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Posted by ブクログ
刑事・雪平夏見シリーズ第5作。
外務省職員が車に轢かれそうになった人を庇って死ぬ。庇われた人物は消えている。1時間後、危険ドラッグでラリっている暴走犯が捕まり、一件落着。それを目撃していたのは外務省職員の部下とその婚約者。その婚約者はケータイ店員で、雪平夏見が親権を取れず別居している娘とLINEするためにスマホを買いにいったときに対応し、雪平を刑事と知って事件の相談をする。捕まった犯人は運転していた人と違うというのだ。
前々作で撃たれて左腕の動かない雪平はなぜか新宿署の組織犯罪対策課に異動となる。同時に署長に異例のキャリア組が異動してくる。暴力団対策と危険ドラッグ。韓国へのヘイト運動が描写される中、韓国から男がやって来る。殺し屋か? 他方、雪平のもと相棒の安藤はいまだ捜査1課にいるが、小学生の女の子がアレルゲンを給食に入れるということで、食物アレルギーの同級生を大量殺人する事件に関わっている。そして友人からレトリバーの子犬を預かる雪平。
外務省、暴力団、ドラッグ、韓国、ヘイト、アレルギー、小学生、レトリバー。思わせぶりなアイテムが並べられて、タイトルは、アンフェア、国。
左腕の動かない身体で派手なアクションはできないのだが、相変わらず無鉄砲な雪平は事件を追って韓国に渡る。このシリーズ、第1作は『推理小説』という題だが、推理小説や探偵小説というより、警察小説。しかもますます警察あぶれもの小説になっていく。
前3作よりも厚い本で、描写も丁寧になってきたか。ただやはり映像的な場面だなと思うところは多々ある。主人公たちがどうなったか最後まで書き切らないまま終わらせて次に続くのは、前にもやっていたことだが、およそ単独の小説の技ではなく、次回に気を持たせる連続ドラマのヒキである。
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小説・文芸
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