篠月しのぶのレビュー一覧
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購入済み
本編 幼女戦記とは別の視点で、食事に視点を当てられていて、結構面白かった。(特に、中尉が)
この本を読んだ後、わたしの家族が本に出てくる料理に挑戦していた。 -
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長いこと頭痛の種だったライン戦線が一気に片付く第3巻。
マッドサイエンティスト、シューゲル主任技師の手による秘密兵器「V-1」。
(使用者に対する)非人道的なその兵器は、回転ドア作戦を成功させる重要な兵器。これにより、見事に斬首作戦を成功させ、共和国は青息吐息。
官僚たちを手玉に取った、「世界に冠たる我らがライヒ」の瞬間は、当事者であれば、なかなか気持ちいい瞬間だったでしょうね。
この後、物語中盤以降も帝国を悩ませるド・ルーゴ将軍による大脱出劇と、それを阻止しようとして抗命罪を厭わない慌てぶりのデグレチャフ少佐。確かに、歴史を知っていればそうなりますよね。ここから南方戦役突入です -
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相変わらず、分厚い本だなあと思うところ。シリーズを通して各巻500ページ超というのは、なかなか骨の折れる本です。
4巻は、南方戦線から首都へ帰還して、そのまま東方戦線に送られるところからスタート。
今年の初めに上映していた映画は、ほぼこの4巻の内容をベースにしているんですね。
東方戦線でのデグレチャフ少佐の恐ろしいまでの反共っぷりは、常軌を逸していますね。まあ、元々ですが(笑)
合理主義者のデグレチャフ少佐としては、徹底的なまでに非合理的な共産主義が大嫌いなのだそう。最早、執念ですね。病的ですらあります。
今回もデグレチャフ少佐の内心と、周りの受け止めがすれ違ってますね。デグ -
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ネタバレいよいよ、終わりの始まりが近づいてきた帝国。ゼートゥーア大将の暗躍に荷担するターニャ。そしてルーデルドルフ将軍の戦死・・・。
そしてまさかのイルドアへの宣戦布告。
平和を謳歌しているイルドア軍に対し、戦争慣れしている帝国の圧倒的な機動力とサラマンダー戦闘団の猛威。帝国軍は開戦してわずかでイルドアの首都を攻め落とす勢いだ。
しかしこれで帝国は、東は連邦、西は共和国の残党、北は連合王国とのにらみ合い、そして南はイルドアと四方面での戦いを余儀なくされた。さらにイルドアへの宣戦布告により合衆国とも事を構えなければならなくなる状況。誰が見ても絶望的。
各戦闘では帝国は相手に負けないものの、総合的に -
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先日、映画館で逃げ出したくなる経験をした、こちらの作品。やはり、題名が悪い。
題名からは、なんだかヤバそうな小説に思えますが、内容としては最近流行の「異世界転生モノ」です。
ただ、流行の転生先が「剣と魔法のファンタジー世界」なのに対して、こちらは魔法はあるものの、近大世界大戦前夜の世界。モデルとなっているのはドイツ帝国。ここがある意味斬新。
主人公は、あらゆる価値観が斜に構えた感じに歪んだベテランサラリーマン。いわゆる秀才エリートで、人事課長にまではなったけれど、自分よりも凄い天才が多数存在していることを自覚している秀才。その彼がリストラした問題社員に殺されて、転生するところから、 -
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たぶんアニメがおもしろいって話を聞いて読もうと思ったんだったと思う。
う~ん、設定はおもしろいし書き方もそんなアレではないんだけどなんか…?
作者さんの来歴を知らないで感想を言わせていただくと、軍事オタクの人が書いたweb小説って感じ。あと文章がなんかうざい(←悪口じゃないですよ!なんか書き方の印象がそんな感じ)
で、たまたま読んだ直後にアニメの一挙放送がやってたので、ちょっとだけ見たけど、主人公の脳内セリフも幼女の声だったのね!?わたしゃ脳内セリフはおっさんの声で再生してましたよ。それだけでだいぶポップさが違う!あと、主人公十分幼女ぶれてるってw!アニメってすごいな~と思いましたです。 -
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第一次二次大戦時のヨーロッパ的異世界へ「幼女」として転生させられちまった元エリートビジネスマンの物語、その第8弾。
まさに「恐るべしゼートゥーア」に始まって終わる8巻でした。「有能なお偉いさん」が「現場」に来るとどうなるのか? 「指揮官先頭」なんて近代戦でやるもんじゃないとは思いつつも、それをやってのけてしまう将軍が痛快でした。
しかし、いくら局地戦を有利に運ぼうと所詮は局地的勝利しかものにできないわけで。戦術面で勝利しても戦略面でボロ負けしている現状は覆せないわけで。
もうどうしようもなくこのままズルズルと負け戦に向かっていくのかと思いきや、最後の最後で思いがけない展開になりましたね。