ボストンコンサルティンググループのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ー 日本企業で多く見られるのが、起案部門の管掌役員に決裁権限がある状況だ。例えば、営業部門が起案したものを、営業の管掌役員が決裁する。一度予算を確保してしまうと、よほどの問題が生じない限りは、起案部門には完了させたいという当事者バイアスがあるため、自制することは少なく、失敗に突き進んでしまう。
経営会議はただ進捗や課題を報告するだけの場になり、社長などから、ここは気になるので対応するようにという注意喚起があるくらいで、本質的な議論は行われず、重要な意思決定も下されないのだ。さらに、報告系統が部門内で完結していると、現場にはうまくいかないのではないかという雰囲気が漂っていても、上下関係で押しつぶされてしまう。あるいは、若手やプロジェクトマネジャーが問題を指摘しても、上司が上に報告しづらいと思ってしまうと、 オブラートに包んだ表現となり、課題の深刻度が伝わらなくなってしまう。
このように歯止めの効かない構造にならないよう、独立した第三者部門(経営企画部、社長室、IT企画部、財務部門など)が冷静に状況を把握・検証する体制を整備する必要がある。 ー
当たり前のことをどうやったら当たり前のように実現できるのか、が課題。 -
Posted by ブクログ
世界の経営環境がどのように変化しているのかを俯瞰し、企業が直面する大きなテーマを整理した一冊。テクノロジーの進化、地政学の変化、サプライチェーンの再構築など、企業を取り巻く環境の構造的な変化が多角的に論じられている。
近年の企業経営において特徴的なのは、外部環境の影響がこれまで以上に大きくなっている点である。企業は市場や競争環境だけではなく、政治、技術、社会といった複数の要素を同時に考慮しながら戦略を構築する必要がある。グローバル化を前提としてきた企業活動も、地政学リスクの高まりによってサプライチェーンの見直しや事業拠点の再配置が求められるようになっている。
また、デジタル技術の進化も企業戦略に大きな影響を与えている。AIやデータの活用は単なる業務効率化にとどまらず、企業の競争優位そのものを左右する要素になりつつある。企業は既存のビジネスモデルを前提とするのではなく、技術の進化を踏まえて事業のあり方そのものを再構築する必要があるという点が印象的だった。
経営とは、複雑な環境変化の中で自社の進む方向を決める営みである。企業を取り巻く世界の構造変化を理解することが、長期的な戦略を考える上でますます重要になっていると感じた。
その年の世界の経営環境を俯瞰することができる一冊。毎年読み、世界の変化を定点観測するための本として今後も読み続けていきたい。 -
Posted by ブクログ
【メモ】
・企業が持続的に成長するために最も重要なのは
①競合他社とは違うことを行い
②その「違うこと」が顧客から見て競合他社より優れていると認識されるため、顧客はその企業を選択するようになり
③しかもこの「違うこと」のメリットに気が付いた競合が後から模倣しようと思っても模倣できないように仕向けること
・品質・コスト・多品種化を同時に実現する優位性のカギは「時間」→タイムベース競争
・イネーブルメント=クライアントが持続的に優れた業績をあげるために必要な組織能力を高める支援
・イネーブルメント・プログラム
①カギとなる組織能力の特定:クライアントがすでに保有している能力を洗い出し、今後獲得するべき能力を明らかにする
②スキル構築:従業員のタイプやコホート、機能によって、どのようなスキルが必要かをきちんと定義した上で、適切な能力向上のためのその企業独自のトレーニングを
③ビジネス・プラットフォームの構築:①②に沿って実施してきたことを組織に定着させるための仕組みをつくること
・組織構造の煩雑化→意思決定の非効率
・自律、協働を組織に埋め込むための組織設計
①組織構造(階層や管理スパン)
②役割定義・責務と権限
③個々の人材
④組織イネーブラー
・組織変革は多くの側面の変更を同時に進めることが多いため、それぞれのプロジェクトのマイルストーンを決め、進捗を把握し、うまくいかないときは方針を変えるなど、プログラムマネジメントをきちんと行うことが必要になる
・人件費カットはモチベーション低下、人材流出、人員不足などを通じて、生産性を低下させる恐れがある
・低コスト化のアプローチ
①外部から調達する材・サービスのコストを下げる
②現場のオペレーションの生産性を向上させることで、中長期的に人件費などのコスト削減を実現する内部のオペレーション・ネットワークの効率化
・適切な人事施策とモチベーション・マネジメントを組み合わせれば、むしろ従業員のモチベーションは向上する
・トランスフォーメーション
①旅の資金を調達する
②中長期的な成長を勝ち取る
③適切なチーム、組織、企業風土を構築する -
Posted by ブクログ
ネタバレ1.全体
・未来は予測できなくとも、準備はできる。
・経営とは嵐を避けることではなく、変化の風を帆に受けて進む術を学ぶことにほかならない。
2.AIファースト企業
・AIを活用できない企業は競争の土俵にも上がれない
・同業他社に比べて人件費が減少し、テクノロジーへの投資、利益に占めるテクノロジーへの投資比率が増加
・AIに関する取り組みを事業部門側が推進する流れが進んでいる。IT部門は技術基盤の提供者としての役割を強化し、AIの活用と実装の主体は事業部門が担うようになる。
・重要なのは何をAIに任せ、何を人が担うか。AI活用の定着は、業務によっては能力の差を縮小させる反面、スキル格差の拡大にもつながる。「AIを使いこなし、自分とAIの役割分担をうまく設計できる人はよりパフォーマンスが上がる一方、それができない人はどんどん差をつけられる」
・AIエージェントの普及は利用者の価値観を変えていく。リアルタイムでの応答が当然のものとなり、人が対応していた時代には待つことが当たり前だった夜間や休日であっても、即時の解決を求めるようになる。応じられるAIエージェントを整備していない企業は、こうしたスピード感についていけず、利用者の選択肢から外れていく。
3.デジタル戦略の再構築
・これまで、データ層、インフラ層、アプリケーション層と分かれてきたが、今後はAI層とデータ層に分かれていく。ITベンダー間のサービスの境界線がなくなっていくはず。
・日本では、レガシーシステムが複雑すぎて、コストがさらに拡大するリスクがある。
4.AIで進化するBCGでの働き方
・BCGでは、生成AIイネーブルメント・ネットワークをグローバルで立上げ。
・スライド作成、分析、プロジェクトの情報整理と可視化に使っている。特にプロジェクトの情報整理をカスタムGPTに読み込ませて、必要な情報を短時間で検索して取り出す。
・クライアントと議論し、相手が抱えている課題や思いを正確に理解し、それを論点に落として解を見つけていく場面では、AIが入り込む余地がない。=人間力が大事 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界的な戦略コンサルティングファームであるボストン・コンサルティング・グループがDXについてまとめたのが本書...
....ということになっているのだが、実際には本書で取り上げられるのは、主に基幹システムの更改に関する課題である。
経済産業省が2025年問題としてフォーカスしたこともあり「レガシーとなってしまった基幹システムをどう変えていくか」と言うのは、確かにここ数年でIT業界でずいぶんと盛り上がっているネタの1つになる。と言っても外資系ベンダーでは10年以上前から同じことを言ってるのでやや手垢がついたテーマであることは否めない。
ただBCGがまとめただけあって、考え方は極めて真っ当なものだしフレームワークもかなりしっかりしている。とりあえず基幹システムに関する構想策定や戦略を考える際には、この1冊があれば最低限のクオリティを出すことはできるだろうと思う。
むしろこの本で驚かされるのは、BCGがこういったITど真ん中の本を出してくるということで、どちらかといえばデロイトとかアクセンチュアなどの総合ファームが出してきそうな内容に近い。
昔は少数精鋭だったBCGも今では2000人弱を抱える大所帯になってしまったわけで、お金のあるところにはしっかりと刺さっておきたいというところなのだろう。
最近ではマッキンゼーもERP戦略を請け負ったりもしているので、一昔前は垣根がまだある程度あったコンサルティングファームも今や全ての土俵で殴り合いになってしまったということだと思う。
まあそういった邪念を持って本書を読むような人も当然いるだろうが、繰り返しになるが基幹システムの公開というテーマについて考えたいということであれば本書は迷わず手に取るべきだと思う。最後の章で記載されている、国が主導権を持って中小の基幹システムの更改を進めていくというあたりは、何というか業界を知ってる人間としては味わい深い提案だなと思ったりもしてしまう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレいつも思うけど、BCGの方の本は、他のコンサルの方の本よりも圧倒的に読みやすい。難しいことを分かりやすく伝える力のレベルがちがうなぁと思う。
備忘録。
・生成AIは知的作業へのインパクト大。
・経済安全保障とサプライチェーンについて。例えば中国リスクを考える際に、自社の取引先についてのみ分析していたら不足。事業全体、例えば調達先の調達先なども考慮しないと、サプライチェーンリスクは軽減できない。
・日本企業は、企業全体のポートフォリオバランスを見ての大胆な意思決定などが苦手。経営レベルにその種の問題が上がってくる前に、現場が部分最適で解決してしまうから。その結果、現場レベルの部分最適な問題解決では太刀打ちしきれない、グローバルレベルの競争には苦戦。
・まずは情報連携から始めよう。
・日本企業の悪癖。足し合わせ型、ボトムアップアプローチでの企業戦略策定。既存事業のアセットを活かして成長できるステージならばそれでも良かったが、いまはそれが難しい時代。現場主導ではない大胆な戦略遂行も必要。手放すこととかも。
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Posted by ブクログ
・感想
通勤中に読む良い書籍。
仕事楽しくなるんよなぁ。
・Todo
・環境GXへの取り組みは加速する
・生成AIも加速。
信頼性の高いデータ整備、トライアンドエラーを繰り返し日本の阿吽の呼吸文化を具体的に言語化していく。
中国は保険は平安、通信はファーウェイが選ばれて医療や自動運転に関する国の共通PFを立ち上げてそこに他のスタートアップが相乗りしている。
ここまで振り切らないと勝てず日本はまず勝負すべき産業で戦略的にPF、データ標準化、自由に開発できる仕組みにして利活用を加速させる
・既存事業にソリューションやサービスを付与して製品単体の価値からエクスペリエンス、もしくは成果へと価値の提供方法を変化させる。
★★市場浸透戦略、新市場開拓戦略、新製品開発戦略でどこまでいけるか客観的に評価してみる
★★取り組みたい領域やテーマを決め、アドバイザリーボードを設置し、業界専門家やアナリストなどその分野の知見を持つエキスパートからの気付きを得る機会を設ける。
★★決めない場で決めることを議論して理解を深める
決めるべきことの議論を行い、何がクリアになれば判断できるかを議論する。
★★決めることのハードルを下げる。意思決定が難しい領域は、スモールスタートで刻む、時限を切る、リスクシェアを他社と行う。
★★★顧客が求めているのはその価格の妥当性や、値付けの背景について直感的に納得できること
値上げは原材料の値上げやどういう努力で付加価値が上がったのかを明確にする。