折口信夫、稲垣足穂ほかの作品一覧

「折口信夫、稲垣足穂ほか」の「少年愛文学選」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

ユーザーレビュー

  • 少年愛文学選

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古本価格が高騰しているので手に入れていないが『無垢の力』をベースにして選ばれた作品群なのだろう。
    『無垢の力』を文庫化してほしいなあ。
    編者あとがきに《少年が、愛される客体としての性を知ることで、国家的暴力・家長的暴力を批判しうる「美しい弱さ」という価値を発見する》とある。
    こんな価値を提示してくれる評論を、読みたいのだ。

    単にカワイイなあ(萌)、ということではない。
    近代日本文学にこういう脈があったのだ、ということを明示する、意義深い仕事だと思う。
    十代で足穂を読んで珍紛漢紛なまま迷宮に憑かれた。
    当時の私にこの本を渡してあげたい。(いや二十年かけて我流で読んできたのも、また意義あるだろう

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    2021年07月20日
  • 少年愛文学選

    Posted by ブクログ

    死と隣接する。「少年愛」という共通のテーマのもと集められているが故に、語り口の違いが際立つ。よかった。

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    2023年11月04日
  • 少年愛文学選

    Posted by ブクログ

    男性作家による「少年愛」をテーマに編まれたアンソロジー。面白さでいえば川端康成の「少年」だ一番でけど、初めて読んだ山崎俊夫の「夕化粧」の雰囲気が印象深い。ちょっと他の作品も読んでみたい。収録作の中では編者である高原英理の「青色夢硝子」がやや浮いている印象が拭えずこれはない方が良かったように思う。
    しかし、それ意外の作品のチョイスは良く、いずれも読んで面白く収録作の構成も良く考えられている。また、編者による解説もなかなか読み応えのあるもので良かった。

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    2021年05月17日
  • 少年愛文学選

    Posted by ブクログ

    ・高原英理編「少年愛文学選」(平凡社ライブラリー)は折口信夫や稲垣足穂等、15人の作家の作品を収める。日本人 だけである。しかもここには塚本邦雄や春日井健の歌人もゐる。折口も歌人だが、2人とは毛色が違ふ。塚本、春日井は戦後日本を代表する歌人である。塚本は1ページだけの作品「贖」(381頁)、所謂ショートショート、あるいは塚本の瞬編小説であらう。かういふのは塚本には、たぶん、いくつもある。春日井は例の歌集「未青年」からの抄出、いかにもそれらしいのが並ぶ。最後の「わが手にて土葬をしたしむらさきの死斑を浮かす少年の首」(387頁)は、最初の「大空の斬首ののちの静もりか没ちし日輪がのこすむら さき」(

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    2021年09月12日

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