吉田秋生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレおいしくもないけど、忘れられない、もう一度食べたい味・・・私もつい考えてみました。
母が作った、粉がごてごてのお好み焼き。
これ、私が作ってもこうはならないのよね私のほうが上手すぎてw
かといって母にもう一度作ってと言っても、母も腕を上げていて、家庭でのお好み焼きを作り始めた初期の頃のゴテゴテ感がもうない。
そりゃおいしいお好み焼きのほうがいいけれど、時々あのおいしくないはずのお好み焼きが無性に食べたくなります。
そんなことを考えてしまう一篇が収録されていました。
姉妹それぞれの淡くて新しい恋?の始まりも気になりだしてくる頃です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「真昼の月」作:吉田秋生
15年前に父親が女を作って出て行き
その2年後に母親も男を作って出て行き
残された「幸」「佳乃」「千佳」の3姉妹は、鎌倉に住んでいる
ひょんなことから父が亡くなった知らせを受け
ついフラフラと葬式へ出席してしまった先で、異母妹の「すず」と出会う
で、なぜか「すず」を引き取ることになり「4姉妹」となる(笑)
と、ここまでが前作のお話。
ん~~。私が語るとミョ~に簡単な話になってしまうが…(ハハハハ)
さぞ重かろうっと思われる話の内容も、
この漫画の主人公達がドンと受け入れているので、そんなに重くはない。
表紙絵の雰囲気のように、フンワリとした色彩の中を -
Posted by ブクログ
ネタバレ爽やかな表紙絵だね~~。写真で景色を切り取るのもエエがこんな風に自分の気持ちを乗せた水彩画ってのもエエな~。ま、絵が上手けりゃの話だが。
今回も、真綿で包みこむように大切に作られた4偏のお話しが載っておった
長女「幸」バリバリの看護師さん。小児科医と不倫中。
次女「佳乃」地元信用金庫でOL。酒好き。最近若いツバメと別れる。
三女「千佳」スポーツ用品店勤務。店長と恋愛中。
四女「すず」上記三人とは異母妹となる。サッカー大好き少女。
女を作って出て行ってしまった父親が、「亡くなりました」ってな知らせを突然受け
面倒だが…山形まで葬儀に出席しに行った3姉妹。
そこで、自分たち3姉妹 -
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日常
バナナフィッシュの時から大ファンでした!
切なく、悲しい、
だけど、素敵な気持ちにもなる
日常の様々な出来事が次々にドラマチックに展開していく
はやく続きがよみたい!! -
ネタバレ 購入済み
上質な家族のドラマ
数十年ぶり(!)に吉田秋生作品を読みました。
こんな絵だったっけ?というのは置いておいて(笑)、
離婚や死別といった家族をめぐる重いテーマを、軽く、明るく、面白く描いています。それでいて深い。
素晴らしい作品に出会えました。
主人公が4姉妹というのもいいですね。
家族それぞれの事情が複雑なストーリーとして絡み合って、物語に厚みがあります。上質な家族ドラマを見ているよう。
ちょっと出来過ぎなくらい絶妙に交錯する登場人物たちの日常に、鎌倉という「場所」がリアリティを与えてくれています。
そう、やっぱり鎌倉という土地があってこその物語なんですよね。久々に訪ねてみたくなりました。