三木笙子のレビュー一覧

  • 怪盗ロータス綺譚 グランドホテルの黄金消失
    帝都探偵絵図シリーズのスピンオフ。

    本編の展開が衝撃だったので、その後の二人(というより安西さん)の様子が知れて良かった。
  • 招かれざる客~黒の大正花暦~
    水仙に菫、つゆ草に菊。
    馴染み深い花々の美しさ、事件の哀しさ、そして花守の底抜けの優しさが印象的な物語だった。
    歯医者ながら人間の悪意を養分にする寄生植物「異客」を枯らすのではなく解いてしまう器用な手を持つ。
    植物を愛しながらも枯らす手を持ってしまった白菊にとって、花守の手はまさしく救いの手だった。...続きを読む
  • 世界記憶コンクール
    シャーロック・ホームズが縁で知り合ったふたり、という前提を思い出させるような第2巻。
    1巻同様にふたりが中心となった日常の事件を解決していくのかと思いきや、1巻で登場した人物の視点で描かれる作品あり、時系列の異なる作品ありで動きがあって面白い。
    まだ親しくなる前のふたりも描かれるこの巻で、恵少年から...続きを読む
  • 人魚は空に還る
    知識と伝手とたゆまぬ情報収集と信頼を取り得る美貌と名声が揃ってる二人が成り行きで身の回りの事件を解決してゆくお話。並び立ててみるとなかなかにチートなスペックだと思う。
    美貌の天才画家に振り回される主人公という紹介を読んで、どんな破天荒な造形のキャラが出てくるかと思いきや、意外と人間味にあふれていて社...続きを読む
  • 人形遣いの影盗み
    毎度毎度ジュンク堂の作戦に乗ってしまうんですが、
    同じ本を複数回買ってしまうことがよくあります。
    好きな作家さんのが平積みになってたら、そりゃあ手に取りますよね。

    でもさ、自分がバカなんだけどさ。
    この本(単行本の方)の発売をブログで知って1週間位前からフラゲできるんじゃないかとジュンク堂通いつめ...続きを読む
  • 竜の雨降る探偵社
    最終章…すごく好き
    自分が大事な相手から疑われようが
    大事な人の為に愛のある嘘をつき、守り続ける…
    そんな深くて本当の愛…なかなか難しいよね…
  • クラーク巴里探偵録
    時代は明治の巴里にて。

    警察よりも頼られる男がいた。


    そんな帯に魅了され読んでみれば、不可思議事件を解決する曲芸一座の番頭さんと居候?くんにどんどん引き込まれていきました。
    面白かったです。

    この本、本当に素敵
  • 人魚は空に還る
    明治40年代の東京を舞台に、雑誌記者の高広と天才絵師の礼のふたりが謎に挑む。
    ミステリのネタとしては至極真っ直ぐでトリックもわかりやすいのですが、その世界観にぐいぐい読ませる力があります。明治という時代や道具立てもさるものながら、この作品の魅力の第一は高広と礼のコンビでしょう。
    稀代の天才絵師にして...続きを読む
  • 人魚は空に還る
    人が死なないミステリー。性格に難ありなホームズ好きの小説家と、実家は変わっているけど性格は一般的な雑誌記者の話です。ホームズは雑誌記者の方です。ミステリーと書きましたが、謎解き期待して読むと拍子抜けかも…?

    語り手がホームズの方なので若干の読みづらさはありますが、私には気にならない範囲でした。
    ...続きを読む
  • 人魚は空に還る
    表紙につられて読んでみてます。明治時代の探偵もので、助手がいい感じに態度でかいのに探偵の子に懐いてる様子がかわいい。
    優しい雰囲気と明治という時代のノスタルジーとかたまらんバランスで楽しいです。モチーフになってるものが人魚とか真珠とか、そういうのも綺麗で好みドストライクでした。
  • 人魚は空に還る
    誰かが死んだりする訳ではないミステリー。
    雰囲気が素敵でほっこりします。
    高広と礼のやり取りが面白かったです。
    表題作の人魚は空に還るが一番好きでした。
  • 世界記憶コンクール
    高広と礼の出会いの話とか高広の義父の話など時系列的には前作よりも前の話が入っていたり、恵の話は時系列的には前作よりも後のものなど入っていたりと、時系列は飛びますが、あまり気になりませんでした。
    特に高広の義父の話や恵の話は殆ど高広は出てこなかったりするのですが、私は高広や恵が出てこない事にイライラす...続きを読む
  • 人魚は空に還る
    表紙買いでしたが、大当たりでした。
    文章の運びも好みで読みやすかったですし、表題作の『人魚は空に還る』では演出が本当に美しかったです。一つ一つの情景がイメージしやすかったです。笑えるわけでも無いし、泣ける訳でもないのだけど、一話目の冒頭からハマりました。謎解きをする高広の視点で書かれているので、高広...続きを読む
  • 世界記憶コンクール
    主人公周辺の登場人物が魅力的。
    優しさの感じられるストーリーも良いが、舞台となる時代の描写に浸るのが心地良い。
  • 人魚は空に還る
    時は明治、美貌の人気絵師と絵師に振り回される雑誌記者が帝都で起こる不思議な事件を解決していく―と書くと絵師がホームズで記者がワトソンと思うでしょうがところがどっこい、ホームズ大好きな絵師が、記者にホームズ役をやらせるという予想外の役割分担が面白い。短編集ですが、どの事件も優しさと淋しさが漂う絶妙な雰...続きを読む
  • 人魚は空に還る
    創元推理から出ていても、ミステリ小説というよりは時代物の浪漫譚。
    そしてこれが最高に面白い。

    貧乏だけど人情家でお人好し、でありながら頭脳明晰・腕っ節も強い探偵と、自分に自信ありまくりの超美形売れっ子絵描きの男二人コンビという、
    また女子の大好きな設定だなぁ…と思いながら、ちょっとそっち系に媚びた...続きを読む
  • 招かれざる客~黒の大正花暦~《コミック版》(3)【電子限定おまけ付き】

    続く

    大正時代というのも良いし、絵が上手で素敵。
    そんなに難しそうな事件じゃないと思ったら解決しないまま続く~


  • 招かれざる客~黒の大正花暦~
    なんて綺麗で静かな文章なんだろう
    人に寄生し悪感情を増幅、養分とする寄生植物異客を見つけ取り除く二人の出会いと想いの物語

    言葉や文字が草花を表すような雰囲気があってイラストもとても合っていました

    自身の命の危険に対して、大丈夫や平気だ、ではなく、(君が)傷付く覚悟をしてくれないか、と返す場面にぐ...続きを読む
  • 帝都千一夜 美男のシェヘラザード

    読みやすい

    遠く離れた国の人が帝国に住んで…
    というところは想像してたけど、まさかの血を引く存在で、色々不可思議なことを解決していくとは!
    最初に想像していたのとは違った内容だったけどもともと好きな種類の話なのでさらっとあっという間に読めました。一つ一つのお話が短めで読みやすいです。
  • 帝都千一夜 美男のシェヘラザード
    サレハが帰らなくて良かった。これで続編ありですね。ぜひお願いしたいです。こういう設定とお話しは好きです