三木笙子のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
終わっちゃった
黒幕が恐すぎた。人を襲わせといてほんとどんな気持ちで談笑してたん。しかも蕁麻疹出る茶葉…こわ。最後は廃人みたいになって逃げっぽくてすっきりしないな~それで罪を償う?うーん…勝手にやったこととは言え彼も責任感じちゃうんじゃない?子供の頃の美しい思い出が…でも謎を紐解いていくのは面白かったので楽しい作品だった。
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購入済み
読みやすい
遠く離れた国の人が帝国に住んで…
というところは想像してたけど、まさかの血を引く存在で、色々不可思議なことを解決していくとは!
最初に想像していたのとは違った内容だったけどもともと好きな種類の話なのでさらっとあっという間に読めました。一つ一つのお話が短めで読みやすいです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ千一夜ということで、各話は短めで数多め。
妖霊に関わる多種多様の話が読めて楽しかった。
出てくる妖霊たちは、段々と人間臭くなるというか、異国の妖霊なのに日本に慣れている感じなのも面白かった。
大正時代の日本と異国が混ざり合って不思議な世界観になっているというか。
和恭が無愛想ながら妖霊の憑代になれるほど居心地のいい人で、サレハも惚れこむほどのいい人。
てっきり最初から心が綺麗な人なのかと思っていたら、彼の過去に驚かされることに。
考えてみれば、最初から心が綺麗な人というのは、汚れをまだ知らないというだけで、いざその汚れなり穢れなりを前にしたとき耐性がないから、容易に染まるか折れるかしてしま -
Posted by ブクログ
今回は事前予約をしていなかったので、手に入るかドキドキしながら発売翌日にいつもの本屋さんへ。
まさかのサイン本が並んでいてラッキー。
シリーズ1,2冊めの時のような冷たく音のない清冽な印象は薄れてしまいましたが(あの空気が大好きだった)、
全て終わったあと、最後の文章が書かれた左側に真っ白なページが残されていて
これだって満足感がありました。
伝わらないかもしれませんが、これが余韻なんだよこれを求めていたんだよ、と。
ただ終わるのではなく、ゆっくり息を吐きながら閉じることのできる静かな空気、それを含めて1作なんだ。そう感じました。
※スカイツリーよりも、凌雲閣を今一度作ってほしかった -
Posted by ブクログ
月にまつわる物語なんて、自分のためにあるようなものではないかと歓喜して購入しました。
「月」に関係するお話というだけあって、登場人物もなにかしら「月」を連想する名前だったり。
どんなに科学技術が発達し、衛星として、「モノ」として明らかになっていく月。
それでも見上げて手を伸ばしても決して届かない月。
恋しくても触れられない、ほのかな光で地上を照らす存在に止まぬ憧れをもつのは、人が人としてある限り永久にある感情でしょう。
月をめぐる、人が編み出したミステリー。
全編に「びいどろ池」の景色がただよっているような、同じ空気を感じました。改めてタイトル確認したら「びいどろ池の月」なんですね、これ -
Posted by ブクログ
明治時代の帝都東京で不思議な事件に巻き込まれるお人好しの雑誌記者と美貌の天才絵師。絵師が探偵役かと思いきや、お人好しで優しい記者が探偵役(しかも武芸にも通じているらしいという)というギャップ。殺伐とした事件ではなく、ちょっと不思議な幻想的な出来事が題材で、人情味があって優しい雰囲気に仕上がっている。事件が当時の時勢を反映しているのも面白い。
切なく幻想的な雰囲気の第三話「人魚は空に還る」と、鮮やかな怪盗の手口を通して被害者側の行動の謎が明かされる第四話「怪盗ロータス」が好みです。
読み口は軽めで、登場人物に嫌味がなく読後感が非常に爽やか。
続編も読みたい。 -
Posted by ブクログ
読み飛ばしてしまったのか、2話まで時代がよくわかんなかった。現代かな? 近代かな?って。現代でもそういう表現することあるから。
2話で近代かとわかったのはいいのだけれど、清人を「清の人」としばしば読んでしまい、そうよね極東だもんね、ヴェネツィアの人にはごっちゃになるかもね、なんて解釈してとんだ斜め上の読み方をしておりました。なにやってんだろ。
セリフでは人々は生きているんだけれど、地の文が音のしない無機質で突き放した冷静さを常に保ち、独特の雰囲気を作り上げているのは作家さんの多分特徴で、
読んでる方も常に客観的に誰かに入れこむことなく、世界の上からながめることができて。
それはまた、感情