オノ・ナツメのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『リストランテ・パラディーゾ』の姉妹編。
リストランテ「カゼッタ・デッロルソ」で働く人たちとそれをとりまく人間模様。
登場人物それぞれについての物語が詰め込まれているので『リストランテ~』で人物把握してから読むほうがいいかも。最初読んだとき前作を忘れていてちょっと混乱してしまった。
出てくる人たちがどこも静かな思いやりにあふれていていいなあ。
派手なドラマチックさはないけれど、登場人物それぞれのドラマがきちんと伝わるように描かれているのはオノさんの大きな魅力だと思う。
どの話もそれぞれ印象深いけれど、一番素敵だなあと思ったのはリストランテの人々ではない、第3話の「ある夫婦」の話。 -
Posted by ブクログ
表紙の宗次さんに釘付け…!
なんて艶っぽい表情なのだろう。
さらい屋五葉の時より格段に良くなってる。
オノ・ナツメさんの絵は、版画のような潔さがある。
直線的でモノトーン。どこか荒削りなようでいて、計算しつくされた構図は見事というほかない。
赤目一味を抜ける時の、二人の立ち姿(とコマ割り)がカッコ良すぎる!
「さらい屋五葉」で、五葉の後見人的役割をしていた仏の宗次の若かりし頃が舞台。
イケメンなのに悪党だなんて、なんだかズルい!
でもオノさんの絵には、そういうのがとても似合う。
あの人もいい顔してるよなぁ…と思ったら、やっぱりそうなのね!?
(気になる方はぜひ、ご一読を♪)
赤目一味を抜け