中原圭介のレビュー一覧
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ネタバレ奴隷を連れてきて、安い賃金で大いに働かせて富を生み出したローマ帝国でしたが、版図を広げ過ぎて奴隷の供給が先細りになるとともに、その繁栄は急速に失われていったのでした 人々の幸福度を測るには、物価を考慮に入れた一人当たりの実質所得を見ていくほうが大切です 第一のイノベーションは、シェール革命。第二のイノベーションは、自動車の省エネ技術の発達 中国、インド、ロシア、ブラジルなどの大都市では、深刻な大気汚染が進み、健康に暮らせる状況ではなくなっている 圧倒的に安い天然ガスが日本にやってくる 2025年に日本と欧州は水素大国になる 大阪ガスは水蒸気とガスを反応させて水素ガスを取り出す触媒の開発で世界に
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7世紀にアラブ人が支配したウマイヤ朝は異教徒に重税を課したため、征服されたペルシア人はイスラム教に改宗したが、反体制派のシーア派を選んだ。改宗した非アラブ系のマワーリーは重税を強要されたため、シーア派による反政府運動によってウマイヤ朝は倒されてアッバース朝が成立した。
イギリスから独立したエジプトでは、軍部が王政を打倒し、1956年に第2代大統領に就任したナセルは、汎アラブ主義を提唱し、アラブ人が国境を越えて連帯することを訴えてイスラエルと対立した。イスラエルと隣接する他の国々でも、中東戦争が繰り返されたことによって軍が肥大化して権力を握り、ナセルを真似て独裁的な手法を用いるようになった。
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☆☆☆☆
外を見つめれば、現在の覇権国アメリカ、時間軸を据えて歴史を見つめれば、ギリシャ、ローマ、中国の唐といった国家が衰退していった大きな要因に、中間層の衰退があった。
ピケティの『21世紀の資本』が読まれた一昨年から昨年、‘中間層’という耳慣れない言葉がその、理解を妨げていたようにも思える。
だが、こうやって様々なステージの上にこの言葉をのせ、自らもこの‘中間層’の一部だとシミジミと実感すると、この言葉が実態を伴って感じられてくる。
そして、日本という国が、欧米とは異なる雇用文化を持っていた故に、格差の拡大が急拡大しないで来られたという件は、この特異な‘中間層’という感覚を私にもたら -
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シェールガス・オイルの発掘方法が開発されて、アメリカが資源大国となることで、その製品ができること中東からの石油の輸入がなくなることが、中東、EU、資源大国ロシア、経済成長が見込めない中国などを絡めて世界勢力図が変わるだろうということを予想している本。
アメリカに資源があるということは、アメリカが資源国になることになり、その上ではアメリカの復権、それによる日本の復調なども考えられる。今までは、「化石燃料=石油(一部 天然ガス)」という考えであったが、これからは脱石油社会となりガス社会になることも考えられる。
本書ではデフレになる理由、そしてデフレが経済成長にとって悪くないことも含めて、経済的 -
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中原圭介:金融・経営コンサルティング会社「アセットベストパートナーズ株式会社」エコノミスト兼ファイナンシャルプランナー。
初版:2011年11月。245ページ。
文章が平易で、難しいことが書いてないので、非常に理解しやすい。
タイトルが「大暴落後の日本経済」とあるので、悲惨な社会の状況を列挙したようなことが書かれた本かと思っていたが、
その逆で、むしろ、そうならないようにするためには、という視点で書かれている。
「2011年の貿易収支が、31年ぶりに赤字に転落」というニュースを受けて円安に触れ始めた本日としては、
筆者の予想よりも、事態は早く進行していると思わずにはいられない。
指摘され -
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『第1章 欧州財政危機の未来』
・OECD加盟国の年金所得代替率ランキング。①ルクセンブルグ101.9%、③ギリシャ84.0%、⑰日本50.3%。
・OECD加盟国の公的債務残高。日本218%、ギリシャ160%。
・経常赤字比率(対GDP比)ワーストランキング。①ギリシャ-10.43%、③ポルトガル-9.71%。
・国際の海外投資家依存率。日本1割以下、ギリシャ7割、ポルトガルとアイルランド8割、スペイン5割、イタリア4割。
・統一通貨のユーロには、ユーロ域内の国々の経済格差を拡大させる悪い仕組みが内包されています。経済競争力の強い国では為替レートが割安になる。ドイツやオランダの経常黒字はユー