中原圭介のレビュー一覧

  • 2025年の世界予測

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    未来予想は当たらない、ということが実感できてよかった。決して著者が悪い、ということではなくて、予想を検証できる機会は少ないので、貴重な本。

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    2026年02月14日
  • 日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業

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    日本企業、ひいては日本全体がここまで凋落したメカニズムを、特に雇用•賃金の面から論じており、今後の地方財政への話とスムーズに繋がっている内容でした。

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    2023年11月30日
  • 定年消滅時代をどう生きるか

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    中原 圭介
    1970年、茨城県生まれ。慶應義塾大学卒業後、金融機関や官公庁を経て、現在は経営・金融 のコンサルティング会社「アセットベストパートナーズ株式会社」の経営アドバイザー・経済アナリストとして活動。大手企業・金融機関への助言・提案を行う傍ら、執筆・セミナーなどで経営教育・経済教育の普及に努めている。「総合科学研究機構」の特任研究員も兼ねる。近著に『AI×人口減少』(東洋経済新報社)、『日本の国難』 (講談社現代新書)などがある。ヤフーで「経済の視点から日本の将来を考える」、マネー現代(現代ビジネス)で「経済ニュースの正しい読み方」を好評連載中。


    しかしながら、これからどれだけ技術革新が推し進められようとも、絶対に廃れない基本的な能力があります。それは、考える力=思考力(読解力・論理力・直感力・感性 などを包括する能力)です。考える力が強い人は、いつの時代にどこで働こうとも、常に求められる貴重な人材になるからです。言い換えれば、考える力が強い人は「基本的なスキルが高い人」と言えるでしょう。 大学の学部や専攻、あるいは個人が持つ専門性に関わりなく、考える力が強い人であれば、これから社会がどのように変わろうとも恐いものはありません。AIやロボ ットとの競争に総合的に負けることはないので、世界中の企業・団体から引く手あまたの存在になるでしょう。また、どのようなスキルや専門性を身に付けるにしても、 考える力はその土台となる基本的な能力でもあるので、その能力が廃れることは絶対にないというわけです。

    考える力=思考力を鍛える方法は、ひとつしかありません。日頃から何でも自分の頭で考えるようにすることです。それでは効率が悪いという批判があるかもしれませんが、とにかく自分の頭のなかで腑に落ちるまで考えることが重要な訓練になるので す。そのような訓練を1年続けることができれば、きっと自分の頭のなかで何かが変 わっているという感覚を持つようになると思います。3年間続けることができれば、 自分の頭のなかで思考の枠組みが以前と変わっていることをはっきりと自覚できるよ うになると思います。

    宮坂会長も私の考えに賛意を示してくれたものの、状況的には難しいというニュアンスの話をされていました。宮坂会長自身も登山が趣味であり、自然との触れ合いが感性を豊かにすることを認識しているため、社員には新幹線手当を支給するなどして地方に住むことをすすめていたということです。私はヤフーが成長すると同時に社会に貢献できる企業になるためには、都心の千代田区(紀尾井町)に6500人の社員を抱えるのではなく、都心から電車あるいは新幹線で1〜2時間で行ける地方に本社を構えることが最善の選択肢だと今でも考えています。

    これまで再三指摘しているように、私は電車内の光景を見るたびに、日本人として強い危機感を抱いています。それは、この光景が日本人にとって絶対的な読書量が不足していることを象徴しているに他ならないからです。 考える力=思考力がすぐれている人は、たいていの場合、その読書量が平均的な人と比べて圧倒的に多いという事実があります。アメリカは日本より社会にITが広く 行き渡っているのに、マサチューセッツ工科大学やスタンフォード大学などの卒業生の考える力が強いのは、日本の大学生から見れば尋常でないほど在学時に本を読んでいるうえに、卒業後も人生にとって読書がいかに大事かを理解していることに起因しています。

    「読書の量に比例して、その人の知識力や考える力が決まる」 「読書の範囲に比例して、その人の視野の広さや思考の幅が決まる」 これらの定義づけに異論を差し挟む方はあまりいないでしょう。読書の量が多けれ ば多いほど、知識力は豊かになり、考える力は深まります。読書のジャンルが広けれ ば広いほど、多角的な物事の見方ができるようになり、文系と理系の両方の考え方もできるようになります。要するに、考える力を構成する重要な要素である「読解力」や「論理力」を鍛えるには、読書がもっとも手っ取り早い方法であるというわけです。

    考える力=思考力が強い人の特徴というのは、ごく自然に読書が習慣になっているということです。実質的には「読書すること」は「考えること」と同じ行いになるの で、考える力が強い人は考えることが習慣になっている人と断言しても差し支えない でしょう。逆説的な言い方をすれば、日頃から読書を通して考える習慣を身に付けな ければ、考える力がすぐれた貴重な人材になることはできないと言い切っても過言で はありません。

    マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏は世界有数の大富豪として有名です が、彼は就寝前の1時間を読書の時間にして、その時間帯だけで年間50冊以上の本を 読むということです。そのうえ彼は、1年に数回の頻度で「考える週」と名付けた休暇をとって、食事と睡眠をとる時間以外は、すべて読書と考えることに時間を使って いるというのです。彼の独特な行動は、いかに読書や考えることが人生にとって大事 かを教えてくれているような気がします。

    私がここでいちばん言いたいのは、とにもかくにも、幅広いジャンルの本をできるだけたくさん読んでほしいということです。人文科学系の本であれば哲学、歴史学、 宗教学、心理学、文化人類学など、社会科学系の本であれば法学、政治学、経済学、 経営学、社会学など、自然科学系の本であれば物理学、化学、生物学、数学、統計学など、さらにはビジネスに関するノンフィクションなど、可能な限り幅広いジャンルの本を読んだほうが好ましいでしょう。

    読書をする時に注意するべきは、その本に書かれている知識を覚えるというよりは、その本の知識を体系的に理解すると同時に、「なぜそうなるのか」を自分の頭でしっかりと考えて腹落ちするまで理解を深めるということです。知識を暗記しようという意識を捨て去り、考えるための基礎トレーニングの場として捉える必要があるのです。知識を体系的に理解できれば、覚えようという意識がなくとも紐づけられた知識が記憶に残りやすくなりますし、十分に納得できるまで考えることで、タフな考える力が鍛えられるようになるわけです。

    もちろん、私が言う「経験」とは単なる経験ではなくて、「いかに考える経験をしてきたか」「経験したあとでいかに考えてきたか」ということです。このように考えると、経験知の領域が広い「直感」のほうが「ひらめき」よりもすぐれていると考えるのが自然でしょう。 これも先述した池谷教授の講演会で聞いた例なのですが、眼力の鋭い骨董品店の主人が持ち込まれた壺を鑑定する時は、その壺を見た瞬間に「これは本物だ」「これは 偽物だ」といったふうに見分けると同時に、本物である場合は「どれくらいの芸術的価値があるのか」も見分けることができるといいます。やはり、瞬間的にそういうことができるのは、長い年月をかけて真摯に鑑定を行ってきた成果として「直感」が磨かれているからだと思うのです。

    これも先述した池谷教授の講演会で聞いた例なのですが、眼力の鋭い骨董品店の主人が持ち込まれた壺を鑑定する時は、その壺を見た瞬間に「これは本物だ」「これは偽物だ」といったふうに見分けると同時に、本物である場合は「どれくらいの芸術的価値があるのか」も見分けることができるといいます。やはり、瞬間的にそういうことができるのは、長い年月をかけて真摯に鑑定を行ってきた成果として「直感」が磨かれているからだと思うのです。 もっと身近な例では、テストの答案で迷いがある時には、初めに書いた答えのほうが正しい確率が高いということがあります。

    しかしながら私は、若いうちから考える癖をつけて経験知を積み増すことによって、30代や40代であっても、直感がいかんなく発揮できる脳をつくりあげることができると確信しています。そして、経験知を積み増すのに手っ取り早い方法が、本章で申し上げた「本を読む→考える」「試行錯誤する→考える」といった思考の繰り返しであるというわけです。

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    2023年10月24日
  • 定年消滅時代をどう生きるか

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    ■大量消費社会は今や終焉に向かい、今後は少量多品種生産に向かいつつある。人々の多様化する価値観に合わせながら矢継ぎ早に新しい商品やサービスを生み出していかなければならない昨今、同じ会社内で同じように育てられ同じ知識と経験しか持たない会社員などほとんど役にたたない。
    ■るーるどおりに働いている仕事のおよそ半分はなくなる。
    ■新卒社員をはじめ若い世代が心掛けるべきは転職社会に身を置いていることを自覚して、一つの会社内のみで通用するスキルではなく社外でも評価されるスキルを身につけること。
    ■雇用は中途採用が標準になる背景
    ①世界でビジネスモデルの変化が目まぐるしい中、新卒の社員を時間をかけて育てていくのは難しい
    ⓶若手を育てるよりも優秀な人材を転職市場から採用した方がコストがかからない
    ③求められる職務に応じてふさわしい人材を充てる「適所適材」という考え方ら主流になる
    ④硬直した人事制度や企業風土を変えるために外部から多様な人材を取り入れる必要がある

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    2020年05月23日
  • AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか

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    非常に分かりやすく、確かにと思う部分は多かった。
    実際はどのようになるのかは分からないが、人口減は確実。AIでの業務が、増えると雇用は減る。
    生きにくい世の中は変わらないのか?とか考えながら読んでたら、あっという間に読んでしまった。

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    2020年03月01日
  • AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか

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    色々と考えさせられました。政治家がいかに選挙のことしか考えてないか、わかってはいたけど、再確認できた。数字をもって解説しているのでわかりやすいです。政体循環史観のとおりかなと。政治制度は循環して推移する、今の世の流れは民主主義の崩壊とともに、強いリーダーシップというか無責任な公約を掲げて支持を得る王政のような雰囲気を感じる。そして、無責任な公約のため強硬手段や、公約の不履行によるさらなる不満を抱えるという悪循環に陥るのかなと。いずれにしても、時代の過渡期。日本の将来はこのままでは明るくないなと再実感。

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    2019年03月31日
  • 日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業

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    世界を視野に経済を説明する、グローバル時代のエコノミスト ようやく巡り会えた
    異常な金融緩和が世界経済を好況にしているが、積み上がる債務は持続可能ではない現実
    世界経済は、米国の消費拡大、それはローン急増による クルマ・クレジット・学生
    中国の対米輸出拡大 世界からの輸入拡大 日本もこの恩恵
    米国経済好転のツィンクル効果が実現している

    問題は米国経済・中国経済の拡大が持続可能なのかどうか 
    中国経済は巨額な民間債務の処理ができるかどうか、90年代の日本のようなへまはしない
    日本経済も巨額な公的債務問題は大きくのしかかる 若者を萎縮させる最大の課題

    1.世界金融危機の再来
    積み上がる金融債務は持続不可能 しかし専門家はそれを指摘しない
    リーマンを上回る家計債務
    人々の実質賃金を引き下げたアベノミクス

    2.人口減少問題の先送り 出生率 1.26(05年) 1.44(16年)
    cf 結婚率50%では、子ども4人産まなければ
    生産年齢人口 95年8,700万人 15年7,600万人 Δ1,100万人

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    2018年11月10日
  • AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか

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    日本の少子高齢化に対する一つの解決策を具体的、わかりやすく解説しているわかりやすい本である。
    今後人は、創造性、コミュニケーション能力、共感力を高めていく必要がある。

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    2018年10月27日
  • 日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業

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     特に印象に残ったのは、将来的にはAI+ロボット化の進展により、医者さえも淘汰の対象になるという点。第四次産業革命がそれ以前の技術革命とは異なり、労働者を必要としないという事は、ほかの文献でも見聞きしていた。しかし、医者まで淘汰されるとは、盲点だった。
     人が人(生身の労働者)を必要としない、そんな時代が益々進んでいく。

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    2018年10月13日
  • 未来予測の超プロが教える本質を見極める勉強法

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    自分の読書の範囲が本当に狭い。95%が技術書。残りの5%は話題になった本。
    技術書も範囲が狭い。フロントエンドとサーバー関連の本だけ。
    これから、いろいろなジャンルの本と新聞をたくさん読んでインプットする情報量を増やしたいと思う。
    それに加えて、インプットした情報の背景、影響、結びつきを考えて、分析して、自分なりの結論を出したり、新しいアディアや改善策を考えたり、いろんな人と意見交換を通じて、アウトプット量も増やしたい。
    これを根気強く繰り返せば、インプットとアウトプットの質が徐々に良くなるはず。つまり、視野が広くなって、物事の本質を見極めるための洞察力が鍛えられる。

    TOEICのスコアが900点ぐらいにまで上がったし、少し話せるようにもなったけど、本質的なことを見極められる力とそれを伝える力があれば、日本語しかできなくてもなんとかなるかもね。
    でも、グローバル化が更に進んで英語と接する機会がますます増えれば通訳のコストが大きな負担になるのかもしれない。
    そうなると自らの力でコミュニケーションできたほうが低コストで効率的な気がする。
    だから、引き続き、少しずつでもいいから英語でのコミュニケーション能力を鍛えていきたいと思う。
    ただし、本質的なことを見極める力を養えるのが再優先だな。これがないと、日本で日本人が相手だったとしても、ただのロボット型の人材になって、いずれ捨てられてしまう。

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    2016年04月17日
  • 石油とマネーの新・世界覇権図

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    中国とアメリカと中東の国際関係と経済について、わかりやすく解説している。
    イスラム教のシーア派とスンニ派との関係については、紀元前からの歴史を紐解いて教えてくれる。
    語り口もクールでニュートラル。

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    2015年09月13日
  • シェール革命後の世界勢力図

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    前半でのエネルギーコスト低下によるアメリカ経済の優位性から、中盤ではデフレでも成長できるという主張にはいるが、世に蔓延るデフレ=悪という風潮への攻撃に妙に熱が入っているように思える。
    それはそれとして、内容は非常に論理的であり、まさしく筆者の見通すとおりに世の中が動いて行きそうな気もするが、この本で触れられていないファクターもある。例えば、エネルギーコスト低下で損をするプレイヤーがいて彼らが政策に大きな影響を持つことと、エネルギーコスト低下によって環境破壊に拍車がかかる可能性など。これらがどのように今後の展開に影響してくるのか、見極めたいと思った。

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    2015年07月25日
  • 2025年の世界予測

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    これまで持っていた視点とは違う角度から今後の世界を予測しているようで、面白かったです。
    話はわかりやすく、たいへん納得できました。
    シェール革命が引き金となり、日本経済は再度復活できそうな気がしてきました。もちろん、社会保障制度や定年延長など行政がちゃんと危機感を持って動いてくれる事が前提ですが。
    この話を信じて、積極的に明るく暮らしていきたいものです。

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    2014年09月17日
  • 2025年の世界予測

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    現在は自動車部品関連、以前は石油会社に勤務していたこともあり、将来の自動車やエネルギーについて興味があります。

    現在アメリカで進行中の「シェールガス革命」や、日本で実用化にむけた「メタンハイドレード」について、私はこの本の著者である中原氏と長谷川氏から多くの情報を得ています。

    今回の本で両氏の完全な差異が見られたのは、メタンハイドレードの将来性に関する見解でした。長谷川氏は2018年より実用化が早まるとする一方で、中原氏は現在の技術では無理だろうとしています。

    その根拠は、ハイドレードを採取する際に同時に吸い込んでしまう「砂」を処理できないと、かなり現場の取材をしたからわかるような内容もあったように思います。

    勿論共通点もあり、車については、中期的にはハイブリッド車が栄えて、その後を引き継ぐのは、今まで言われていたような電気自動車ではなく、水素燃料自動車のようですね。つい最近までは1台1億円といわれていましたが、来年末(2015.12)にはトヨタから燃料電池車が500万円程度で発売されるようです。

    電気自動車と異なり燃料の水素は、既存の石油メーカが供給でき、いまの位置づけを持続できるのも電気自動車と異なった魅力のようです。

    この本は、2025年の日本も含めた世界がどのようなっているかを予測したものです。この頃私は60歳を超えていますが、中原氏によれば、定年も年金受給開始も延ばすべきで、私も働き続ける必要がありそうです。

    自分の両親とは異なった生き方をする必要のある環境のなかで、自分の将来像をイメージしつつ楽しんで人生を送ることが出来るように、これからも読書を楽しみたいと実感できた本でした。

    最も印象的なフレーズがこの本の最後にありました、読書を通じて、いろいろなジャンルの知識を知っておくことが、グローバル社会を勝ち抜くための武器になる(p246)です。読書ってイイですね。

    以下は気になったポイントです。

    ・歴史を振り返ると、デフレになるか、インフレになるかは、エネルギー価格に大きく左右される(まえがきp7)

    ・上位10%の富裕層が占める国民所得の割合は、日本は40%、イギリス39%、フランス33%、アメリカ48%、1%の場合は、米:19、英:12、日本は9%、仏:8%となる(p3)

    ・古代ローマ帝国の衰退の一途となった理由として、奴隷の供給が頭打ちになった。現在も安い人件費を提供してくれる人たちが必要(p10)

    ・これからの世界の潮流、1)先進国で中間層が減少、新興国の富裕層が増加、2)先進国内で格差拡大、新興国でも同様、3)これまでの高成長はない(p15)

    ・日本ではエネルギー価格の上昇分を製品価格に転嫁せず、従業員の賃金を抑えることで価格をあげずにきた(p19)

    ・IEAは、2015年までにアメリカは天然ガス・原油の両方で世界一の産出国になると修正した(p21)

    ・アメリカ国内のシェールオイル埋蔵量は2011年に320億バレルと発表したが、2012年には580億バレルと修正。世界全体では3450億バレル、これからも上方修正されるだろう(p22)

    ・現代生活に欠かすことの出来ないエチレンは、従来の10分の1程度の価格で、数年後にはアメリカ南部の工場で大量生産される。石油化学工業は、ガス化学工業に変わりつつある(p27)

    ・カタール産のガスが、アメリカが輸入しなくなったので欧州へ向かった、それまで支配していたロシアは、カタール産にシェアを失ったので、アジアに販路を求めざるを得なくなった(p33)

    ・アメリカはピーク時には国内消費量の67%を中東からの輸入に頼っていたが、2012年には47%と減った(p34)

    ・原油価格が下がると、食糧価格もそれに反映して安くなる、大型機械の燃料費が下がるので、するとそれを飼料とする、牛・豚・鶏などの飼育コストもさがり、食肉
    ・卵も安くなる(p36)

    ・良いデフレは、物価下落率が所得下落率よりも大きい、悪いインフレは、物価上昇率が所得上昇率よりも大きい(p43)

    ・過去のイギリスで起きた産業革命と、現在のアメリカのシェール革命は、技術革新で産業構造をかえる・エネルギー革命によりデフレになっていく点でも、同じような経路をたどるだろう(p52)

    ・OPECは2035年の原油価格が1バレル160ドルになると予測しているが、OPECの国内事情を反映した願望にすぎない。サウジアラビアでさえ、財政上の損益分岐点となる原油価格は、アラブの春以降は、1バレル=90-100ドル(p61)

    ・カナダのブリティッシュコロンビア州にて、複数の日本企業がLNGの輸出計画を進めている、年間800万トン(一般家庭2560万世帯の年間消費量)、出光がアルカダスと進めているのが輸出第一号(p64)

    ・2017年からのアメリカシェールガス輸出は、大阪ガス・中部電力が440万トン、東芝は220万トン(テキサス)、住友商事と東京ガスはシェールガス液化・販売する出資会社設立、住友商事は80万トン(デラウェア州)、三菱商事と三井物産はルイジアナ州で液化事業を承認(p65)

    ・燃料電池車は、発電効率がよく騒音、振動がない。水素充填はガソリン給油と同じく数分、航続距離もガソリン車なみ(p81)

    ・日本政府は水素スタンド建設に補助金を出すことを決定、2015年度の100箇所を皮切りに、2025年には1000箇所、現在のガソリンスタンドは3.77万箇所、電気充填スタンドは7400箇所(急速充電:1300)(p82)

    ・千代田化工は、ガスに含まれる水素をトルエンに溶かし、それを輸送し専用設備で水素だけを取り出す、類の無い技術を持っている(p85)

    ・日本と欧州は水素の普及に舵を切る、アメリカは安い天然ガスがあるので、水素よりもガスが圧倒的に普及するだろう(p94)

    ・メタンハイドレートを吸い上げるときに周りの砂も一緒に吸い込んでしまい、その砂がパイプに詰まって吸引力が低下したので生産を中断せざるを得なかった(p97)

    ・南鳥島での高濃度レアアースは中国の鉱山の30倍であり、30倍のコストがかかっても採算とれる(p98)

    ・スマートフォンは、パソコン・デジカメ・音楽プレーヤの役割を備えているので、各々の市場がスマートフォンに食われてしまった(p114)

    ・ソフトバンクが電力小売で有利なのは、料金請求システムのインフレがあること(p120)

    ・中国の2001年の平均年収は1.08万元だったが、2013年には5.1万元(上海では7.2万元:120万円程度)、12年で4.8倍、年率換算14%(p130)

    ・海外移転する時代は終わりを迎えつつある、1)中国都市部の人件費上昇し、2025年の北海道・東北・九州などの人件費はあまりかわらない、2)シェールガスなどのエネルギー革命、発送電分離により電気料金安くなる、3)法人税引き下げ余地ある(p148)

    ・JXは、自社生産している水素をトルエンに溶かして、常温常圧のままトレーラーで運ぶ技術を開発している。これだと高圧の圧縮水素を運ぶ専用トレーラ不要、ガソリン用トレーラがそのまま使用可能、液体のまま貯蔵するので爆発しない(p155)

    ・燃料電池車の国際的な安全基準は、日本案が採用されることになっているので、日本メーカは国内仕様のままで海外販売可能(p170)
    ・2025年の自動車は、日本と欧州ではハイブリッド、燃料電池車が売れ始める、アメリカでは天然ガス車、新興国では燃費のよいガソリン車が中心で、富裕層ではハイブリット車も売れていく(p173)
    ・日本国内にとどまって勝ち組になれるのは、自動車およびその関連、環境技術、ロボット、負け組になるのは、家電と化学(p182)
    ・国民年金、厚生年金の利回りの設定が「4.1%」としている、直近7年間は1.44%である。また、物価上昇率:1.0%、賃金上昇率:2.5%という前提も現実的ではない(p208)

    ・日本に残された現実的な選択肢は、1)社会保障現状維持で、消費税40%、2)社会保障3割削減、消費税30%、3)退職年齢を75歳、消費税20%(p213)

    ・国民皆年金ができたのは1961年、当時の平均寿命は68歳、支給開始年齢が60歳、8年間の年金がもらえる計算、現在もそのようにすると、支給開始年齢は76歳となる(p214)

    ・欧州年金制度は、持続性では日本よりまともだったが、欧州危機をきかっけに支給開始年齢が引き上げられた(p216)

    ・ビジネスの基本は、そこで商売する国の言語を使うこと。中途半端な英語の勉強よりは、その時間を、様々な国の文化や価値観、とくに歴史と宗教の勉強にあてるべき(p235,238)

    ・海外留学をするにしても、その国の歴史、宗教、文化、価値観、ライフスタイルを学ばなければ意味が無い(p243)

    ・読書を通じて、いろいろなジャンルの知識を知っておくことが、グローバル社会を勝ち抜くための武器になる(p246)

    2014年8月3日作成

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    2014年08月03日
  • インフレどころか世界はこれからデフレで蘇る

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    悪いインフレよりも悪いデフレの方がまだまし、また、さまざまな理由によりこれから世界はデフレに向かう、そのほうがいいという論。インフレの方が怖く、デフレはまだましと言うのはその通りだと思う。

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    2014年04月11日
  • シェール革命後の世界勢力図

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    シェール革命だけでなく、2013年のキートピックである、米国の経済回復、中国の金融危機、アベノミクスの先行き動向を、データを使って丁寧に解説した良本。死後になりつつあるBRICs経済がシェール革命によってどう影響を与えるかもまとめており、今後の経済、政治全体を俯瞰するのにとても役立つ。

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    2013年06月30日
  • これから世界で起こること 正しく時代を読むためのヒント

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    ・バタフライ効果
    どこかで蝶がはばたくと、どこかの国のぞうが倒れる。みたいな話。

    ウオールストリート経済とメインストリート経済。経済の中核を担っているのは、中小企業。なぜなら、中小企業が雇用の大半を担っているから。経済の実情をみるには、中小企業を見なければならない。
    シェールガス。今後のアメリカは石油社会からガス社会へシフトする?
    EU本来の目的はWW2以降の平和維持。欧州の歴史は争いの歴史。その長く深い歴史は、EUを継続に導く?ドイツが牽引しているが、そのドイツがWW2の敗戦国でありところに、歴史の奥深さと、単純に面白さを感じた。
    資本主義の本質。
    日本人の「足るを知る」という美徳は欧米にはない。金融資本主義はまさにその対局にある。江戸時代の「宵越しの銭は持たねえ」という考え方。
    なぜ、経済成長が必要なの?
    「国や企業が銀行から借り入れた借金の利子を返済しなければならないから。」
    成長をしない限りは、原資を取り崩して利払いに充てなくてはならなくなるため、絶えず成長が求められてしまう。
    アメリカが実態経済から1995年ごろに金融経済にシフトしたその理由。それは、メードインUSAの国際競争力が、低下したため、労働の耐火として報酬を得る、実態経済だけでは国が豊かになれない現実があったから。実体経済により個人資産を積み上げた日本は、リーマンショック後も個人資産があまりへらなかったのはそのため。
    資本主義の限界。
    新興国の賃金上昇→より低賃金の国へ→もう多くない進出先。
    日本企業も、韓国→中国→東南アジアと、シフトする。これは、古代ローマの奴隷制度の限界と似ている。
    資本主義の限界があるところには、デフレあり。低賃金による生産が難しくなれば、薄利多売になることが自然の流れ。

    正しく時代を読むためのヒント、という副題は正解。
    資本主義社会とはなんぞや、を読むための良本。

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    2013年02月25日
  • 2013年大暴落後の日本経済

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    なんとなくもう少しで、円安に振れる日本国債が暴落はしそうという素人の持論を的確に且つわかりやすく説明してもらった感じ。

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    2012年06月20日
  • 定年消滅時代をどう生きるか

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    日本における過去、現在、未来の様相を整理しつつ、それが現在の企業にどう顕在化して問題が起きているかがまとまっています。
    その上で、私たちが必要とされるスキルや生き方のヒントを与えてくれます。

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    2023年08月04日
  • 定年消滅時代をどう生きるか

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    日本から定年が消滅する。他国に比べて平均寿命が高いのに、年金受給は他国よりも早いため、それだけ国の負担になっている。さらには働く世代も減少傾向にあるため、どう考えても高齢者に働いてもらう+年金受給年の引き上げがないと日本は潰れてしまう。
    では高齢者が働く場を得るためには、自身が希少な存在でないといけない。それはなにもトップレベルの知識や技術を持てということではなく、複数のスキルを保持することで掛け算方式で希少な存在になり得るのである。
    また、今後若年層もスキルがないと仕事がないということが十二分に考えられるため、思考力が極めて重要になってくる。しかしそれはITの進化の代償に失われているとされる。それをつけるのに手っ取り早いのが読書であり、さまざまなジャンルを読むことで思考の視点を増やすことができる。ITが進化していくこの時代で直感を育むためにも本を読め。

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    2022年04月03日