中原圭介のレビュー一覧
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マーケットを予測するのは困難で、それを職業にしているエコノミストやアナリストも自身の見解をよく外します。不透明極まりない震災後の日本で、自分の資産を運用するには何が必要なのかと考え、再読しました。基本的には経済学だけでは相場は読めないという話。経済学以外に①歴史学☞人は同じ間違いを繰り返すもの、だからこそ歴史上のケースに置き換えて今から先を見をみる。②心理学☞心理的バイアスがかかると、卓上の論理は機能しない。自分の心理的を俯瞰で見る事が出来るようになる事が重要③哲学☞知のOSをアップデートする。ぶれないものの捉え方をつかむ。
以上の③つの知識をバックボーンとして、これからのマーケットと向き合え -
Posted by ブクログ
読書目的
①世界潮流を見る能力として、著者の主張する『経済予測脳』を理解する。
②著者が主張する歴史学、心理学、哲学の重要性を学び、学問的視野の拡大のきっかけとする。
ベストセラー『サブプライム後の損資産運用』、『サブプライム後の新世界経済』の著者でエコノミストである中原圭介さんの著書。ご自身の世界潮流を見るスキル『経済予測脳』を紹介している。
・経済予測脳とは
経済予測脳とは、『起こりうる未来を描き出し、その方向に向け行動すること』。
現在の日本の経済・政治のシステムは『資本主義』と『民主主義』。『資本主義』の本質は『弱肉強食』。努力すれば報われる一方、努力を怠ると敗れ去る社会。一方、『 -
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AI同士が会話して、工場を運営するようになる。
航空機エンジンや医療機器にAIを搭載する。
インダストリー4.0=AIによる工場自動化で、製造業の労働者が不要になる。
銀行生保損保もAIで人員削減可能。
流通、小売の無人化。
弁護士公認会計士などの専門職、医師も代替できる。
手術ロボット「ダヴィンチ」
人手不足より、AIによる失業が早い可能性がある。
第2次産業革命は、産業集積を必要としていたため、大量の雇用を生み出した。設備の更新も必要だった。
第4次産業革命は、既存の産業だけでなく雇用も破壊している。
購買力平価には、代替できない非貿易財が入る消費者物価指数より、企業物価指数のほうが適当 -
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日本の未来に警鐘を鳴らす本は他にもあるが、特に「AIの進化」「急激な人口減&労働力減」の掛け合わせ本は、的を絞っているだけに分かりやすい。
つまり「これから何が起こっていくのか?」が的確に書かれている。
内容は読んだ方が早いので割愛するが、秀逸なのは本の終わりに近くに書かれていることだ。
我々がどうすべきか?
どうやって生きていくのか?
この著者の主張は、「理屈で納得」というよりも、まさに「腹落ち」だ。
実は最後にほんの少しであるが、著者の考える「リーダー論」が書かれている。
結局、なぜこうなってしまったのか?
は過去のことなので蒸し返さないとして、いつまでこのままでいるつもりなのか?
強力な -
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flierで内容興味持ち、購入。
企業でも中途の割合が増えていること、終身雇用や年功序列の終焉といったことが端的にまとめられていて、今起こっていることを整理できたと思う。
ただ、後半著者の主張が増えてきたあたりから気になる点が多い。例えばスマートフォンの件について、確かにゲームやSNSをやっている人が多いのだろう。一方で新聞、電子書籍、はては単語などの勉強用アプリと多彩な昨今、少々古い考えのように感じた(仕事のメール返している人もいるでしょう)。正直、スマートフォンが増える前から理解力がない(表層的な捉え方をする)人というのはいると思うのだが・・・。