三木笙子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
幻想的な事件を廻る、お人好しなホームズ・高広(雑誌記者)と美形ワトソン・礼(売れっ子天才絵師)。一話完結短編集。
最初、美形な方がホームズでお人好しの方がワトソンかと思ったけど、違いました。
ちゃんとその理由も、文庫版の書き下ろしで説明されているので、読むなら文庫がお薦め。
*
全体的に題材が綺麗で幻想的だと思いました。舞台が明治時代というのも相まって、良い雰囲気を醸し出しています。私は「人魚は空に還る」と「点灯人」が好き。特に「人魚~」の方はトリックや内容が気になって夢中になって読みました。
*
p114〈『じゃが、美しいものは美しいから価値があるのではないぞ。美しいものに接した人間が、勇気