【感想・ネタバレ】BCGが読む 経営の論点2018のレビュー

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Posted by ブクログ

DXの定義がわかりやすい
全ての作業をデジタルで完結させること

図表は多く流れで説明して頂いているのですが、難しくなかなかすすみません、

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2021年10月26日

Posted by ブクログ

医療の価値としてバリューベース・ヘルスケア(VBHC; Value-based Health Care)が注目されている(ボストンコンサルティンググループ『BCGが読む 経営の論点2018』日本経済新聞出版社、2017年)。従来の医療は安全性・コスト・効果といった医療従事者目線での評価に偏っていた。それは全快の見込めない高齢者などの患者にはコスト削減圧力ばかり働き、過少医療を招くことになる。安楽死や尊厳死の強制につながると危険視されている。現実に公立福生病院の透析終了は大きな衝撃を与えた。この問題は林田医療裁判でも訴えている。
これに対してVBHCは患者にとっての価値を重視する。患者にとっての医療行為の価値(費用対効果)の最大化を目指す。そのためには透明性の高い治療成績データを整備し、医療機関のパフォーマンスの違いを「見える化」することで、ベストプラクティスを共有できることが必要である。さらに患者にとっての医療の価値を高める方向に関係者(患者本人、医療機関、保険者、医薬品・医療機器メーカー)のインセンティブを揃えることが必要である。薬漬け医療が行われている現実を踏まえれば、これは急務である。
患者にとっての価値を重視することは消費者感覚からすれば当たり前のことである。消費者は日々の買い物で自分にとっての価値を重視して購入している。医療は生命や健康に直結するため、日々の買い物以上に消費者の権利が保障されなければならない世界である。当たり前の発想が21世紀になってようやく受け入れられるようになった。
過少医療の背景にはコスト削減圧力があり、コスト削減圧力の背景には病院経営の要請がある。このために過少医療に反対する立場は、福祉的立場から理想主義になりやすい。しかし、医療従事者が過少医療を行いたくなる背景には、コスト削減圧力に加えて全快が見込めず、自分の点数稼ぎにならないという医療従事者目線の価値基準がある。それは患者にとっては独善であり、価値観の押し付けになる。故に消費者感覚の強調が過少医療に対抗するためには重要だろう。VBHCは有用な概念である。
一方でVBHCの説く「価値」という言葉は「余命が少ない患者は価値が乏しい」として過少医療の推進力に悪用される危険がある。特に個の利益よりも全体の利益を優先しがちな集団主義的傾向のある日本では危険が高い。あくまで「患者にとっての価値」であることは強調してもし過ぎることはない。

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2020年03月27日

Posted by ブクログ

BCGが特にこれからの経営を考える上で重要な論点をまとめたもの。以下の13テーマについて、BCGのコンサルが執筆。
①デジタルトランスフォーメーション(E2Eでの経営のデジタル化)
②デジタル・マーケティング
③AI
④ブロックチェーン
⑤世界トレンドとしての少子高齢化
⑥アジャイルによる働き方改革
⑦バリューベース・ヘルスケア(患者にとっての医療行為の価値にもとづく医療制度構築)
⑧ダイバーシティ
⑨グローバリゼーションの新潮流
⑩ネットワークでつながる世界でのビジネスモデル
⑪M&A後の効果創出
⑫シェアリング・エコノミー
⑬プライシング
中には?なテーマもあったが、トレンドを概観できていい本だと思う。

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2018年01月01日

Posted by ブクログ

デジタルトランスフォーメーション、デジタルマーケティング、AI、ブロックチェーン、少子高齢化、働き方改革、医療制度改革、ダイバーシティー、グローバリゼーション、エコシステム、M&A、シェアリングエコノミー、プライシングといった最近話題のキーワードをベースに、各専門分野のコンサルタントが解説を行うといった内容。

「経営の論点」とあるが、各テーマが概要レベルまでの解説までしかなく、深掘りするには他の専門書が必要になるので、あくまでも「コンサルが語る経営の論点」といった内容である。例えば、ブロックチェーンについては技術的な解説はほぼなく、それによるインパクト、発生しうる事象に観点を絞って書かれている。

各章は独立しているので、気になるテーマだけよんでもよいし、広く浅く最新キーワードを知るにはとても勉強になる。
また、ところどころ出てくる図表は、いかにもコンサルっぽいので、資料作成の勉強にもなるかもしれない。

正直、各章で内容の深さレベルの差は否めないが、個人的には「バリューベースヘルスケアの衝撃」がとても勉強になった。

本書に書かれている通り、政府の大きな方針は、医療費を有効に活用する責任を都道府県に負わせることだ。すでに2018年度から、国民健康保険の運営主体を都道府県に移管することが決まっている。また、都道府県による医療費の抑制努力に対して、国からの交付金等に差をつけることで、効率化を促そうとしている。しかも、レセプト情報・特定検診等情報データベース(NDB)の情報を開示するなどして、都道府県ごとの1人当たり医療費の差や特定検診の受診状況などがわかるようにして、プレッシャーをかけ始めている。
これから審査支払機関である国民健康保険団体連合会と社会保険診療報酬支払基金の統合も進み、患者にとっての医療行為の価値(費用対効果)を最大化するためのVBHCの考え方は、非常に重要になってくるであろう。カイザー・パーマネンテの事例も参考になる。

経営者だけではなく、新規事業を考える必要のある方やコンサルにとっては、手広く最新の話題を知るために、とても勉強になる一冊。

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2017年12月31日

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2017デジタル元年に続き、デジタルトランスフォーメーション、AIについて、なぜ今?何を実現する?どのように実現させるが論点。

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2020年01月23日

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ネタバレ

AI、ブロックチェーン、シェアリングエコノミーといった近年良く聞くTOPICを経営に影響する論点として捉え、BCGのコンサルタントが解説している本。今自分がやっているビジネスには直接関係無さそうだったり応用出来なくても、意識的にこうしたトレンドへの感度は高く持っておきたいし、これはと思うテーマは自分のビジネスに応用出来るレベルまで理解を昇華させたい。その点では、この本では、AIの活用方法(AIが得意とする形までイシューを因数分解する)、M&AのPMRの重要性の話、顧客視点によるプライシングの考え方、が個人的に面白かったし参考になった。

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2018年02月18日

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デジタル・トランスフォーメーションには「顧客体験の進化」「革新的な製品・サービスの開発」「ビジネスプロセスの革新」「デジタル変革・実行力の獲得」という4つの領域の取組みがあること、オーストラリアのカンタス航空は、生命保険会社と組んで、マイレージ会員向けに健康増進プログラム「カンタス・アシュア」というサービスを始めたこと、アジャイルの手法にはクロスファンクショナチームが適当であること、が参考になった。

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2018年02月12日

Posted by ブクログ

現在話題になっているトピック13個について、各パートナーが解説。一つの見方として参照する上では有用か。

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2018年02月02日

Posted by ブクログ

なるほど〜。

「ダイバーシティは、クリエイティビティとイノベーションの両方に極めて有用なアプローチとなる。
社内に取り込んだ多様な人材は、従来の社員とは異なる社外のネットワークとつながっているので、社外ネットワークも加速的に人がる。組織に蔓延する固定概念を壊し変革を加速する機会をもたらす」

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2018年01月30日

Posted by ブクログ

デジタルトランスフォーメーション、AI、ブロックチェーン、アジャイルなど最近よく聞くフレーズを網羅的に把握することを期待して購入。

それが何かよりは、それによってどんな変化が起こるかに主眼が置かれており、ある程度知っていれば頭の整理になるが、まったく分からないとあまり役に立たない(お恥ずかしい話、自分にはブロックチェーンの話はさっぱりでした…)。

また、それに対しどう対応すべきなのかは、紙面の都合もあるのでしょうが、表面的でそこまで読み応えがないと感じてしまいました。

以降、気になったテーマごとに備忘と所感まで…

・デジタル化…
結局、それを使って何がしたいのかに尽きる。ただ、難しいのはやってみないと分からんというのも事実だということ…

・少子高齢化…
中国、韓国、タイなども人口減時代に突入、2040年にはインドも。その頃には自分も60歳前、近いと見るか遠いと見るか。

・ダイバーシティ…
様々な論説から、それが社会的倫理だけでなく、事業の強化に役立つのは事実なのだろうとは以前から感じてはいる。しかし、そのクリアなロジックを聞いたことがなく、本書も同じだった。

・新ステージのグローバリゼーション…
ビジネスにおける物理的分散と、デジタル的な統合化の同時進行

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2018年01月17日

Posted by ブクログ

以下にも優秀なコンサルタントが執筆しているので客観的な示唆として参考にはなる。ただデジタルの捉え方にはリアル感がないような。デジタルマーケティングはマス広告からアドテクを活用したリアルタイムビッティングへのシフト、とまとめてしまうあたりが、知識はあってもリアルを知らない感じがプンプンしてしまう。

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2018年01月02日

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