汐見夏衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ話題の作品ともあって、映画公開の記念に読んでみることにした。
確かに、中学2年生という若さで大切な人がなくなる悲しみを知った百合が今後どのように生きていくのか、前作の最後もなにか匂わせる形で終わっていたから気になっていた。
大切な人を失った悲しみがよくわかる百合にとって、また新たに大切な人ができるということ、死というものというのはきっとかなりの比重があったと思う。
けれど、それでも主人公である涼も百合も向き合うことにしたというのは良い展開だなと思った。
だが、一方で、現実の自分というのが読んでる時に出てきてしまって、作中でも涼が言う通り、自分の中には前世がある、相手はその前世を愛しているはずだから、こっちを見てほしいと、自分ならなってしまうなと思ってしまった。心の中でツッコんでしまう時があって満足したとは言えないのが正直なところだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自己肯定感の低い主人公は、
自分を産んだことで母親が死んでしまったことや、家族親戚近所の人に、お母さんは素敵な人だった、産んでもらったことに感謝しなくちゃということが重荷になって、よく見る虹の世界の夢を心の拠り所にしていた。
最終的に色々あって、
今わたしがこうして生きているのは、いろんな人に助けられてきたのだから、感謝しなくちゃいけない。
自分を卑下することはその人たちに失礼だ。
となり、前を向けるようになる。
自分の命に、母親の命だけでなく、臓器提供者の命まで乗っかって、あまり状況は変わっていないのだけど、
途中で出会う男の子がポジティブで全肯定してくれることで、この子は前を向けるようになったんだなと思う。
景くん、コウペンちゃん並みに肯定してくれますね。
臓器提供してもらって、さらに子供作っちゃうお母さんにはちょっと引いてしまったけど。
自分に自信がない人には、優しく染み込むような物語なのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
涙が出るというか、茜ちゃんの価値観が自分と近しいものがあって…なんか過去の色々な感情を想起させる物語だった
自分を否定される言葉が苦手で、自分の悪口に対して心がすり減る
否定されたくないからいい子ちゃんを演じて当たり障りのない会話をして心を隠して笑ってる
働いている私も、今現在そんな感じ
だから彼女のそういったところに共感して、共感するが故に苦しい気持ちになる
そしてね、茜ちゃん適応障害みたいになってない…?
憂鬱でやる気が起きなかったりするけど、学校には行かなきゃっていう強迫観念みたいなの身に覚えがあるから
あとね、ちょっとした自傷行為
痛みって気持ちが無になるから楽なんだよね
楽だけどどんどん赤く染ってく
彼女のそんな心理状態、その解像度が高すぎて結末の色鮮やかな優しさよりも序盤の苦しさの方が私には刺さった
読みやすくて凄く良い物語なんだとは思うけど、読みやすいからこそ自分の過去を思い出して私には少し辛いかな
茜ちゃんという女の子に自分を重ね合わせてしまう、そんな凄い物語
ここまで共感出来るような子に出会うのも珍しいなって思う
キュンキュンするって感想を見かけたけれど、キュンキュンよりもグサグサ心臓えぐられる感じだったな私の読ん出る時の気持ち笑笑
茜ちゃんごめんよ、多分私が茜ちゃんの立場で生きてたら青磁くんと仲良くして無いし絶対避け続ける自信があるよ笑