中原圭介のレビュー一覧
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いまやアメリカでは、全国民の7分の1が貧困層であり、6分の1が貧困一歩手前とされる。すなわち国民の3分の1近くが貧困層及びその予備軍。アメリカでは、治安が悪化し犯罪が増加した頃から富裕層が集まって自分たち専用の街を作っている。警察と消防以外の全ての公共サービスを民間に委託し自治体から独立したコミュニティーを営んでいる。古代のギリシア・ローマでは市民と奴隷で住む場所が区別されていたが、さながら今のアメリカは合法的な奴隷社会に回帰しているようにさえ見える。
イギリスのサッチャー首相とアメリカのレーガン大統領が新自由主義を謳い、それまでのケインズ型の再分配政策を放棄。市場原理主義を導入して経済の立て -
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英語は一つのツールに過ぎず、グローバルな人材は、英語力ではなく、しっかりと物事を考えられる力が必要であるとのこと。英語ばかり学習しても、考える力がなければ仕事はできないのは確かにその通りで、日本人は勘違いしているのかもしれない。
ジャンルにとらわれず様々な知識を学び、読書することで、俯瞰的な視点、大局的な視点、本質を見極める視点を鍛えることができる。知識や情報のインプット量が多ければ多いほど、物事の本質を見極めた分析結果をアウトプットできる可能性が高まるという考え方は、最近の本では珍しい。
筆者は、詰め込み教育は善としており、基礎がたいせつであることを主張しているが、私も同感である。 -
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ネタバレヒスパニックが増えているから長期的には民主党。次回が唯一の共和党が勝てるチャンス。
シェールガス普及で天然ガス価格や原油価格は下がる。電気代も最大二分の一へ。燃料電池車へ。水素と酸素を化学反応させて電気を発生させる装置。省エネ技術改良と新興国といえども環境配慮に変化。
先進国で中間層がこぼれおち、その富は一部の富裕層と新興国へ流れ出ている。新興国国内で格差拡大。
IT化とロボット普及で雇用は奪われる。2020年くらいまで続く。資本主義の高成長神話も、搾取する相手がいなくなった時点で終わる。
賃金下落するアメリカと上昇し続けてきた中国沿海部の賃金の差が縮まる一方。いつかアメリカに工場戻る。良いデ -
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10%くらいしか分かんなかった。苦笑
経済の話苦手すぎて…
社会人失格_| ̄|○
デフレからの脱却、賃金上昇・消費の拡大とアベノミクスではよく聞くが、知識もないのでそれが正しいことだと鵜呑みにしていた。
でもよくよく考えると(個人側の視点で)、別にすごく苦しいとか、すごく疲弊しているとかそんな感じはなく、一人生きていく分には何ら影響はなかったなと。ただ最近はお給料も上がりつつあるのかもしれないけど、税金は増え、物の値段は上がり、大してアベノミクス効果を感じることもなかったなというのも事実。
この本の中では、悪いデフレよい悪いインフレの方がさらに悪だと言っているが、日本はたしかに悪いイ -
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2025年という20年後の社会を想定した本。
こういった予想モノは当たり外れはどうしてもあるし、人によって見解は異なる。
読んでいて思ったのは、どうしてもこの方の得意不得意がありそう、ということ。
シェール革命などのいわゆるエネルギー革命とそのインパクトに関する記述はとても説得力があったが、20年経てば海外との賃金格差がなくなり日本社会の正社員雇用が増える、とか、車は勝ち残り、今後は観光と農業と医療だ、みたいなその他の産業のトレンドについては、違和感があり、どこか直感的な記述が目立った。
雇用マーケットは今後食えない仕事が増えるという話題は世の中で大量に取り上げられており、正社員雇用も減ること -
購入済み
良い・悪い❌インフレ・デフレ
インフレ・デフレをそれぞれ良いインフレ・デフレ、悪いインフレ・デフレに分けて考え、非常に分かりやすく現在の経済政策を解説した良書。
シェールガスの供給量増大による世界的なデフレ圧力がもたらす影響についても必読なり。 -
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・シェールガスは、今やアメリカの天然ガス生産の3割を占める。
・ピークオイル論では世界の原油埋蔵量は2兆バレルと考えられていたが、海底油田などが採算が合うようになると3兆バレルに上方修正された。シェールガスの埋蔵量推定は発表されていないが、西シベリアのバジェノフだけで2兆バレルあると考えられている。
・アメリカで生産されているシェールガスは主に国内で消費されているが、2016〜2017年には世界に供給され、価格は下落する。
・2011年以降、アメリカ国内の需要減少を反映して、WTI原油価格が他の地域に比べて安くなっている。
・アメリカに輸出されていたカタールの天然ガスは欧州に流れ込み、ガスの価 -
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前半、本当に日本を変えることができるのかもしれないと読みつつページを括るとなんか裏切られた気持ちになってしまった。
著者は明らかにアメリカ好きで、なおかつ安倍改革を支持している感じがする。まぁそれはそれでよいのだが、やはりアメリカを尊重するのがどうも気に食わない。
これから本当にこの国をよくしたいのならば何故、なぜこの国のやり方でこの国の人がすべてをやろうとしないのだろうか。それができて本当の成功ではないのか。経済学云々よりもその点をだれもつかないのが情けない。
以下気になる論点
安倍首相は成長産業として医療を強調していますが、本気で日本の医療を成長させたいのであれば、日本 -
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ネタバレアベノミクスのインフレターゲットによる景気の回復を鵜呑みにしてはいけないことは分かったが、著者の論理も鵜呑みにできないほど、根拠がしっかりと記されていない。
結局、テレビ番組で適当な意見を言う解説者と変わらない。
単なる親米でしかない。
15/11/16 再読。
デフレ脱却を景気回復のポイントとするアベノミクスに反対し、デフレのままで成長産業を育てて行こうという趣旨。
やや親米のところもある。
以下、読書メモ。
・景気回復するから物価が上がるのであって、物価が上がったから景気回復するのではない。p67
・公共工事を増やすことで一時的には雇用が生まれるが、余った労働力がサービス業に流れ、 -
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この本を読んで良かったことは、いかに自分が経済のことと、自然エネルギーのことを知らないか、ということを認識させられたことだった。
正直、これらに関する基礎知識の本を読んでから、再度この本を読まないと、書かれている内容を理解できているとは言えない。(恥をさらすようだけど)
しかし、こんな脳天気な結果になるのかなぁというのも正直感じた。
折しも、中東に詳しい人のツイートで、サウジアラビアとUAEでは、2017年には本格的に太陽光発電所が稼働するという。
ロシアが負け組になるというのもにわかには信じがたい。
経済的にはそういう傾向があるだろうが。(プーチンは政治的にはやり手だぜ。。)
TPP