1分34秒(新潮文庫)

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    自分を見失ってしまっていたボクサーが自らを掴み直す。
    何もないように見えるほどカラになっていたようで、その実、閉ざし、なにものかを抱えこみ過ぎていた主人公。
    おかしなトレーナーの出現で、自らを取り巻く色々なものを捉え直す。

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    2022年01月03日
  • ショパンゾンビ・コンテスタント

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    淡い色の金平糖を常温の水に入れて優しく転がしたような、物足りない甘美さのある一冊。小説ってこういうのだよなぁと思った。意味分からんところとストーリー性の比率が自分にとってはちょうど良かった、なんというか曖昧さとか不明瞭さが邪魔になってない、ちゃんと余韻になっている。登場人物のすべてを簡潔に説明しなくたっていい。そのバランス感覚が肌に合う。

    恩田陸の「蜜蜂と遠雷」を思い出したけど、ピアノってほんと小説に向くなぁ。どちらもピアノ奏者を介して、あらゆる表現のスペースを獲得しているというかなんというか…誰かや何かを宿らせたり人格憑依させるの、RPGにおける魔法のエフェクトみたいなもんで、何か引き込ま

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    2021年03月31日
  • ぼくはきっとやさしい

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    文章がとても好み。感覚が共感できる。そして可愛らしい恋。
    鬱々とした主人公の晴れていく様子もわかる。

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    2020年03月23日
  • 青が破れる

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    ネタバレ

    「1R1分34秒」と同じくボクサー志望者が語り手。
    なかなかよい中編。

    ピザデリバリーを喰っちゃう有閑マダムとか、悪い意味で漫画的。
    「serial experiments lain」を連想。奥さん米屋ですとかも。
    また村上春樹も連想。つまり男性作家の悪い意味での女性幻想。
    そして難病美女がタバコを吸って、というのも、また。

    なのに、いいんだなあ。やはり、文体だなあ。
    そして「人が関連するという事象」が、この小説においては、なんだか、いいんだなあ。
    語り方が好きになるから、作者が好きになって可愛く見えてくる。この作風、得だなあ。

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    2020年03月04日
  • 青が破れる

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    『青が破れる』
    斉藤壮馬さんのおすすめということで読んでみた。
    平仮名多めだったのにはどういう意図があったのか掴めなかったのが哀しい…

    他の短編たちも独特の雰囲気を感じれて、読後には爽快感を感じました。

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    2020年01月05日
  • 青が破れる

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    前から少し気になっていた作家さん。
    好き嫌いが分かれる作品だな、と読んでみて思った。独特とも言えないが少し癖のある文体と平仮名と漢字の絶妙な使い分け。そのせいで読みづらいな、と最初は感じるけれど、私は読み進めていくうちに慣れていった。どっぷりハマったという感覚はなかったけどこういう本もあるんだ、というような、新しい音楽のジャンルを発見したときのような喜びがあって、それがこの本への抵抗感を薄めてくれた。文章自体も小難しさがなくて分かりやすいから物語もすんなり流れ込んできて、いつの間にか読み終わっていた。
    ボクサー志望の秋吉、友達のハルオ、ハルオの彼女のとう子、ボクシング仲間の梅生、そして夫子のい

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    2019年11月17日
  • 愛が嫌い

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    おだやかな日常の中に確かに存在する、寂しさや、言い様のない不安、暗さ、ねじれとも呼べないくらいのねじれ。日向と日陰のあわいを読む印象。

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    2019年09月08日
  • ぼくはきっとやさしい

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    最近、こういう主人公みたいなやつが増えている気がする・・・。付き合いづらくてめんどうくさい。現実にいたらこいつにも周りで付き合ってあげているやつにもイライラしてしまいそう。

    どういった思いで、こういうひとを主人公にしたんだろう。

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    2019年06月17日
  • IDOL

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    期待外れ。アイドルがBTSのようにアーティストと呼ばれてもいいような高い基準に設定されている。そのため、握手会とかチェキ撮影会とか泥くさい日銭稼ぎとは無縁の高尚なアイドルたちが主人公である。なおかつ、ファンとの関係、惜し活には深く踏み込まない。この小説の核心は、アイドルにはないからだ。すなわち、理性の進歩によって社会学政治的に正しく制御されたあとに、夢とか努力とか積極的介入とかアイドルとか人権を侵害しうるそういう暴力的なものがどの程度残る余地があるのかどうかを問うことあるからだ。

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    2026年05月13日
  • 1R1分34秒(新潮文庫)

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    初町屋。芥川賞受賞作。ボクシング。純文学に適した題材のように、思う。自分をとことん見つめ、試合に臨む。
    新トレーナーに代わってからグッと魅力的になった! 何でだろう…。己のことを自分以上にわかっていたからかな。前のトレーナーはなんか実体が伴ってない感じがしたんだ、何故か…。たの度々出てくる『対戦相手と仲良くなる』ってのは、なんだろう? 仲良くなる=解り合える、対戦相手とはもうひとりの自分。自分をわかる即ち、己のことをより理解するってことかな? 格闘技って、相手に勝つ前にまず自分に勝たないとダメだと思う。トレーニングをし、厳しい減量にも耐え——それは相手も同じこと。道中あれだけもがき苦しんで、彼

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    2026年05月09日
  • 恋の幽霊

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    ピンとこなかった。
    基本的には、読みやすいし、ちょくちょく恋について、とてもいい表現と出会えて良かったんだけど、最後の土の"文体"がみんなに流れ込んでくる感覚がどうしてもピンと来なかった。

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    2026年02月07日
  • ふたりでちょうど200%

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    ネタバレ

    娯楽性強く、生きづらい生を生きるのか、娯楽性は薄いが生きやすい生を生きるのか。ポンコツだが愛嬌があって営業成績129%の菅と、平凡だがあまり働きたくない営業成績71%の鳥井、2人合わせて200%。四つのパラレルワールドのような設定の中で、この2人の2人合わせて二人前みたいな関係が描かれている、が、バドミントンもダンスもあまり興味がないのでピンと来なかった。

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    2026年02月05日