町屋良平のレビュー一覧

  • 青が破れる

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    ネタバレ

    上手く表現できないけどすごく好きな作品でした。

    尾崎世界観さんとの対談で
    「読んでいて創造力が膨らむのは、曖昧さ、つまり隙間があるもの」と町屋さんは仰ってた。
    まさにそんな作品。

    登場人物、特に男女の関係性や人間性が、曖昧に書かれた上で3人は死という結末に至った。

    「なんでハルオや夏澄さんは死んだんだろう?」、「とう子さんはどういう気持ちで最後を迎えたんだろう…」って創造できる隙間になっていると感じる。

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    2024年02月11日
  • しき

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    反抗期の弟をこどもだとして接しているかれ自身がまた、こどもで、自分の気持ちの成長に悩みながらに向き合っていくさまが良かった。わからない、としたところさすがに良かった。かれらや彼女らの友人としての関係が、深くなく、でも他人でもない淡白とは言えない関係で、リアルでとても良かった。思春期の心情がリアルで(と言っても、男子高校生の気持ちは知らんのだが)、なんだか良かった。

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    2023年08月22日
  • ショパンゾンビ・コンテスタント

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    100年近く続いている「ショパン国際ピアノコンクール」予選に挑む音大生と、その友人達が繰り広げる物語。主人公は、コンクール出場者ではなく、その友人である。コンクール予選に挑む友人は、本気を出すとショパンが乗り移ったゾンビのような天才的な能力を持ち、魅力的で賢い彼女もいる。一方で、主人公は、同じ音大生ながら、ピアノを諦めて小説に挑戦している。また、主人公の彼女に片想い中。限界を知ってピアノを諦めた心境、小説をなかなか書き出せずにもがく様子、叶わぬ恋愛など、20歳過ぎの葛藤と情熱が描かれている。どうでも良いことでトコトン悩んだり、衝動的に無茶をしてしまう学生らしさが微笑ましかった。

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    2023年06月11日
  • 愛が嫌い

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    ひらがな表記が多かったり、表現がすらすら読めないところが多いが、うつ病や精神的に悩みがある人の思考回路を表現しているのかな?

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    2023年04月24日
  • しき

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    コミュニケーションが今一つ不十分で、不器用な高校生たち(男女6名)の四季を描いた小説。登場人物の主語や、平仮名が多い描写はクセがあって、読んでいて何となく馴染めなかった。不器用ながらも1つのこと(ダンス)に熱中する様子や、同級生たちと「つかず離れず」な不思議な距離感や、コミュニケーションが微妙にズレたまま継続する状態は、読んでいて甘酸っぱい。
    「あと少しだけコミュニケーションが通っていれば、後の展開は異なっただろうに・・・」という惜しい場面が沢山あった。高校生の頃って、チャンスが沢山あって、人生の分岐点が繰り返される毎日だったのかも知れない。

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    2023年03月15日
  • ぼくはきっとやさしい

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    「1R1分34秒」で第160回芥川賞を受賞した町屋良平さんの2017年初出作品。

    受賞作品は未読で町屋さんの作品を読むのは本作が初めて。

    無気力系男子・岳文が主人公。
    無気力なのに恋に落ちるのは一瞬。

    同級生の冬実、インド旅行で出逢ったセリナ、弟の彼女の心佳。

    デート中の会話も意味不明だし恋愛ベタなのに、好きになると周りが見えなくなって猪突猛進、無謀な恋を繰り返す岳文だが、なんとなく憎めない。

    親友の照雪、弟の海斗、母親、登場人物達もみんな淡々とした人達ばかり。

    独特な空気感の中で描かれた恋愛小説。

    好みは分かれそう。

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    2023年02月13日
  • 青が破れる

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    体の痛みと心の痛みは繋がっているのだろうか。
    町屋さんの著作を読むと、そういうことを考えます。
    梅生が言う、「なにがわかる」「他人に関心のあるひとのかなしみを、他人に関心のないひとのかなしみを」という言葉。
    秋吉はそれがわからないけれど、だから安らぐのだとも梅生は言います。
    曖昧でモヤモヤして、いい加減で恥ずかしい。優越感で安心したり、優しさで絶望したりする。
    そんな感覚を、こういうふうに小説にしてくれることに救いを見出したりしています。

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    2023年01月26日
  • 1R1分34秒(新潮文庫)

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    70〜90分ほどで読み終われる。主人公の葛藤、内面がよく書き出されてて入り込みやすい。
    淡々と進んでいくストーリーだが退屈しない。
    最後も良かった。

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    2022年10月19日
  • 青が破れる

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    心や気持ちの置きどころ、ゆさぶり
    その中で手探りまたはあえて手探らない

    登場人物への自らの弱さの投影
    けっきょく日々はつづくだけ

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    2022年10月05日
  • ふたりでちょうど200%

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    世界観が独特で、入り込むのに時間がかかってしまった。
    ブラック企業などの体質やゴシップの力、アンチについてなど、考えてしまうところがあった。
    1回読んだだけでは少し混乱するところが多かったのでまた読み返したい。

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    2022年08月17日
  • 1R1分34秒(新潮文庫)

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    ボクシング経験者としては共感できる部分も多くあった。勝敗どうこうよりもその道程を人間臭く描くのは純文学らしい。

    ボクサーとは純粋な生き物だと思う。曖昧な世の中に対比させるとなんとも悲哀を感じる。

    生きているのか生かされているのかわからなくなる。そんな感覚を思い出した。

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    2022年05月07日
  • 愛が嫌い

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    読書開始日:2022年3月12日
    読書終了日:2022年3月19日
    所感
    自分には合わなかった。
    多分経験した人にしかわからない部分が多い。
    自分はそういった人に寄り添えないのかと悲しい気持ちになった。
    いつもの読書のような共感が本作からはどうしても得られなかった。読む速度がそれを物語る。
    いざそういった人と対峙するとこんな感じなのだろうと思う。
    ただ【生きるからだ】でも一文「人格より優先したいものが強くある」と言う部分はわかる気がする。ここ数ヶ月だ。自分も自己同一性をロストして、人格の不必要の可能性に気付いたのは。ただ上松程掘れてはいない。
    書いているうちに共感がたくさん出てきた。以前の自分

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    2022年03月19日
  • 1R1分34秒(新潮文庫)

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    生の拳にグローブをはめて、決闘をするように。 消えてしまいそうな主人公の自我にボクシングのストーリーをはめて、語られている。 ここにある言葉に、破壊的なアッパーカットなんてない。気づけば自らの弱さを投影してしまうほど、柔らかな水面のような言葉がある。

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    2022年01月30日
  • ショパンゾンビ・コンテスタント

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    言語化できないものを表現する手段としての音楽。その輪郭をなぞる、理屈っぽい言葉。
    なんだか自分も「本を読み続けるゾンビ」のようなものだなあと思えました。

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    2022年01月22日
  • ぼくはきっとやさしい

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    ネタバレ

    "メンヘラ"と母親から言われる、地に足のついていないふわふわ系主人公。
    自意識は過剰だけど自我がない彼は、日記を書くことで自分の人生を創っている。思い出し、書き足し、細部を描写し・・・そうして、日記は自分よりも自分になる。
    彼が実存を自覚できるのは、自分の身体性を思い出せるとき。だから感情や痛み、そういうものを与えてくれる誰かに依存したくなってしまうのかな。
    彼に自分と似て非なる弟がいて良かった。ほんとに。
    他者との境界をようやく覚えて、彼は初めて"やさしく"なれたのだ。
    町屋さんの著作は初めて読みましたが、ハマりそうです。

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    2022年01月18日
  • ぼくはきっとやさしい

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    メンヘラというかなんというか。まあ主人公には共感できないけど、初恋こじらせるとこんな風になるのかなあ。

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    2021年09月09日
  • 青が破れる

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    独特な文章。
    私は少し読みにくかったけれど、読んでいくと慣れていく感じ。

    現実の一コマをのぞかせてもらったみたいな本でした

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    2021年06月20日
  • ショパンゾンビ・コンテスタント

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    音大を中退し小説を書く「ぼく」
    ピアニストへの道を突き進む「源元」
    源元の彼女で同じバイト仲間の「潮里」

    常に「ぼく」から見た一人称で語られる。
    挫折と羨望、そして叶わぬ恋…

    独特の文体、唐突に挿入される「ぼく」の小説。
    好き嫌いが分かれそう。

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    2021年03月08日
  • ショパンゾンビ・コンテスタント

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    こじらせ系の青春ストーリー。
    青春って泥臭くて、エゴや欲にまみれていて、めんどくさくて、でも美しいって言われる不思議なものだなと。

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    2021年02月08日
  • ショパンゾンビ・コンテスタント

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    光がほとばしる音を言葉で紡ぐ作品。
    空想と会話とモノローグが散らばる様子に僕はリアリティを感じとった。

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    2021年02月05日