高原英理のレビュー一覧
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ネタバレ単行本 2009 積読にしていた
高原英理恐怖譚集成 2021
文庫化 2026
文庫化に際して異動あり。
「グレー・グレー」 out
「出勤」 in
ただし「平成怪奇小説傑作集 (3)」(創元推理文庫) 2019 に「グレー・グレー」は収録されているので、よし。
一作一作に感想は書かないが、凄まじい一冊であった。
全体を通じて、残酷描写たっぷり。
しかも文体がねちっこく、迂遠なところもあるので、その残酷さがまるでぽわっと、酔いの合間の幻想のように感じられる。
これこそが江戸川乱歩が喝破したところの、残虐への郷愁ではないか。
>神は残虐である。人間の生存そのものが残虐である。そして又、本来の人 -
Posted by ブクログ
表紙カバーとタイトルに惹かれて手にしたけれど…読み始めて数ページで…なにこれ?はい、おもしろい。
作者さんもはじめましてだったので、数十ページ読み進めたところで、そでを確かめる…なに、私より結構年上ではないか、しかも男性だと?俄然興味が湧く。
この本によると、ブルックナーという音楽家はツウ好みなのだとか。クラシック音楽に疎い私には、知らないワードや音楽家や曲名のオンパレードだったけれど、それでも読み進めるのが楽しい。
本文でもあとがきでも、ブルックナーは“格好悪い人”として描かれているけれど、ブルックナー団のタケが書く『ブルックナー伝(未完)』を読む限り、どうにも憎めないキャラのようにも感じ -
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ネタバレ•『ラサンドーハ手稿』高原英里
この作品が最初で良かった。退廃的な世界観、暗い路地裏から話しかけてくる仮面たち、ひょっとして私たちの世界でも起きているかもしれないよと錯覚させるような精神が入れ替わるストーリー。百点満点です。
•『串』マーサ•ナカムラ
奇妙なお役目がグロい!
連綿と続いていくんだなと主人公の微笑みで感じます。なんだか鬱りたくなるのに爽やかで奇妙な読後感。
•『うなぎ』大木芙沙子
あーっ、純文学!うなぎが臍から出てくる超自然的現象はさておき、不良と仲良くしているところをいい子ちゃんの家族(になりかけの人と母親)に見られたくないっと顔を背けてしまった…小さなしこりが今も残り続け -
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やっぱりこの本に戻ってきます。他のゴスカルチャー書も読むようにはなってきましたが、やはり本書ほど私の意志に即した「ゴシック」を唱える本はありません。本書(と、やはり高原さんの『少女領域』)から呑み込まれるようにして、私には縁のないとばかり思っていた読書を始めましたし、そのようにして蒐められた私の本棚の半分以上の本もまた、本書に感化されて揃えたものです。つまり、他の感想にも書きましたが、『ゴシックハート』こそまさしく私にとっての聖書なのですね。「誇張し過ぎ」と思われるかもしれませんが、初読の折はものすごく衝撃を受けたし、世界への向き合い方、ほんとに変わりましたし、私の思考の中枢には、確実に本書が
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ネタバレ古本価格が高騰しているので手に入れていないが『無垢の力』をベースにして選ばれた作品群なのだろう。
『無垢の力』を文庫化してほしいなあ。
編者あとがきに《少年が、愛される客体としての性を知ることで、国家的暴力・家長的暴力を批判しうる「美しい弱さ」という価値を発見する》とある。
こんな価値を提示してくれる評論を、読みたいのだ。
単にカワイイなあ(萌)、ということではない。
近代日本文学にこういう脈があったのだ、ということを明示する、意義深い仕事だと思う。
十代で足穂を読んで珍紛漢紛なまま迷宮に憑かれた。
当時の私にこの本を渡してあげたい。(いや二十年かけて我流で読んできたのも、また意義あるだろう -
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町の底・呪い田は良かった。良かったけども呪い田に関してはホラーからくるゾクゾク感ではなく集合体恐怖症からくるゾワゾワ感だった。
残りがなあ…なんていうか、こう終わり方が曖昧、いやホラー系はだいたいが曖昧なんだけど、夢うつつの頭と思考がぼんやりとしたようなそんな綴りと終わり方だった気がして。正直、町の底・呪い田で良ホラーの満足感を得ていたので、後の作品達は物足りない続きだった。
それはさておき、話の文体を象る表現、言葉の並びが普段は使わないような言い表しであったりしつつも小難しいとは思わず、むしろきちんと読めていた。小難しくても文体全体がやわらかくしっとりとしていて、まわりくどいと感じる言い回し -
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抒情的って使わないし、あまり見ない。対して叙情的も同じ意味合いで、現代ではこちらが一般的に使われているようだ。
抒情的恐怖ってなんだろう、内面的な感情を詩的・芸術的に表現する・・・
難しく言われても分からないので読んでみる。
7篇あったが、怖いという感じではないけど、猟奇的だったり、惨殺だったりするのはやはりおぞましいという感覚。
「町の底」は話に引き込まれ、「呪い田」は元のおじいちゃんの呪いってなんでそんなに・・?
「樹下譚」は“夢こそまこと”これが抒情的美しさというのだろう。
「影女抄」はまるで官能小説を読んでいる感じ。残虐ではあるが。
結局のところ、それほど怖くはなかったが、 -
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江戸川乱歩、高原英理・編『乱歩心象作品集』中公文庫。
江戸川乱歩の没後60年。江戸川乱歩の長中短編から「夢遊」「恐怖」「人形」「残虐」「身体」「錯視」「浅草」の7つの切り口で分類、セレクトした作品集。
恐らく大半の作品は既読であるが、小学校時代にポプラ社のの『少年探偵団シリーズ』を読み、中学校時代に江戸川乱歩の魅力にハマり、高校時代には春陽堂文庫の『江戸川乱歩全集』全9冊を読んでいることもあり、定期的に読み返したくなる。ちなみに高校1年の時の読書感想文では『陰獣』の感想文を書いて、高校生感想文コンクールの応募作に選ばれている。
また、序文の中で高原英理が述べている通り、江戸川乱歩は短編に -
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ゴシックについてたんまり語る本。ゴシックとは何か、何を好んで何を嫌うのか。実際に作品を取り上げながら、詳しく説明してくれる。中には首肯しがたい、というか認めたくないような部分もあったが、全体的には自分の心にしまっていたものと通ずるようなところがあるように感じた。
特に面白いと感じたのは6-8章の身体や美醜に関する部分。肉体と意識の関係から生まれる肉体の呪縛、呪縛からの解放としてのサイボーグ化、そこに美醜が絡み整形をサイボーグ化として捉える考え方に妙に納得してしまった。外見の美醜と内面の美醜の関係も興味深かった。
文学、芸術に限らず著者の作品を解釈する力がものすごいなと感じた。 -
購入済み
カバー絵がとてもいい
オタクっぽい雰囲気を漂わせたカバー絵がまず人目を引く。決して人好きがする作品ではないブルックナー交響曲とこれまた人好きするはずがないブルックナー本人を題材にした作品にしては、なかなかに面白い作品に仕上げている。劇中劇というか作品中にブルックナー伝を紛れ込ませた構成も大変に効果的である。ただ「あれっもう終わりか」ちょっと読みたらない感じがする。