三木笙子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホームズ&ワトソンものは少なからず読んできたつもりですが、これは新しい!
「思わせぶりイヤミホームズ」「読者以下の推理力しかない卑屈ワトソン」の定型を覆す、「腰の低いホームズ」と「上から目線な美男絵師ワトソン」です(笑)。
いやー、ビックリしました( ^ ^ )この部分は、ミステリスキーなら楽しめるカタストロフィではないでしょうか(笑)。何が面白いって、ワトソンに役を譲りたがるホームズのヘタレっぷりや、自分の画力と美貌を武器に事件にズカズカ口を出すワトソンの強かさですよ(笑)。
誰も死なない謎解きものと言えば最近は「日常の謎」ものが人気ですが、今作は失踪・盗難・密室からの消失ときて、極め付けは怪盗と予告状! これは日常の謎ではないよね~(笑)。
ガチガチな様式美に拘りすぎて人間描写に違和感があるミステリや、キャラ小説が書きたかったのかと訝りたくなるような謎解きは「ついで」扱いのミステリが多い中、これは読み物として純粋に面白いです。キャラクタが強いのに、うるさくない。その上、謎も魅力的。
時代設定を「明治」にしながら時代考証や当時の生活感を書き込みすぎず、読者の想像に世界観の構築を概ね委ねる書き方も好印象です。
この作家が本格物を書いたら面白いだろうな~と期待しつつ、でもデビュー作がこれってことは、今後もこの系統で書いていくんだろうな~と予想。いや、読むけどね!笑
○点灯人…コンクールで多額の賞金を手に入れた少年が失踪した。彼は「金は全て使った」と言い残して姿をくらませたが、果たしてそんな大金を何につぎ込んだのか?
○真珠生成…宝石商から盗み出された真珠の粒の一つが、芸者の金魚鉢から不意に発見された。自分も発見者になって懸賞金を手に入れようと、街はにわかに金魚鉢ブームとなるが…。
○人魚は空に還る…見世物小屋で人気を博した人魚が、さる夫人に買い求められることになった。人魚の最後の希望は観覧車に乗ること。ところが、客車が頂上に着いた途端、乗り合わせた男の悲痛な叫び声が上がり、不思議な泡が下界へと降り注ぎ、戻ってきた客車の中からは人魚の姿はかき消えていた(意外なゲストも登場)
○怪盗ロータス…怪盗を名乗る泥棒が人々を熱狂させていた頃、ある成金のもとに怪盗からの犯罪予告が届けられた。それまでと手法を変えてきた彼の真意は? -
Posted by ブクログ
影には人の心が映る。(p.242)
【花竜:はなりょう】芸者。三味線の名手。相談されやすいタイプ。特に借金はなく自由な立場。長澤塾に通っている。レギュラーになってほしいキャラ。【梨木桃介】高広の暮らす下宿〈静修館〉の大家。高広と同年輩で家事のスペシャリスト。主役を張れるキャラ。【松平顕昌】子爵。妹の雛は実兄(顕昌にとっては異母兄)の顕芳が島流しにあっていると言う。【仁井田】大和製糖社長。演劇狂い。【ワヤン】爪哇の影絵芝居。【安西】検事。【ロータス】怪盗。【小暮】東京美術学校助教授。【北林】東京美術学校教授。
【感想】今回はしみじみしたキャラが多い。
【びいどろ池の月】御茶屋〈びいどろ〉に行くと試験に受かると言う噂に芸者花竜(はなりょう)が挑む。
【恐怖の下宿屋】高広が暮らす下宿屋〈静修館〉の噂。
【永遠の休暇】兄が島流しされていると令嬢が言う。
【妙なる調べ奏でよ】礼があやしげな料理屋に出入りしているとの噂。
【人形遣いの影盗み】田無夫人は不思議な老人に影を盗まれたと言う。そこに怪盗ロータスが絡んでくるが今回のターゲットは何か? 省吾はまだ蓮の仲間ではないらしい。光があって影があるとよく言われるけど、実際のところ宇宙においては影がデフォルトで少しの光があるだけなんやけどなあ…
【美術祭異聞】東京美術学校のイベント、「美術祭」で卒業制作作品を展示する予定の第六講義室を使うなという脅迫状。
■簡単な単語集(スピンオフ含む)
【アーリントン卿】幕末の日本で開国のために奔走し攘夷派に生命を狙われていた英国人。今は貴族で数十年ぶりに日本に招かれた。
【愛川】静修館に現れた腹を空かせて人相の悪い男。下宿したいらしい。
【天の河】新橋にある料理屋。基博が若い頃からの馴染み。女将は業界の重鎮でなんか組合の理事らしい。
【鮎川】日本橋の化粧品店「あゆかわ」店主。東の横綱と呼ばれる。化粧品自体には興味がなく稼ぐことに専念している。広告のため田代伯爵家の令嬢姉妹に目をつけ、恩を売りたいと考えている。
【有村礼:ありむら・れい】→礼
【安西】検事。仙人のような男だと里見基博は言う。後に…
【市村】東京美術学校の教師。白髭。
【兎屋】高広の馴染の質屋。
【エレン・バレット】唐沢幸生の父の母方の従姉妹。幸生に会いに来た。
【大黒重治】いけ好かない成金男。怪盗ロータスに持っている絵を狙われている。主に印象派のコレクションらしい。
【小川健作】作家。後の小川未明。まじめな青年。
【唐沢幸生:からさわゆきお】森恵と東京美術学校彫刻科で共に学ぶ。父が英国人で目が灰青色で肌は石膏のように白い。生まれも育ちも下谷。天才と呼ばれる恵から見ても腕が良い。義父は陶工の唐沢清山。
【川辺豊吉】「風呂」の扱いでは名人。影絵好き。
【花遊鞠子:かゆうまりこ】ゴージャスで傍若無人な美女。どうやら礼や高広の母親くらいの年齢らしい。
【北林】東京美術学校で西洋美術史を教えている教授。礼と親しい。互いの父親が友人同士だったらしい。礼をして「変わり者」と言わしめる。口が悪い。
【キヘイ】幕末の頃アーリントン卿と知り合った人形師。生人形を作る。
【金太】原口に雇われていた腕のいい御者。中嶋回漕店勤務。
【粂男】西福寺の寺男だった。故人。蓮と仲良くなって死んだら葛籠に収めている銅板を譲ってくれると言った。
【倉敷】帝国ホテルの支配人。
【けい】霊媒。原口とともに帝国ホテルに来た。蓮は一目見て「ファム・ファタル」とつぶやいた。
【圭子】〈長澤塾〉で花竜の友人になった。長野の造り酒屋の生まれらしい。後継ぎである兄の生活を助けるために一緒に上京したのだとか。
【現実】《こうあってほしいという[幻想]を、「演じ手」と「観客」が共有したとき、あり得ない夢も現実になる。》怪盗ロータス綺譚p.59
【ここだけの話】基博《よし乃に言わせると「ここだけの話」はあっという間に広まるのだそうだ。特に女性の間においては。》人形遣いの影盗みp.235。だが、基博と高広には理解できない。
【後藤】田代伯爵家の家令。
【近藤】大和製糖の秘書室長。
【嵯峨晴正】画家。嵯峨孝徳子爵の御曹司にして日本西洋画壇の巨匠。礼でも頼みごとには嫌とは言えない。
【相模清右衛門】海産物を扱い大きくなった相模家の養子で、現在は家督を息子に譲ったご隠居。よし乃が世話をしていた。孫娘は敏子。
【雑誌縦覧所】内外の雑誌を読むことができる場所。利用料は高いが洒落た内装で落ち着いたサロンのような雰囲気。
【聡子】よし乃の娘。高広が逆らえない相手。
【恵:さとし】→森恵
【里見高広:さとみたかひろ】→高広
【里見基博:さとみもとひろ】司法大臣。高広の義父で後を継いでもらいたがっている。実子は家を継ぎたくないらしい。妻はよし乃で義父ともども高広に優しく接してくれた。高広が逆らえない相手。
【佐野徹平:さのてっぺい】喜楽通信記者。関西弁でキツネ顔の図々しい男だが記者としての嗅覚は一流。
【三星楼】料理屋。怪しい噂がいっぱい。最近礼が出入りしているという。
【省吾】安西省吾。今は風見省吾という偽名で通している。蓮の友人。元東京地方裁判所検事局の検事。
【至楽社】雑誌出版社。出してる雑誌は『帝都マガジン』のみ。編集長の田所と、社員は高広のみ。礼が表紙を描くようになってから売り上げが増えた。
【スミス牧師】ジェームズ・スミス。メソジスト教会の大立者。高広がときどき講師を務めるオンボロ英語学校も経営している。いたずら好き。
【静修館】高広のいる下宿。梨木桃介が大家。《窃盗を生業とする業界じゃ「京橋の静修館という下宿屋には近付くな。どういうわけか自首したくなる」って噂が流れてるそうだよ》p.92。
【高階】横浜正金銀行の頭取。達磨のような感じ。
【竹倉兼安】著名な銀行家。いくつもの銀行にかかわっている。「上品の権化」の異名を持つ。
【高田芳子】長澤塾出身で今は電話交換手。
【高広:たかひろ】里見高広。主人公のひとり。至楽社編集者。純朴な正義感と言える。いくつかの事件を解決したことがあるらしい。里見基博によると高広に隠し事はできないそうだ。なんとか突き止めてしまう。でも本人は探偵能力に自身がないのに事件を解決させようとする礼にいつも閉口させられている。ものごとの本質を摑むのがうまいのではなかろうかと思われる。剣の腕が立つ。
【竹下】桃介の客。丸顔。数字が書かれている書類を前にしていたので礼は保険か貯金の勧誘かと考えた。
【田代伯爵家】奔放な姉妹が有名。
【田所】至楽社編集長。高広の上司。海坊主と呼ばれる。食わせ物だが編集方針には歪みがない。なんでも知っておりなんでも記憶している。「黒革の強迫手帳」に各界名士の弱みがぎっしり詰まっており折に触れて取材に利用する。
【田無早苗】政友会の実力者田無和盛の妻。影が盗まれたと言う。彼女に話したら千人に話したも同じというタイプ。
【ダラン】爪哇(ジャワ)影絵の人形遣いのこと。呪い師でもあり影を抜き取った相手を殺す。
【鶴亀】駄菓子屋。全部一等の当てむきが出た。店主は文雄。
【帝国ホテル】日本初のグランドホテル。
【帝都マガジン】至楽社の発行している雑誌。記事は硬軟取り揃えているが下品にはしない。
【テイラー】米国の大富豪。日本贔屓。
【桃介:とうすけ】梨木桃介。高広の下宿の大家さん。ご近所の名物男。高広と同年輩。家事のスペシャリスト。料理は絶品。自家菜園も彼が手をかけると素晴らしいものになる。緑の手。《桃介さんは、できただけのことを認めてくれる。》p.90
【兎川博一:とがわひろかず】高広の馴染の質屋「兎屋」を父親とともに切り盛りしている。記憶力がよく、「帳簿いらずの兎川」と呼ばれている。
【長澤塾】花竜や圭子が通っている。
【中根秀真:なかねほづま】長州出身のエリート。里見基博の友人。若い頃の基博に下宿先の村上医院を紹介してくれたり翻訳の仕事を回してくれたりした。
【梨木桃介】→桃介(とうすけ)
【仁井田慶富:にいだよしとみ】大和製糖の2代目で創業者の息子のようだ。芝居狂いでプライベートシアター建設中。
【原口勝正】良正の兄。大富豪。
【原口良正:はらぐちよしまさ】勝正の弟。テイラーのパーティーに招待されていたお坊ちゃん。
【白菜】この時代、まだ珍しい野菜だった。中国原産らしい。
【花竜:はなりょう】芸者。本名は和子。清元の三味線の名手。いろいろ相談されやすいタイプのようで「新橋若手芸者の煩悶引受所」と呼ばれている。父親の勇吉は桁外れのお人好しで溺れたどこかの子供を助けようとして死んだ。母のとよは苦労して花竜を育ててきたので少しでも楽をさせたいと芸者になった。特に借金などはないのでその気になったらいつでもやめられる。
【びいどろ】御茶屋。店じゅうに硝子製品が散りばめられている。女将は小夜。最近女中の失踪事件が起きた。また、ここに来たら受験に合格できるという噂がある。
【文雄】駄菓子屋〈鶴亀〉店主。気のいい男で子どもたちに人気がある。病気で起きることが難しい兄がいる。
【風呂】幻燈機をいくつも使って絵が動くように見せるもの(「写し絵」というもの)らしい。
【松平顕昌】徳川家康の血脈らしい子爵。礼が絵を教えている妹の雛は、兄(顕昌の異母兄でもある顕芳)が顕昌によって島流しにあっていると言う。
【松の家】花竜が所属している。女将の篠は〈びいどろ〉の女将小夜と友人。
【三上】花竜にとってイヤな客。
【美妃翁】「美妃真珠」の大旦那。真珠の養殖を可能にした。《美しいものは美しいから価値があるのではないぞ。美しいものに接した人間が、勇気づけられ、正しい心を持てるから価値があるんじゃ。》p.99
【美奈子】〈びいどろ〉の女中。17歳。勤務して3年。失踪した。
【港吉左衛門】花竜の父親くらいの年齢だが若々しく見える。港商会社長。
【南金六町の先代】作れないものはないと言われた発明家。
【村田】大和製糖の爪哇(ジャワ)営業所社長。爪哇語に堪能。
【椋田】蓮と省吾の大家。
【村上和仁/むらかみ・かずひと】若い頃の里見基博の下宿先だった村上医院の若先生。
【基博:もとひろ】→里見基博
【森桜:もりさくら】尋常小学校四年生。勝ち気そうな少女。至楽社に人捜しの広告を出してくれと依頼してきた。
【森恵:もりさとし】桜の兄。府立第三中の生徒。広告図案で一等賞を取った。天才的な彫刻家。行方不明になっている。出来事の後、至楽社に出入りするようになった。後に東京美術学校彫刻科に入学する。
【柳田】里見基博の知人。《民間伝承やそれぞれの土地に根づいた生活様式や風俗に強い関心を持っている。》p.224。柳田國男のことかと思われる。続編とかあれば登場するかも?
【大和製糖】創業社長は仁井田。
【よし乃】相模清右衛門の面倒をみていた若い娘。後に里見基博の妻になる? 高広が逆らえない相手。
【ラクササ】ジャワの神の子。人を喰うが神から喰うことを許されているのは影を持たない人間のみ。
【礼】有村礼。帝都唯一とも言われる絵師。美人画が得意。表紙にできたら雑誌完売間違いなし。本人もとんでもない美貌の持ち主。自分が美しいこともわかっている。気難しく稿料も目の飛び出るような金額を要求する編集者泣かせだがなぜか至楽社にだけは安価で提供するのはシャーロック・ホームズのファンで『ストランドマガジン』に掲載された小説を高広が訳してくれるから。現在では互いに友人と言える仲となっている。とは言え惚れた弱みで高広が逆らえない相手。父は西洋画の菱川静画伯。
【蓮:れん】怪盗ロータスの正体。新進気鋭の怪盗。登場から一年足らず。主に美術品を狙い盗んだ金は庶民にばら撒く義賊らしい。もともと「睡蓮小僧」と呼ばれていたが気に入らず「怪盗ロテュス」と呼べと新聞に投書した。予告状も出した。当然ながらアルセーヌ・ルパンのファン。相棒は省吾。表向きは欧州帰りの手妻師。倉敷いわく「生まれながらの千両役者」。《魔術のトリックってね、本当にびっくりするくらい簡単なんです。でも、簡単であれば簡単であるほど、良いマジックなんですよ》怪盗ロータス綺譚p.28
【ロータス】→蓮
【ワヤン】田無早苗が出会った不思議な老人が発した言葉。どうやら爪哇(ジャワ)の伝統的な影絵芝居のことらしい。 -
Posted by ブクログ
(01)《ここはヴェネツィアですから》p.177。街が主人公なのかもしれない。でも、たとえば塩野七生さんで読んだようなヴェネツィアの雰囲気はあまり感じられず、言葉で説明されてるだけの感じがある。
(02)おそらく明治期。古水清人の夢。イタリアの人びとに愛され優秀だったが何も成し遂げられないうちに死んだ彼は、腕のいい料理人ルカに慕われ、幼馴染の誠次郎の憧れだった。
(03)贋金事件。金貨をバラ撒く怪人。現代(この時点)のカサノヴァ。望遠鏡を逆さに見たせいで消えた男。
■ヴェネツィアについての簡単な単語集
【ヴェネツィア】ジャンニいわく《キヨ先生は言うとったな。水は異なる世界へつながる道、ヴェネツィアの無数の運河と、そこを行き来しているゴンドラを見ていると、生きている者と死んだ者の境目が薄れていって、過去と今が混じり合っているように思えると》p.92。《元々が魔術的な街だが、夜のヴェネツィアはなおさら異界めいて見える。》p.122。《ヴェネツィアの邸では湿気を嫌って一階に住居部分がない。》p.130。《ここはヴェネツィアですから》p,177。《ヴェネツィアでは歩くことそのものが喜びだった。》p.188。
【ヴェネツィア人】宗教と商売を切離して考えるドライなところがある。
【エンリコ】小物鉄細工の工房の主。《古い物は古いまま残しておくんだ》p.22
【カサノヴァ】稀代の女たらし。醜聞も多い。脱獄不可能と言われていた「鉛の監獄」に囚われるも脱獄した。
【カバリーニ】ヴァレリオ・カバリーニ。日本名誉領事。著名な日本学者。
【カンティーナ】誠次郎の下宿先の店。ルカが料理人をしている。店主ジャンニの人柄や話のうまさとルカの料理の美味さで繁盛している。夜は酒場。
【ジジ】〈カンティーナ〉の客。野次馬気質。女好きでカサノヴァこそ理想の生き方。《恋人の数は男の勲章だぜ。》p.109
【ジュデッカ島】「スクード」という軍事工業会社など様々な工場が建てられている。この島の形はなんとなく日本列島に似ているような気がする。
【誠次郎】館下誠次郎。主人公。〈カンティーナ〉に下宿している。伊太利人が好きなので伊太利人が困っていたら助けようと心に決めており探偵役をするハメにおちいる。亡くなった古水清人の幼馴染。ヴェネツィアで日本語を教えている。そのかたわら美術学校に通う。
【バーカロ】日本なら「縄のれん」と言えるような酒場。〈カンティーナ〉はこのタイプ。
【パオロ】〈カンティーナ〉の常連。なにもかも丸くできている大福のような男。いかにもなヴェネツィア人。《そこはうまくやらなきゃ。世の中いろんな人がいるんだし、学者だって世渡りが大事だよ》p.168
【古水清人】誠次郎の幼馴染にして前任者。故人。非常に優秀で真摯だった。人柄もよくヴェネツィアの人びとに深く愛されていた。
【ルカ】誠次郎の下宿先の料理店〈カンティーナ〉の料理人をしている青年。誠次郎の相棒的存在になっている。古水清人を慕っていたので日本人に幻想を抱いており誠次郎にはガッカリ? 金髪碧眼。非常にまじめで堅物。