三木笙子のレビュー一覧

  • 人魚は空に還る

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    一言で言うとキレイな作品
    時代背景も江戸時代から明治に変わる難しい時代

    結構、コメントを起こすのも難しい作品かも…

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    2021年02月04日
  • 水の都 黄金の国

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    時は明治の頃、水の都ヴェネツィア。亡き旧友が没したこの地に日本語講師として赴任した主人公が、旧友を知る下宿先の青年と共にこの地で起きる怪事件にかかわる――

    三木先生の作品は、青年が、もう一人の青年に心酔して慕う関係性を描かれる事が多い印象ですが、今作はちょっと変わってて、心酔先の相手が既に死没してるという状況。そこで残された、同じ痛みを持つ二人の青年の関係がどう進展していくのか…というワクワク感が良かったですね。

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    2020年11月25日
  • 帝都一の下宿屋

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    著者の作品は数冊読んでいますが、真っ先に思ったのが、

    著者はツンデレ探偵がお好みなのかな

    でした。



    ◉永遠の市…桃介が贔屓にしている醤油が、最近になって味が劣化しているという噂が流れ、心を痛める心優しい大屋を見た湧水は、彼のために真相究明に乗り出す。

    ◉障子張り替えの名手…申請前の特許の機密情報を記した書類が忽然と消失した。

    ◉怪しの家…内覧も多く、好条件の物件なのに、一向に売れない物件の謎。

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    2020年05月12日
  • 竜の雨降る探偵社

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    舞台は昭和(戦後)の新宿。「雨の日だけ営業」と噂される元神主が営業する探偵社をめぐる物語――

    今回もたっぷりイケメン二人によるブロマンス成分満載で(さらに、今回は一方が相手に負い目を背負いながらの関係が…エモい)。物語の設定と事件の謎が良い感じに絡み合って今作も大満足です。

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    2019年07月09日
  • 帝都一の下宿屋

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    銀座は南紺屋町にある下宿屋「静修館」。若き大家の梨木桃介は無類の世話好きだ。家事万端を見事にこなし美味しい食事を作ってくれる桃介の元を追い出されるわけにはいかぬと、小説家の仙道湧水は我侭を封印して生活している。ある日、湧水は馴染みの記者から粗悪品の醤油を売っている店があるという噂を聞きつける。それは桃介とも縁の深い店だった。桃介の曇った顔は見たくない。湧水は探偵のごとく真相解明に乗り出すのだが―。明治の下宿屋を舞台に贈る、心あたたまるミステリ。

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    2019年06月30日
  • 赤レンガの御庭番

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    明治の横浜を舞台にしたラノベミステリ。
    犯罪コンサルタント組織との対決という連作短編集で、容姿端麗頭脳明晰な探偵と謎めいたツンデレ美声年という組み合わせは王道すぎる気もするが、掛け合いも楽しく面白かった。明治の横浜というのは絵になる。

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    2019年06月06日
  • 赤レンガの御庭番

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    【収録作品】第一話 不老不死の霊薬/第二話 皇太子の切手/第三話 港の青年/第四話 My Heart Will Go On

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    2019年05月15日
  • 赤レンガの御庭番

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    「米国帰りの探偵と謎の美青年が横浜を守る!」(文庫オビより)ついでに身辺の世話を焼いてくれるかわいい少年も出てきます。

    というわけで三木先生お得意の、美青年二人の(一人は渾名が「プリンス」の探偵、もう一人は見事な女装と潜入活動が得意な隠密…)ブロマンス謎解きモノ! 時代描写も素晴らしく、今回は舞台が横浜です。その時代・舞台ならではの謎の描き方から伏線の折り込み方まで美しくまとまっていて、申し分なく面白かったです。

    今回の二人組はやや一方通行ぎみ(というか、反対向きの方はツン気味なのであまり表に出てこない…)のがこれまた良い感じにブロマンスのツボを突いてきてたまりませんね。
    シリーズ化希望!

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    2019年04月22日
  • 赤レンガの御庭番

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    洋行帰りでホテル住まいのイケメン探偵が、明治の横濱で暗躍する犯罪組織と対決。自信家の探偵が謎を解いていくのは気持ちが良い。

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    2019年04月14日
  • 水の都 黄金の国

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    明治時代に日本語講師としてヴェネツィアに赴任した誠次郎が、さまざまな事件を体験する短編集。
    ヴェネツィアの風景や人々の人情が美しくしんみりする話。ゴンドラに乗った仮面姿の怪人が金貨をばら撒くなんて想像するだけで楽しい。最初は頼りなさげだった誠次郎が成長していくのもよかった。前任者の清人について描写があまりないので、それほど皆に慕われるのがピンとこなくて、そこは残念。

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    2019年04月08日
  • 赤レンガの御庭番

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    ネタバレ

    自信家の探偵と乳母のように甲斐甲斐しく彼の世話を焼く少年、女装しての潜入が上手い青年3人組で、明治末の横浜の犯罪を暴いていく物語。
    犯罪コンサルタントとの戦いになるので、和製S・Hみたいな雰囲気はありました。
    探偵の性格は全然違いますけど。
    この本だけでボスまでたどり着かないと思っていたから、ちゃんとたどり着いて解決したのには驚きました。
    ボスは予想できた範疇ではありましたが。
    探偵と青年の(友情がやや)一方通行のやり取り、楽しかったです。
    互いに不器用なのです、その点は。

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    2019年03月13日
  • 帝都一の下宿屋

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    下宿に住む小説家が謎解きをする。男性大家の料理が美味しすぎて、作家として成功しているのに出ていけず、大家の前ではお行儀よくなってしまうという設定。それほどはまらなかったが雰囲気は好き。

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    2019年02月02日
  • 帝都一の下宿屋

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    「帝都探偵絵図」シリーズの番外編。とは気づかないまま読み進み、最終話でようやくわかった。
    探偵役は下宿屋「静修館」に住む小説家の仙道で、大家の桃介のために謎の解明に奔走する。
    桃介が探偵活動には何ら関与しないのが珍しいタイプかも。
    どの話も読後感がよい。
    最終話では他の下宿人たちも登場するが、ほかにもスピンオフができるのだろうか。

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    2018年12月10日
  • 帝都一の下宿屋

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    家事万能、何よりが飯がうまいと評判の下宿屋の大家と、下宿人、小説家。

    日常の謎系ミステリー。雰囲気の良い連作でした。
    大家さんにもうちょっと出張って欲しかった。笑。
    シリーズになるのかしら?

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    2018年11月15日
  • 帝都一の下宿屋

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    時は明治、銀座は南紺屋町にある古いけれど居心地の良い下宿屋「静修館」。5人の若者が住むこの下宿屋を舞台にした4つの連作短編。

    家事万能の大家・梨木桃介の天真爛漫な人柄と美味い料理に心酔し、人気作家になった後も離れがたく下宿している仙道湧水が、何かと持ち込まれる日常の謎を明晰な推理とふとした会話の中から解き明かす。

    表紙から、もしやBLもの?と少し期待したけれどさにあらず。桃介の万能ぶりと、彼の美味しい料理に胃袋を掴まれ猫をかぶっている湧水のやり取りが好ましい。

    桃介と湧水、湧水と担当編集者・坂口、それぞれのやり取りにニンマリしながら、ラストは坂口の人生を変えた「小説の力」に感じ入り、読み

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    2018年11月15日
  • 帝都一の下宿屋

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    『帝都』というタイトルに反応して読んでみた。
    『帝都シリーズ』と同じ時期設定なのかな、と思いつつ読み進めていくと…正にその『帝都シリーズ』に登場するあの人が!こんなところに住んでいたのか。

    ただ内容的にはイマイチ。
    『帝都シリーズ』のようなテンポの良さと、一応人情的にケリをつける感じはあるものの、何しろ探偵役の小説家が好きになれなくて。
    むしろ、大家の桃介を探偵役にして欲しかったような。ただそれだと出来すぎてて面白くないのかな。
    『帝都シリーズ』でも高飛車なワトソンだから魅力的なのだし。
    魅力的な貸家なのに借り手がいない『怪しの家』が一番面白かった。

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    2018年10月29日
  • 帝都一の下宿屋

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    ネタバレ

    【収録作品】永遠の市/障子張り替えの名手/怪しの家/
    妖怪白湯気
    〈帝都探偵絵図〉と同じ世界。「怪しの家」には、下宿人として里見高広も登場。

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    2018年10月08日
  • 帝都一の下宿屋

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    良かったけど、買うほどでもないかなぁ。
    謎自体はそそられるし、種明かしも良いのだけど湧水がどうにも微妙。桃介も湧水もいいのに、この二人が絡むとなんとなくちがうよなぁと感じてしまう

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    2018年10月02日
  • 帝都一の下宿屋

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    明治時代の下宿屋「静修館」。世話好きの大家である梨木桃介(家事万能。料理が絶品)と、そこへ下宿する小説家の仙道湧水(普段はガラが悪いが大家の前では猫かぶり)が、静修館へと持ち込まれる謎を解決するために奔走する連作短編集。
    湧水が小説を連載している新聞社の担当、坂口もこれまた良い感じに一筋縄ではいかない性格の白皙の青年で、この三人の下宿での描写を想像するだけで大変心が潤います。ブロマンス成分満載。
    4編の短篇が入っていますが、どれも美しい物語でした。(この作家さんのお話はいつも、かならずどこかに『救い』のある物語なので心がほんわかするのです)

    帝都探偵絵図シリーズの方のメインキャラであるあの人

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    2018年09月28日
  • 月世界紳士録

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    月にまつわる民話伝承、何でも取り扱う部署に
    配属されてしまった主人公。

    そこで起こった、月に関する謎4つ分、の話。
    元々配属されていた月狂いの人が探偵で
    新人たる主人公は情報収集?
    最初の話はこっているな、という反面
    そこまでするか?! の驚きが。
    これで大事にするならともかく、これでは
    譲ろうという気にならないのは確かです。

    一体自分は何が大事なのか。
    それが気づけたのは、よい事なのでは? な2話目。
    生涯、それに気が付かない場合もあるわけですし
    そう考えると幸せです。
    これだ! と利用できた人達もいたわけですし。

    突如もて始めたら、何を一番疑うか。
    落ちを見て、もしかして…という疑い

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    2018年08月06日