三木笙子のレビュー一覧

  • 怪盗ロータス綺譚 グランドホテルの黄金消失

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    ネタバレ

    短編それぞれが想像のその先を行く結末でおもしろい。特に「すべて当たり籤」はまさかこの人が?と覆された。帝都探偵絵図の内容はほとんど覚えてないけれど普通に楽しめた。こちらも続編が読みたい。

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    2025年03月01日
  • 招かれざる客~黒の大正花暦~《コミック版》(4)

    mu

    ネタバレ 購入済み

    悪女

    さほさんが恐すぎた。他人に罪を着せるのも大人しく優しいと思わせて周りも騙すのも罪悪感なんて一切なく「あら、何がいけないの?」ってあっけらかんとしてる感じ。

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    2025年01月12日
  • 帝都一の下宿屋

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    明治時代の東京を舞台にした連作ミステリー。それなりに有名な小説家・仙道湧水が世話になっている下宿屋は、年若い大家の梨木桃介の甲斐甲斐しさと料理上手のおかげでとても住み心地が良い。我儘で横暴な湧水も、桃介には頭が上がらない。湧水のところに次々と持ち込まれる"謎"を、桃介の手前、解いてみせることとなる。

    面白かった。明治時代の東京にはまだまだ下宿屋さんが多かったんだな。家の掃除とか食事の世話とか身の回りのことをやってくれる下宿屋が、小説家とかの仕事をしている人にとっては便利なんだろう。他の人たちには、割りと強気な湧水が桃介には一生懸命気を遣っている様子がおかし

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    2024年11月23日
  • 露西亜の時間旅行者 クラーク巴里探偵録2

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    曲芸一座"那須一座"の名番頭・孝介が探偵役、有能な補佐役・晴彦がワトソン役の短編ミステリーの第2巻。

    この巻もすごく面白かった。
    前巻で日本に戻った晴彦が、病弱だった弟を亡くし、パリに戻ってきたところから話が始まる。孝介の晴彦への信頼具合がよく出ている話ばかりだった。

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    2024年08月27日
  • クラーク巴里探偵録

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    とても面白かった。

    日露戦争終結後まもない1900年代のフランスが舞台のこの小説。ヨーロッパを巡業中の日本の曲芸一座"那須一座"の敏腕番頭・孝介と新入りの晴彦とが主人公の連作短編ミステリー。

    日本の年号で言えば明治にあたる時代なので、登場人物の日本人は"手代"とか古い日本風の言葉を遣いながらも、背景がレトロなヨーロッパとなっていて、そこの取り合わせが素敵。
    単なるホームズ役・孝介とワトソン役・晴彦のミステリーかと思いきや、中盤から孝介の過去や晴彦の秘密も絡んできて一気読みした。孝介と晴彦の絆が良いなぁ。

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    2024年08月24日
  • 怪盗ロータス綺譚 グランドホテルの黄金消失

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    帝都探偵絵図シリーズのスピンオフ。

    本編の展開が衝撃だったので、その後の二人(というより安西さん)の様子が知れて良かった。

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    2023年06月16日
  • 招かれざる客~黒の大正花暦~

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    ネタバレ

    水仙に菫、つゆ草に菊。
    馴染み深い花々の美しさ、事件の哀しさ、そして花守の底抜けの優しさが印象的な物語だった。
    歯医者ながら人間の悪意を養分にする寄生植物「異客」を枯らすのではなく解いてしまう器用な手を持つ。
    植物を愛しながらも枯らす手を持ってしまった白菊にとって、花守の手はまさしく救いの手だった。
    彼の「花を守る」名に相応しい優しさも。
    それゆえ、彼の「解く」行為に伴う代償怖さに、白菊は一度彼から離れようと決意してしまうが。

    ここで、自分が傷つくことを恐れず、まして白菊に「僕が傷つく覚悟をしてくれないか」という花守。
    この発言には驚いた。
    ただ優しいというだけではない。
    友を信じているから

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    2021年12月18日
  • 世界記憶コンクール

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    シャーロック・ホームズが縁で知り合ったふたり、という前提を思い出させるような第2巻。
    1巻同様にふたりが中心となった日常の事件を解決していくのかと思いきや、1巻で登場した人物の視点で描かれる作品あり、時系列の異なる作品ありで動きがあって面白い。
    まだ親しくなる前のふたりも描かれるこの巻で、恵少年から見た「そばで見ていても眩しいくらいの信頼関係」というふたりの距離感も描かれるのが面映ゆくて良かった。

    どの話も良かったけれど特に印象に残ったのは『生人形の涙』かな。あえてすべてを描かず余韻を残す結末。
    時間の流れと信頼や絆を感じさせるお話がまとまっている巻だなと思う。

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    2020年09月05日
  • 人魚は空に還る

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    知識と伝手とたゆまぬ情報収集と信頼を取り得る美貌と名声が揃ってる二人が成り行きで身の回りの事件を解決してゆくお話。並び立ててみるとなかなかにチートなスペックだと思う。
    美貌の天才画家に振り回される主人公という紹介を読んで、どんな破天荒な造形のキャラが出てくるかと思いきや、意外と人間味にあふれていて社交的。主人公の実直な人柄も相俟って大変好感の持てるコンビだった。腰が低く誠実な探偵役と面白がってけしかける助手役という対比も面白い。
    話の内容も地に足がついていて、大きな起伏はないもののそれが良い、という雰囲気。今ではない時代を感じさせる空気感の表現もよくて、落ち着いて読み進められる。

    一番好きな

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    2019年09月13日
  • 人形遣いの影盗み

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    毎度毎度ジュンク堂の作戦に乗ってしまうんですが、
    同じ本を複数回買ってしまうことがよくあります。
    好きな作家さんのが平積みになってたら、そりゃあ手に取りますよね。

    でもさ、自分がバカなんだけどさ。
    この本(単行本の方)の発売をブログで知って1週間位前からフラゲできるんじゃないかとジュンク堂通いつめてさ、前日もダメでさ、当日「ヒャッホー!」って買った本を

    「しまった、持ってないかも!」

    って2度買いするかね普通。自分の記憶力に愕然としたさ。せめて中開け、裏のあらすじ読め。

    帰宅後、目次をみて
    「びいどろ池……知ってる……このびいどろ池の景色鮮明に脳裏に焼き付いてる……。読んでないのに知っ

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    2016年05月31日
  • 竜の雨降る探偵社

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    最終章…すごく好き
    自分が大事な相手から疑われようが
    大事な人の為に愛のある嘘をつき、守り続ける…
    そんな深くて本当の愛…なかなか難しいよね…

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    2016年03月23日
  • クラーク巴里探偵録

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    ネタバレ

    時代は明治の巴里にて。

    警察よりも頼られる男がいた。


    そんな帯に魅了され読んでみれば、不可思議事件を解決する曲芸一座の番頭さんと居候?くんにどんどん引き込まれていきました。
    面白かったです。

    この本、本当に素敵

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    2015年07月19日
  • 人魚は空に還る

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    明治40年代の東京を舞台に、雑誌記者の高広と天才絵師の礼のふたりが謎に挑む。
    ミステリのネタとしては至極真っ直ぐでトリックもわかりやすいのですが、その世界観にぐいぐい読ませる力があります。明治という時代や道具立てもさるものながら、この作品の魅力の第一は高広と礼のコンビでしょう。
    稀代の天才絵師にして超絶美形しかもエキセントリックな性格となれば、どう考えても探偵(ホームズ)役となりそうですが、彼の方が自らワトソン役を買って出ているのが面白いです。こんな偉そうなワトソンは初めてですよ。そのふたりが挑むのは、盗まれた真珠、天に消えた人魚、美術品を狙う怪盗などなど。大仰さが話を盛り立てます。

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    2015年04月01日
  • 人魚は空に還る

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    人が死なないミステリー。性格に難ありなホームズ好きの小説家と、実家は変わっているけど性格は一般的な雑誌記者の話です。ホームズは雑誌記者の方です。ミステリーと書きましたが、謎解き期待して読むと拍子抜けかも…?

    語り手がホームズの方なので若干の読みづらさはありますが、私には気にならない範囲でした。
    人物達のやり取りが好きなので、文庫版の描き下ろし小話が気に入っています。

    脇役達もユニークなので、続きを読むのが楽しみです。

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    2013年11月30日
  • 人魚は空に還る

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    表紙につられて読んでみてます。明治時代の探偵もので、助手がいい感じに態度でかいのに探偵の子に懐いてる様子がかわいい。
    優しい雰囲気と明治という時代のノスタルジーとかたまらんバランスで楽しいです。モチーフになってるものが人魚とか真珠とか、そういうのも綺麗で好みドストライクでした。

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    2013年11月23日
  • 人魚は空に還る

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    誰かが死んだりする訳ではないミステリー。
    雰囲気が素敵でほっこりします。
    高広と礼のやり取りが面白かったです。
    表題作の人魚は空に還るが一番好きでした。

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    2013年02月14日
  • 世界記憶コンクール

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    高広と礼の出会いの話とか高広の義父の話など時系列的には前作よりも前の話が入っていたり、恵の話は時系列的には前作よりも後のものなど入っていたりと、時系列は飛びますが、あまり気になりませんでした。
    特に高広の義父の話や恵の話は殆ど高広は出てこなかったりするのですが、私は高広や恵が出てこない事にイライラする事なく、楽しく読めました。
    二人の出会いの話はさりげなくて、あとがき読んで気がつきました。そう思って読むと、確かに、出会いです。そう思うと、ちょっと変な感じのした場面がキラキラするので不思議です。
    『人形遣いの影盗み』も読みたいのですが、なかなか見つからない…店頭じゃなくて、ネットで探した方が良い

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    2012年09月06日
  • 人魚は空に還る

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    表紙買いでしたが、大当たりでした。
    文章の運びも好みで読みやすかったですし、表題作の『人魚は空に還る』では演出が本当に美しかったです。一つ一つの情景がイメージしやすかったです。笑えるわけでも無いし、泣ける訳でもないのだけど、一話目の冒頭からハマりました。謎解きをする高広の視点で書かれているので、高広が注目している所や気にしている所をよく考えると、結構推理(?)できます。私的には気になりませんでしたし、むしろ楽しかったですが、好き嫌いありそうですね。

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    2012年08月31日
  • 世界記憶コンクール

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    ネタバレ

    主人公周辺の登場人物が魅力的。
    優しさの感じられるストーリーも良いが、舞台となる時代の描写に浸るのが心地良い。

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    2012年08月22日
  • 人魚は空に還る

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    ネタバレ

    時は明治、美貌の人気絵師と絵師に振り回される雑誌記者が帝都で起こる不思議な事件を解決していく―と書くと絵師がホームズで記者がワトソンと思うでしょうがところがどっこい、ホームズ大好きな絵師が、記者にホームズ役をやらせるという予想外の役割分担が面白い。短編集ですが、どの事件も優しさと淋しさが漂う絶妙な雰囲気で素敵でした。続編も読みたい。

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    2012年06月30日