ボストンコンサルティンググループのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
デジタルトランスフォーメーションについて、既に経験したことやいま直面している問題、これから起きるであろう問題がうまくまとめられている。
デジタルトランスフォーメーションは部門横断的な取り組みであり、既存の業務改善に止まらない。主幹をどこに置くか、予算をどこが持つか、どこの規定を適用するかなど、既存の縦割り組織にある壁を完全に破壊する動きだ。
カスタマージャーニーマップに基づくEtoEなビジネスともなると、部門の壁のみならず業界全体の壁を取り払うことになる。垂直の構造が水平分業の構造になる。
さすがにBCGというだけある。まだ経験していない事案が豊富にある。私よりも明らかに視座が高く、マネジメント層はどう動くべきかを提案している。アジャイルに変革していくための方法や部門との取り決めは、まだまだこれからといったところか。
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Posted by ブクログ
ネタバレBCG、ボストン コンサルティング グループ。
世界的なコンサルティンググループである彼らがこれから何か起こるか、どんなことに注視していくべきなのかをまとめた本です。
2018年版に続いての2019年版が出ました。
一通り読みましたが、AIやブロックチェーンといったデジタル技術をいかにうまく活用していくかがポイントになるという内容。
そして活用して解決すべきは、ヒトの健康、SCM(サプライチェーンマネジメント)、モビリティ、物流危機、非現金決済の拡大といった課題。
あとデジタル化とは別ですが、企業の社会的な役割(TSI=Total societal impact )ついても述べられてます。
どれもこれも興味のある(そして仕事でも関わりがある)内容で、非常に興味深く読ませてもらいました。
# デジタル技術について
個人的にはデジタル技術にはまだまだ可能性秘められていると思います。
プライバシーやセキュリティの問題はありますが、データ保存の暗号化・ブロックチェーン化、セキュリティ管理の徹底がされればクリアできるのではと思ってます。
AIに関しては、万能にはならないでしょうが、創造的な活動以外なら適用できるはず。「育成」に時間もかかるのですが、だからこそすぐにでも手を出さないといけないとも言えます。
# 解決すべき課題について
健康とモビリティの未来については、過去記事でなんどか触れたこともあるので、SCMと物流について、この本で読んで感じたことをまとめてみました。(企業の社会的役割、非現金決済についてはまた別なところで)
SCMとは何かというと、企業が売るものを、どこから材料を仕入れて、どこで・何を・いつ・どれだけ作り、どこへ運び、そして保管しておくか、をマネジメントすること。簡単にまとめるとこんな感じです。
このマネジメントが杜撰だと、商品が売れ残って廃棄損が増えたり、品切ればかりして顧客を失ったり、やたら製造コストがかかってしまったりと良いことがないです。企業にとっては血液を送り出す循環器的な位置づけの機能なのに、営業や生産のように直接付加価値を生み出すものではないので、案外軽視されてしまう機能です。もっと重要視されるべき、というのが個人的な意見です。特に最近は、CCC=キャッシュ・コンバージョン・サイクルに悪影響を、つまり資金繰りに悪影響を与えるということで、重要さは増していると思います。
日本の企業におけるSCMは、トヨタのカンバン方式に代表されるように優れたオペレーションで優位性を持っていたはずですが、その分デジタル技術を活用して進化されることを怠ってきたと、この本では述べられてます。需要は生き物のように変化するので、デジタル化は確かに難しいのですが、そういった難しさにこそデジタル技術でメスを入れるべきという事かと思います。AIように高度化された技術があれば膨大なデータをもとに精度は上がり人間以上の成果を上げることは難しくないでしょう。ただし日本の製造業がサプライチェーンが求める質を実現させるためには時間がかかる。粘り強くかつある程度割り切って取り組む必要があるでしょう。
物流危機について、物流を担っている人材の大半は40歳台後半以降でしょう。運営のことを考えている人も実際に荷物を運んでいる人もおっさんばっかです。特にドライバーはキツい割には賃金が安いからやりたい若者なんているはずありません。これからどんどん高齢化し人間が減っていきます。
一方、ECの使用量増加などで輸送量は増え続けてます。運ぶ量が多い→よりキツくなる→人は定着しない、悪循環です。
八方塞がりのようですが、輸送に関してはまだまだ非効率な部分が多くあります。個人向け運送だと不在のために再配達が多かったりのが非効率の槍玉に上がるでしょう。無駄が起きないように日時指定、コンビニや宅配便営業所でも引き取りなどをもっと進めてもいいと思うし、納期のスピードによって運賃を変えるとかしてもいいと思ってます。急ぎじゃない荷物も実際は多いハズです。あと個人的思ってるのは、運ぶもの大きさを揃える動きをしてもいいんじゃないかという事。その昔、海上輸送は、バラバラの大きさの荷物を人海戦術で船に積むことで成り立ってたのを、海上輸送用のコンテナが発明され、世界が変わったと聞いたことがあります。統一された規格のコンテナを、クレーンで船積みする、コンテナ専用船舶は大量のコンテナを効率よく輸送します。効率もメチャクチャ良くなってます。それと同じことが陸上のトラック輸送でもできるのではないかということ。パレットと呼ばれるものに荷物を積んでますがそのパレット自体も何サイズもあるし、パレットに積まれる一つ一つの荷物の大きさはバラバラ。この辺りのサイズを規格化すると荷扱いも輸送効率も改善されると思うんですがねえ。
さらには自動運転がトラックで実用化され、たとえば高速道路だけでも運転から開放されればドライバーの待遇も改善され、魅力は増すのではないかと思います。
あと、SCMについても、物流についても、デジタル技術で「全体を見えるようにする」ことで効率化できるはずだと述べられてます。これには完全同意です。仕事が絡みますが以前から同じ考えで取り組んでますが、世の中そう簡単にはいかず成果に繋がってないのですが、答えはやはりそこにあるよな!と確信してます。 -
Posted by ブクログ
BCGが特にこれからの経営を考える上で重要な論点をまとめたもの。以下の13テーマについて、BCGのコンサルが執筆。
①デジタルトランスフォーメーション(E2Eでの経営のデジタル化)
②デジタル・マーケティング
③AI
④ブロックチェーン
⑤世界トレンドとしての少子高齢化
⑥アジャイルによる働き方改革
⑦バリューベース・ヘルスケア(患者にとっての医療行為の価値にもとづく医療制度構築)
⑧ダイバーシティ
⑨グローバリゼーションの新潮流
⑩ネットワークでつながる世界でのビジネスモデル
⑪M&A後の効果創出
⑫シェアリング・エコノミー
⑬プライシング
中には?なテーマもあったが、トレンドを概観できていい本だと思う。 -
Posted by ブクログ
デジタルトランスフォーメーション、デジタルマーケティング、AI、ブロックチェーン、少子高齢化、働き方改革、医療制度改革、ダイバーシティー、グローバリゼーション、エコシステム、M&A、シェアリングエコノミー、プライシングといった最近話題のキーワードをベースに、各専門分野のコンサルタントが解説を行うといった内容。
「経営の論点」とあるが、各テーマが概要レベルまでの解説までしかなく、深掘りするには他の専門書が必要になるので、あくまでも「コンサルが語る経営の論点」といった内容である。例えば、ブロックチェーンについては技術的な解説はほぼなく、それによるインパクト、発生しうる事象に観点を絞って書かれている。
各章は独立しているので、気になるテーマだけよんでもよいし、広く浅く最新キーワードを知るにはとても勉強になる。
また、ところどころ出てくる図表は、いかにもコンサルっぽいので、資料作成の勉強にもなるかもしれない。
正直、各章で内容の深さレベルの差は否めないが、個人的には「バリューベースヘルスケアの衝撃」がとても勉強になった。
本書に書かれている通り、政府の大きな方針は、医療費を有効に活用する責任を都道府県に負わせることだ。すでに2018年度から、国民健康保険の運営主体を都道府県に移管することが決まっている。また、都道府県による医療費の抑制努力に対して、国からの交付金等に差をつけることで、効率化を促そうとしている。しかも、レセプト情報・特定検診等情報データベース(NDB)の情報を開示するなどして、都道府県ごとの1人当たり医療費の差や特定検診の受診状況などがわかるようにして、プレッシャーをかけ始めている。
これから審査支払機関である国民健康保険団体連合会と社会保険診療報酬支払基金の統合も進み、患者にとっての医療行為の価値(費用対効果)を最大化するためのVBHCの考え方は、非常に重要になってくるであろう。カイザー・パーマネンテの事例も参考になる。
経営者だけではなく、新規事業を考える必要のある方やコンサルにとっては、手広く最新の話題を知るために、とても勉強になる一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレBCGの経営のコンセプトについての本。
いまのトレンドが反映されており、なかなか面白かった
<メモ>
■グローバルアドバンテージ
新興国で勝てるビジネスモデルの構築
会社におけるポートフォリオマネジメント
グローバルガバナンスの構築
が必要
・デジタル時代の新規事業開発には一貫して自社で関与しコントロールすることが求められる
・まずは収益性よりストーリーを重視して評価する
開発はMVPミニマムバリューポイントに絞って取り組む。
・ウォーターフォール型ではなくアジャイルで高速ピボットを繰り返して開発する
■ビジネスモデルとは
バリュープロポジジョンとオペレーションモデルの組み合わせ。
誰に対していくらでどんな価値を提供するか。それをどのような体制で実現するか。
バリュープロポジジョンはターゲット 商品サービス 収益モデル
オペレーションモデルは
バリューチェーン、コストモデル、組織構造
■ビジネスモデルイノベーションがうまく行かない理由
1 既存の延長、大胆でない
2 成功体験に牽引され顧客が見えてない
3既存への配慮
4投資が不十分
5 関係者と適切な関係構築できてない
新規事業は既存とは組織を分けつつ、意思決定者は共通させる、適宜連携する会議体を持つなど、既存アセットも活用できるようなバランスをとって進めることが重要
■シナリオプランニングの良いシナリオの条件
非連続で想像力をかきたてられる
複数のシナリオが包含されている
自社事業の将来のあり方を大きく変えている
■トレンドはインパクトのおおきさ、不確実性の大小、自社の準備状況から絞り込む
特にインパクトが大きく不確実性が高いまたは準備ができてないものに優先的に取り組む