中原圭介のレビュー一覧
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アメリカで現在起きているシェールガス革命の好影響を受けるのは、日本で素晴らしい技術を開発している日本企業で、アメリカの発展と共に日本経済も復活するというのがこの本の趣旨です。
シェールガス革命が進行しているという本は昨年末頃から、少しずつ目にするようになりましたが、それに伴って日本企業(主に製造業)が発展するという内容を書かれているのは、私が知る限りでは長谷川氏に続いて、この本の著者である中原氏のように思います。
彼は、この革命を今の「石油社会」から「ガス社会」に変えるという意味で、18世紀の英国で起きた産業革命に次ぐ、「第二次産業革命」(p6)としています。またシェールガス採掘にあたり環 -
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この5年間世界経済の原則は止まらない、20~30代にとって最も有効な投資とは何か。人気エコノミストの最新経済予測。
前作が参考になったので前々作も読み、今回3冊目。
感想はうーん。。という感じです。前作から言ってる事が同じ。経済予測として得られる情報は変わりません。まあ、それだけ変わっていない(というか悪い方向により進んでいる)という事でしょうが。。。
本作では前半の章で経済の話はしてはいますが、後半は「お金にふりまわされずに生きるには」と、ほとんど自己啓発本になってます。
言ってる事は正しいと思いますがごく一般的な事なので新しい示唆はなかったかな。。。
20、30代にとって最も有効な投資 -
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日本や世界経済を予測した本が巷に出回っていますが、それを読んでも「付け焼刃的」な知識が得られていないと感じる最大の原因は、その著者の結論を導き出した前提条件や考え方が理解出来ていない事にあると思います。
それを解説することは、ある意味で解説者としてのノウハウを開示することにも繋がるので、それに触れられることは少無いと私は思っています。その中で、この本のタイトルに含まれる「経済予測脳」という言葉を私のアンテナが捉えました。
中原氏の提唱する、いま起きている出来事を、歴史学・経済学・心理学・哲学の4つの視点から見てみることの重要性(p82)は私に取っては新鮮でした、特に後者の心理学(欲望、 -
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経済だけでなく、歴史、心理学、哲学の視点で考えるという中原氏のスタイルを紹介したもの。しかし、哲学編の浅田彰の著書の紹介が一番おもしろかった。
構造主義の考え方(浅田彰「構造と力」):
・人間以外の生物は本能の導きによって自然の秩序を乱さない範囲で行われている。
・人間は壊れた本能としての欲動に突き動かされるため、それを制御するために象徴秩序としての文化が求められた。
・文化は人間同士のぶつかり合いによって形成される。個人対個人のぶつかり合いが複数となり、混乱を拡大する。
・混乱を解決するのが王の誕生であり、法と秩序の体系に縛りつけられることによって平穏がもたらされる。
文化が形成されてい -
Posted by ブクログ
「経済予測脳」、歴史、哲学など、幅広く教養を深めて、自ら考える人が、持つ頭脳のことだ。
経済は、人が関わってくる、数式道理には決してならない。
高等な経済理論も、人間の合理性を欠いた、行動にはついては行けない。
歴史から何を学ぶか、ローマ帝国、モンゴル帝国などなど、繁栄しつづけているものは、過去の歴史には存在しない。
そこから何を学ぶのか。
人間の愚かさだとうか。
19世紀は、英国の時代、20世紀は、米国の時代、さあ、21世紀は、どこの時代だろうか。
経済は、どんどん動いている。
無策な政治家、官僚がコントロールしている、日本には、残念ながら、明日はないのかもしれない。
哲学から何を学ぶ