秦建日子のレビュー一覧
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ネタバレ爆弾テロを題材にしたサスペンスです。一発目は犯人からの脅し。2発目ホンモノだぞ、と犯人から予告があり、総理大臣と話をさせろ、みたいな要求がある。総理は「日本国はテロに屈しない。テロリストとは交渉しない」と断じ、実際に渋谷でテロが起こり多くの死傷者を出す。このあたりの描写は、テロの予告があっているのにのこのこと出かけていく若者や、何も知らずにたまたま通りかかる会社員、嫌だなーと思っているのに友達に連れて行かれる女の子など、普通の人たちがテロに巻き込まれるバックグラウンドが書いてあってドキドキする。面白くはない。人間はなんて愚かなんだ・・・と思う。
しかしちょっと、主人公(と言っていいのか?)の須永の家庭環境の設定がしっくりこなかったな。母親との関係が。お父さんの人物像はなかなか面白かったけど。
国としてテロに対処する、とか、平和を守るということの意義を問題提起した小説・・・なのかもしれないけど、そこまで考えさせられるというよりはただのエンタテイメント・サスペンスでした。 -
Posted by ブクログ
映画化され、昨年12月4日から公開された作品の原作。
なるほど。本当は、映画を見に行こうと思っていたのですが、このコロナ禍。映画館に行くのは断念して、本で読むことに。
映画と原作では、中身が全く異なることが少なくありません。映画を見ていないので、映像化されたものがどういうものであったかはわかりません。なので、原作を読んてみての話ですが、なかなか切ない話。クライムサスペンスではありますが、これは時に政府に対する、一種の皮肉でもあるんじゃないかと思いました。
日本で、この作品のように、クリスマスシーズンの恵比寿や渋谷で爆発物が爆破したら、かなりの被害が出ますね。いやぁ、怖い。
タイトルが『サイレント・トーキョー』となっていますが、もともとは『And so this is Xmas』というものでした。クリスマスが舞台なので、もともとのタイトルの方がよかったような気もします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2016年の初読以来。
瀬崎ィィィィ……!
覚えてなかった。
だから怪しい?、怪しいから怪しくない?、という微妙さのまま読み進めて、終盤で、膝をつく感じ。
彼の冷め切ったフラットな考え方がすきで、共感も出来て、まあ表現はアレなとこあるけれど
そうしたら犯人って、あんな稚拙な主張をする犯人って、
偉そうに鋭利なことを言う人間ってでも結局本人ぜんぜん大したことないよね一番みっともない内面だったりするよね所詮人間だもんね。みたいなかなしさ!!!
なんでだよおー、ギャップすごすぎるよおー。(褒めてない)
世の中の当たり前に対する、特に(べつに結局のところ悪でも何でもないという扱いをされて受け入れられているものもぜんぜん含めた)報道に対する、
え、ちょっとおかしいよね?正義面した要するに悪意だよね?というシニカルさ。
あくまで彼個人の描写です。という雰囲気でもなかったりするから(たぶん)、随分と斜めに攻め入るなーやんちゃだなーと思いつつも
わたしも、好奇心とか優越による安心感とか知識欲とか、まあ総じて結局じぶんの欲望で求めて消費して愉しんでいるでしょ。と思ってしまう性質。
(その需要にきぶんが悪くなるので目に入らないようにしているまあだめなおとな。何でも良いがたたかれそう。)
終盤の糾弾インタビューとか、せつめい的できもちわるい。っていうのがすごくわかる描写……。
だが、だけれど彼は、結局、。もー、説得力がしぬ。うううう……。
じぶんの方が正しいと狂信して行動を起こすと狂人になるのだ。当たり前だけど。でも当人は狂信だなんて思っていなくてそれがもう狂人だ。はあ。
平井の恨み節遺書が的外れも甚だしくてぜんぜんびくともしないの、そりゃそうだ。って思うのに、
でも理屈で考えるひとでも、もやもやはすると思う。
筋が通っていないと思っても害意を向けられているという事実はひとを傷付けるし、家族に理解されない雪平も悲しんでいる訳で。
平然と跳ね飛ばせる瀬崎は、だから犯罪に走ってしまうのかな……。
似たような犯行予告は、わざと平井をベースにしているからか、結構瀬崎の本心なのか、、
人間だもの。?
瀬崎は平井を才能がないとして辛辣だったけれど、じぶんも周囲から似たような扱いをされている印象なのかな。
あらすじを改めて読むと、ただ読んで欲しかっただけとも取れる。その場合はもうクリエイターの業だから、無論方法を肯定はしないが感情を理解は出来てしまう。。
ともあれ、ラストの手紙にはやっぱりすきって引き戻されてしまいそうだった。
祈りで、愛で、あいするひとに殺されるってある意味いちばん幸せなのかも……?
むしろなんなの、彼はそもそも死にたかったの?ああ、作中作でそう言ってるや、、なんだそうか、、相容れなければ孤独だから、そうもなるか。。
ううう、それも、すき寄りになってしまう。いやいや彼はしょせん犯罪者……。アウトすぎる。
雪平みたいなキャラクターが、大すきでして。
ちょろいなあと思いつつも、いわば輪郭的とも言えそうなあっさり描写でも、浅いとはぜったいに思わせないからとても素直にやられてしまう。
相方の安藤がまたバディとしてとてもとても良い具合でして。
「からかわれている訳ではなさそうだ、そういう回路がないのだ」と結論する安藤、服を服をと言われて「前から思ってたんだけどさ。安藤って、つまんない男だね」な雪平。もだもだ。かわいい。無害系男子すきー。
篠原さんと瑛太ってキャスティングがぴったりすぎて恍惚。
ドラマ版未視聴だけれど相変わらずイメージ映像として浮かびまくりであった。
意外とこの話ではそこまで二人ばっかり主役ですと出張っている訳でもないんだなあ。
とはいえ雪平、安藤、瀬崎、が明らかに中心ではあるのだけれども。淡白なのに濃い。しつこくないとこカッコイイ。
でも雪平さん、ちょっと記憶として認識していた以上にだらしがなかった……。
男の人は美人さんのああいうのを隙として好んじゃうのかな。
残念美人は魅力だけど品は欲しい。あとGはやばいのでいっそ安藤さんお掃除してあげて。某のだめのちーさまみたいに。お約束せおりー。
というか続刊でそんな感じだったっけ?
ドラマ版では何だかかなしすぎる展開をしたようだから、軽く想像しただけで抉りすぎるから、(曖昧な記憶なりに、あと情報を見ても)原作小説は違うということがとても嬉しい。
だってこのコンビがすきなんだ。
たとえ美味しくてもかなしいのなんて見たくないくらいすきなんだ。
あと原作安藤はそこまでばかじゃないと思う。(とても一方的な感想)
雪平に殺されたい瀬崎(身勝手)と、雪平にばかり撃たせたくない安藤(撃たせちゃったけど)が、どちらがどうとかいう感じじゃなく天秤が釣り合っている感じがするの、良いな。
雪平さんは苦労するけどどちらも愛だなって思う。 -
ネタバレ 購入済み
リアルさ
映画が公開されるとのことでその前に読んでおこうと。最後の解説にあるようにとても読みやすく、すぐに話に入り込めます。面白いフィクションだけどいつ自分の身に起こっても不思議でないリアルさに恐くなりました。映画も観たいと思います。