三木笙子のレビュー一覧

  • クラーク巴里探偵録

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    明治時代(たぶん…)のパリを舞台に、ヨーロッパ巡業中の曲芸一座の番頭・孝介と新入りの晴彦。贔屓客から依頼される事件の解決に奔走するーーという連作短編集。

    三木さんの作品は心底からの悪人ってのが出てこないので(必ず背後にはやむにやまれぬ事情がある)読んでて心が荒まなくていいです。
    最終話での高瀬がすごくイイですね。(細かくは書きませんが)あの思考過程、なるほど理解です。

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    2015年05月29日
  • クラーク巴里探偵録

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    日露戦争直後のパリ、日本の曲芸一座の二人が贔屓客から頼まれた厄介事の始末に奔走するという連作短編集。
    ミステリとしては薄味だが当時の巴里の雰囲気を楽しめる感じ。特に第3話の騙し絵の家は見てみたいと思った。

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    2015年05月01日
  • クラーク巴里探偵録

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    【収録作品】第1話 幽霊屋敷(メゾンアンテー)/第2話 凱旋門と松と鯉/第3話 オペラ座の怪人/第4話 東方の護符

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    2015年02月09日
  • 人魚は空に還る

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    なんとなく衝動買い。全体読みやすく面白いと思います

    このシリーズは初めてだったので油断していましたが、少しキャラクターが綺麗すぎると申しますか漫画的な空気感なのが個人的には少し苦手でした。

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    2014年07月25日
  • 人魚は空に還る

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    幻想的な事件を廻る、お人好しなホームズ・高広(雑誌記者)と美形ワトソン・礼(売れっ子天才絵師)。一話完結短編集。
    最初、美形な方がホームズでお人好しの方がワトソンかと思ったけど、違いました。
    ちゃんとその理由も、文庫版の書き下ろしで説明されているので、読むなら文庫がお薦め。

    全体的に題材が綺麗で幻想的だと思いました。舞台が明治時代というのも相まって、良い雰囲気を醸し出しています。私は「人魚は空に還る」と「点灯人」が好き。特に「人魚~」の方はトリックや内容が気になって夢中になって読みました。

    p114〈『じゃが、美しいものは美しいから価値があるのではないぞ。美しいものに接した人間が、勇気

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    2014年05月20日
  • クラーク巴里探偵録

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    表向きの設定だけのほうがよかったような、それだけでは退屈だったような。年齢設定が老けてるような若いような・・・。

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    2014年03月26日
  • クラーク巴里探偵録

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    面白かったですが、状況描写というか、説明が不足気味で突然な事が多くて、??ってなりながら読んだ部分が多かったような感じです。
    話は面白かったので少し残念。
    でも最後はほっこりして、清々しい気持ちになりました。

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    2014年03月01日
  • 人魚は空に還る

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    明治40年代の帝都東京、雑誌記者と天才絵師が数々の謎を解き明かす連作短編集。

    クールビューティの天才と心優しい凡人のコンビであるならば、天才が探偵役、凡人が記述者役になりがちであるが、今作は「あえて」凡人を探偵役にしている。
    だが、その代わりに、あまり天才が機能していないようにも思える。

    表題作で、人魚が空へ≪還る≫景色は、本当に美しかった。

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    2014年02月18日
  • クラーク巴里探偵録

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    誰かが誰かを大切に思っていて。
    そのために自分を投げ打って。
    三木さんのお話は、読み終わったときには、やっぱり悪人がいないんですよね。ほぉ…って、静かなため息で余韻を味わう感じ。

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    2014年02月11日
  • 人魚は空に還る

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    明治を舞台の日常ミステリ。

    探偵側が視点のミステリって珍しい。
    高飛車なワトソンくんに振り回されるホームズ(笑)

    どちらもなんだか可愛いな。

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    2013年07月30日
  • 人魚は空に還る

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    ネタバレ

    明治、帝都と時代背景的にはすごく好きな雰囲気。
    起こる事件もそれほど生臭くはなく、ゆったり楽しめる人には面白いかも。
    個人的にはもうちょっとひねりが欲しかったかなーという印象です。

    あと毎回出てくる有村先生の美貌褒め称えが、どうにも気になって気になって。
    そんな小さなとこ気にして、すみません…。

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    2013年03月20日
  • 人魚は空に還る

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    時代は明治、人のいい新聞記者と美貌の人気絵師…と設定だけ聞くと軽い感じだったけど、読んでみるとホームズとワトソン役が想像と逆だったり、登場人物達も厭味がなくて続編も気になる。

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    2013年01月17日
  • 人魚は空に還る

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    雰囲気もあって題材もよいのに、なぜか読みにくい部分がちらほら。
    唐突だったり、話が飛ぶ感じがし、世界観に浸り切れなくて残念

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    2012年09月17日
  • 人魚は空に還る

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    時代背景がわからないとちょっととっつきにくいところはあるけど、ガッチガチの推理ものは正直苦手なので、さらっと読める感じがよかったです。逆を言うと本格志向の人には向いてないのかも?

    腰の低いホームズと高飛車なワトソン

    と作中でたとえられていますが、まさに、ですかね。個人的には高飛車でツンデレなワトソンだったと思います

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    2012年07月02日
  • 世界記憶コンクール

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    明治が舞台の『帝都探偵絵図』シリーズ第二作。作品のイメージと表紙絵が見事に一致しているので、表紙買いしてもOKな作品です。
    美しくて清廉、人情味が溢れるミステリというより、もはや群像劇。
    今回は高広の養父の過去話が出てきたり、前作のあのキャラが主役になったりと、『帝都探偵絵図』シリーズの世界が一回り広がっていった感じです。
    明治の、あの雑然としていて近代化されつつ古い時代の空気も残っている雰囲気が大好きなので、このシリーズお気に入りです。
    ミステリのトリックの奇抜さではなく、物語としての美しさやキャラ萌えで読ませる作品集です。

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    2012年05月23日
  • 人魚は空に還る

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    ミステリ色は少なめな短編5編。260ページ程。
    個人的にはもう少し1話あたりのページ数を増やして、トリック的な部分を書き込んで欲しかった。東京創元推理文庫なので、ミステリ要素を期待し過ぎたのかもしれないけれど。
    話の良し悪しは別として、東京創元社さんがこういう話も出版するとは意外だった。

    話は女性作家さんっぽい柔らかい感じ。
    だから読後感は良いと思う。
    有村の描写がBL風なのもまた女性らしいww

    ただ、ミステリ的な要素として段々有村が不必要になっていったら悲しいなぁ。

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    2012年05月14日
  • 人魚は空に還る

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    謎を解いてもらおうと強請るワトソンと、ワトソンに迫られ渋々謎解きをするホームズ。あべこべな力関係の探偵役が魅力の明治探偵物語。

    心優しい若手雑誌記者・里見高広と、帝都随一の絵巧者にして絶世の美男子・有村礼。他にも続々と登場する個性的なキャラクターが、明治40年代の史実と溶け合っている。
    小川健作が登場する表題作「人魚は空に還る」や、「怪盗ロータス」が好きだな。

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    2012年02月12日