ボストンコンサルティンググループのレビュー一覧
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ボストンコンサルティンググループがまとめた「全社システム」におけるデジタル戦略、IT投資、IT開発における概況とその取り組むべきポイント、失敗しやすいポイントをまとめた書籍である。
特定の業界だけに絞らず、「全社システム」という巨大PJになる事象に対して、経営陣、事業部門、IT部門、ITコンサル(ベンダー)のそれぞれの立場でのあるべき姿を解説しており、日本固有の問題点も踏まえて解説している。
自身としては、普段から対応しているIT開発に関わることだけでなく、ITストラテジ(IT戦略)にも関係する観点での解説であり、勉強になることが多々あると感じた。 -
Posted by ブクログ
ー 世界で勝つことを目標にするのであれば、地球上で起こっていることすべてに関して独自の見識を構築できるだけのインテリジェンスを持つべきである。他のマーケットで活動する企業経営者と個人ベースでつながり、一次情報に自らがアクセスする術を構築する。メディアなどを通じたインテリジェンスを取捨選択する意味でも、経営者自身が重要な変化の波を感じられる立場に身を置くことが、その企業全体の感度を高めることにつながる。
Chapter01 生成AIを武器にする―事業を変革する“大玉案件”が成功の鍵
Chapter02 自動車の未来―EVだけではない、100年に一度の大変化
Chapter03 半導体の再興―世 -
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BCGが読む経営の論点2025
編:ボストン コンサルティング グループ
世界で勝つことを目標にするのであれば、地球上で起こっていることすべてに関して独自の見識を構築できるだけのインテリジェンスを持つべきである。他のマーケットで活動する起業経営者と個人ベースでつながり、一次情報に自らがアクセスする術を構築する。
メディアなどを通じたインテリジェンスを取捨選択する意味でも、経営者自身が重要な変化の波を感じられる立場に身を置くことが、その起業全体の感度を高めることにつながる。
日本の企業経営者が、世界から貪欲に学ぶ姿勢をどれだけ持てるかが、次の10年における成長に向けた大きな前提となる。
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ネタバレESG経営関連の本3冊目。カーボンニュートラルに絞ったボスコンの本。
感想。
備忘録
・戦略を考えるにあたり、「世の中の流れや競合に追従するのみでは競争優位は築けない。かといってカーボンニュートラルの分野で無暗にアクセルを踏み過ぎると、不要な投資を積重ねたり、既存事業の競争力劣化に繋がるリスクもある。」というはじめにから始まる。その通りと思う。
・植物って、光合成の時にCO2を吸収するけど、通常の呼吸もしていて、その時にCO2を排出しているんだよ、という驚きを知る。排出量より吸収量が多いから議論になっていない。
・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)という国連の下部組織が、気候変 -
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ネタバレ天下のBCGが次の10年を、と言うので買いました。
感想。
先ず。読みやすい。BCGの本はいつもそう感じる。
先が読めないことを前提に、存在意義をしっかり定めた、柔軟な組織か。
備忘録。
・とある統計データの紹介。日本の大企業において、仕事に熱意を持って取り組む従業員の割合は6%。北米は30%。欧州で10%前後。アジアは5%前後。まじか。大企業が安定的なビジネスモデルを示し、意欲的な従業員がロイヤルティーを維持する、と言う構造は、成立しにくくなっている。
・戦略策定においては、「先を読む」から「先が読めない」ことを前提にした経営へ、パラダイムシフトが必要だと。なるほど。具体策としては、リ -
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ネタバレ世界的な戦略コンサルティングファームであるボストン・コンサルティング・グループがDXについてまとめたのが本書...
....ということになっているのだが、実際には本書で取り上げられるのは、主に基幹システムの更改に関する課題である。
経済産業省が2025年問題としてフォーカスしたこともあり「レガシーとなってしまった基幹システムをどう変えていくか」と言うのは、確かにここ数年でIT業界でずいぶんと盛り上がっているネタの1つになる。と言っても外資系ベンダーでは10年以上前から同じことを言ってるのでやや手垢がついたテーマであることは否めない。
ただBCGがまとめただけあって、考え方は極めて真っ当なも -
Posted by ブクログ
ネタバレいつも思うけど、BCGの方の本は、他のコンサルの方の本よりも圧倒的に読みやすい。難しいことを分かりやすく伝える力のレベルがちがうなぁと思う。
備忘録。
・生成AIは知的作業へのインパクト大。
・経済安全保障とサプライチェーンについて。例えば中国リスクを考える際に、自社の取引先についてのみ分析していたら不足。事業全体、例えば調達先の調達先なども考慮しないと、サプライチェーンリスクは軽減できない。
・日本企業は、企業全体のポートフォリオバランスを見ての大胆な意思決定などが苦手。経営レベルにその種の問題が上がってくる前に、現場が部分最適で解決してしまうから。その結果、現場レベルの部分最適な問